高速無線LAN情報局

CardBusはこんな感じ

Atheros CardBus

AtherosのリファレンスCardBusを分解すると右図のような感じになります。裏には何も実装されていません。
右図に示す部品面側は、大きく3つのエリアに分けることができます。基板の右の方にある丸いのがカード自体のアンテナですが、そこら周辺がアンテナ部、基板の真ん中の四角で囲まれた色が少し違う部分(GNDベタのせい)がRF部、残りの左側がMAC/ベースバンドチップ部です。
アンテナ部で無線の信号を受信し、RF部でその信号をI/Q信号に変え、その信号をさらにMAC/ベースバンドチップ部でデジタル化してカードバスからPCに送るという仕組みです。これは受信のときの話ですが、もちろん送信時にはその逆になります。

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各部を少し細かく見てみましょう。
RF部には、右図にはありませんが、製品では大きなシールドがしてあります。これは、ノイズを軽減させるためのもので、これがなければ使用中、ずっとノイズを出し続けることになり、有害な電磁波出まくり状態となってしまいます。また、チップが2個ほど目に付きますが、これは11aの5GHz帯無線の処理をするAR5111と11b/gの2.4GHz無線の処理をするAR2111が載っています。このカードは2ndジェネレーションのカードですが、これが3rdになると、AR5112という5/2.4GHz両方を処理できるチップが搭載されるそうです。RF部のチップが1チップ化されることにより、消費電力の低減等が望めます。
MAC/ベースバンドチップ部は、コイルやコンデンサがたくさん目に付きますが、やはりメインは名前のとおりMACとベースバンドチップセットをひとつにしたチップがメインです。この基板では、AR5211という少し前のチップが搭載されています。これひとつでPCI、MiniPCI、CardBusインタフェースに対応しています。また、チップには必要なメモリが乗っているため、チップの右上の角のすぐ上にあるシリアルEEPROM以外はメモリ類が見あたりません。これは、LANコントローラのそばに付けるヤツと同じ働きで、チップに動作モードやMACアドレスなどのパラメータを引き渡します。右図のAR5211は2ndジェネレーションのチップですが、3rdジェネレーションではAR5212というMAC/BBチップに置き換わります。AR5212はSuperA/G対応のチップで、ハードウェア圧縮機能等を持ち合わせています。

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最近は、無線カードにしてもアクセスポイントにしても、チップの集積化が進み、多くの機能をもったチップが数多く出てきました。そのため、基板自体は割とシンプルになってきているのですが、このカードについても例外ではありませんでした。
なお、念のため言っておきますが、自分のカードをばらさないようにしてください。自分で買ったものを分解するような人は少ないとは思いますが。

(2003.08.22)