MELCO WLA-G54を徹底分析
買ってきていきなり分解してみました。
基板のいわゆる部品面側に重要なICなどがどっさりと載ってあり、裏側のいわゆる半田面側にはチップ抵抗、コンデンサ、クロック(25MHzと48MHz)だけ載ってありました。
基板は台湾製です。MADE IN TAIWANとシルクで書かれてありますが、チップ部品の丸いパッドが台湾で設計させたのを如実に物語っています。基板の作りは結構あらく、ビアなどで切れているシルクが以上に多く、適当さ加減が伺えます。
無線LANのモジュールだけでなく、CPUなどもBroadcomのものを使用しており、Broadcomのリファレンスデザインをそのまま持ってきて、基板を設計したのではないでしょうか。
で、重要な部品面側だけ順に解説しましょう。

(1)アンテナ部
2.4GHz用のアンテナ部です。別基板になっており、JST製のハーネスで(2)のMiniPCI基板から引き出されています。外部アンテナも取り付けられるようになっています。向かって右側が外部アンテナを取り付ける方ですが、アンテナ用コネクタにはスイッチが付いており、差し込むとこの基板上のアンテナとの接続が切れ、もう一方の基板上のアンテナと外部アンテナとのダイバーシティになるようになってあります。
(2) 802.11g無線モジュール
Broadcom製のMiniPCI無線モジュールがMiniPCIコネクタに取り付けてあります。MELCOの型番でいうとWLI-MPCI-G54K。Broadcomの型番でいうとBCM94306MP。MiniPCI TypeIII Aというヤツで、ちょっと縦に長いモジュールです。
(3) HUB用IC
BroadcomのBCM5325。5ポートのスイッチICです。すなわち、このアクセスポイントはHUBを内蔵しています。基板右にある黒い立方体が4ポートのRJ-45コネクタです。
(4) CPU
BroadcomのBCM4702。32bit MIPSコアのCPUで、LAN×2、PCI、USBコントローラ内蔵です。CPU自体の周波数は125MHzと、11aのアクセスポイントなどで使われているものに比べると、かなり遅い部類に入ります。
(5) FlashROM
ST Micro製のM29W320DT、70us品。容量は32Mbitです。特にいうことはありません。
(6) SDRAM
SDRAMに台湾のVISという会社のVG36641641DTを2個使っている。32MB品なので、2個で64MB。意外とメモリを積んでいます。
(7)レギュレータ
Linear TechnologyのLTC1086CMが載せられるようになっていますが未実装。後述しますが、ACアダプタで5Vを入れるときに3.3Vにするためのものでしょう。
(8) DCジャック
この基板、ACアダプタから3.3Vを直接入力します。Broadcomのリファレンスデザインがそうなっているからでしょうか。基板にはまだまだ部品を置く余裕がありますので、5V入力で3.3Vを作った方がいいと思うのですが。3.3Vを直で入れると、ACアダプタの出力電圧ががふらついたときに製品が大きな影響を受けます。ノイズにも弱くなります。ノイズ対策として、tdKのコモンモードフィルタがかましてありますが。それにしても、これでいいのでしょうか。
さらに、電源用の電解コンデンサにRubyconの耐圧16V 100uFのリード品が2個使われているだけですが、これで足りてるのでしょうか。電源周りが非常に心配です。
(9)謎の未実装箇所
未実装のポリスイッチのパッドがあり、CPUがUSB内蔵ということを考えると、USBのコネクタが未実装になっているのでしょう。将来的にUSBポートが載ったアクセスポイントでも発売されるのでしょうか。
(10)ルータ用WAN側コネクタ(未実装)
ルータタイプの11gアクセスポイントで使うRJ-45コネクタが未実装になっているところです。ルータタイプのWBR-G54では、このコネクタとトランス、altIMA製のPHYチップAC101Lなどを実装するようです。
肝心のスループットは…
スループットの測定を楽しみにしていたのですが、初期不良で動かなかったので、あえなく交換ということになってしまいました...
忙しくて交換しに行ってる場合ではありませんので、暇ができたら交換しに行きます。