高速無線LAN情報局

I-O DATAのWN-G54/AXPも分解

I-O DATAのWN-G54/AXPも分解しました。

WN-G54/AXP

主な部品は以下のとおりです。めんどくさいのでWLA-G54のように詳細については割愛します。

CPU
IDT製79RC32V334-150BB。MIPSコアの150MHz RISC CPUです。Local Bus 75MHz、PCIコントローラ内蔵。何と3.3Vオペレーション。最近の製品の割にはショボいCPUを使っています。

MiniPCIモジュール
MACアドレスから見るに、台湾のZ-COM社製。MiniPCI TypeIIIAモジュールで両面実装。

LANコントローラ
RealTek製RTC8139C。安価で大量に出回っているLANコントローラです。キャッシュの容量が小さいなど、何かと問題がありそうです。

SDRAM
SCEND Semiconductor製AD484M1644VTA-7。64Mbit(16MB)のが2個載ってます。

FlashROM
Intel製TE28F320C3。32Mbit(4MB)もので、この中にファームウェアなんかが入っています。

さて、使っている部品はさておき、筐体を開いてみてまず目に付くのが、ヘンな形の基板です。筐体に入るように無理に切り込みを入れたようになっています。実際そうなのかは知りませんが、基板代が高くつくのではないでしょうか。
そして、特筆すべきは無線モジュール。通常、MiniPCIの無線モジュールなどはアンテナ部分を解放(オープン)してはいけないことになっていますが、WN-G54/AXPに差してあるZ-COMモジュールは片側がオープンです。当然ダイポールの外部アンテナに繋がっているのはひとつだけですから、ダイバーシティではありません。マルチパスにすごく弱そう。ダイバーシティでない無線機器はわりとありますが、無線モジュールのアンテナコネクタがオープンになっているのはビックリです。片方でしかビーコンやデータの送受信をしないように処理でもしてあるのでしょうか。

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肝心の機器本体の性能ですが、スループットを計測したところ、11Mbps程度しか出ませんでした。MELCOのものが20Mbpsオーバーなのを考えると、悪すぎる性能です。個人的には、これを買うくらいならMELCOのを買った方が100倍マシだと思います。

[2003.08.19追記]   MiniPCIのオープンになっているアンテナコネクタの方をスペクトラム・アナライザで見てみると、ごく微弱な電波しか出ていなかったので、ちゃんと片方止めてあるようでした。

(2003.07.01)