高速無線LAN情報局

ニュース (2009年)

Wi-Fi Allianceが無線LAN PAN仕様を発表    [2009.10.15]

Wi-Fi Allianceは2009年10月14日、複数のWi-Fi端末をアクセスポイントなしで相互接続するPAN(Personal Area Network)技術の「Wi-Fi Direct」に関する仕様を発表した。
これまで「Wi-Fi peer-to-peer」という開発コードで研究と仕様策定が行われてきたもので、インフラストラクチャモードを利用したままアクセスポイントなしで端末同士を通信させるというもの。カメラ、キーボード、プリンタなどのWi-Fi端末であれば1対1からn対nの接続が可能で、これまでにWi-Fiを取得した端末でも利用できる。
2010年の中頃までに認定プログラムを開始する予定。

■ Wi-Fi Alliance ニュースリリース ■ 日経BP ■ japan.internet.com ■ マイコミジャーナル

IEEEがIEEE802.11nを正式承認    [2009.09.14]

IEEEは9月11日、無線LAN規格のIEEE802.11nを標準委員会が承認したと発表した。
標準化の策定が繰り返し延期されてきたが、ようやく正式承認される運びとなった。
内容としては既報の通り、ドラフト2.0とそれほど大きく変わらず、市場の混乱はないと考えられる。

■ IEEE ニュースリリース ■ BB Watch ■ ITmedia

11n 正式版はドラフト2.0と同等に    [2009.07.23]

Wi-Fi Allianceは、7月23日に行った説明会で、IEEE802.11nについて、同会で行っているIEEE802.11n Draft2.0の相互接続プログラムの認定機器がそのまま正式版のIEEE802.11n対応製品として扱えるようにすると発表した。
IEEEの802.11 タスクグループnで行われている11n規格の制定はこれまで幾度となく延期され、2009年末とされてきたが、6月の時点で一気にドラフト11.0まで進み、2009年9月に正式制定となった。その内容については、いくつかの機能が必須機能としてドラフト2.0に対して追加されず、オプションとしての機能追加にとどまった。そのため、Wi-Fi Allianceはドラフト2.0製品も正式版製品も接続性に問題がないとして、ドラフト2.0認定製品を正式版として謳うことを認めた。
11b以前の古い規格のときはともかく、54Mbps時代以降はチップメーカのハードウェア、ソフトウェア設計がより進み、接続性に問題のある製品はほとんど見られなかったため、Wi-Fiの認定などなくても問題なく使え、Wi-Fiを取得する意義が薄れてきていたが、ここへきてドラフト製品を正式版として謳えるようになったため、費用と時間をかけてWi-Fiを取得したメーカはようやく報われることになった。

■ BB Watch ■ ITmedia

アライドテレシス、コレガの合併を完了    [2009.07.02]

アライドテレシスは7月1日、親会社のアライドテレシス・ホールディングスの100%子会社であったコレガの合併を完了したと発表した。コレガブランドは存続されるが、会社としてのコレガはなくなり、アライドテレシスの「コレガ事業部」となる。
アライドテレシスは今回の合併について、中小企業市場向けにコレガブランドを強化するとしているが、その思惑がどれだけ奏功するかは未知数。

■ BB Watch

セキュリティポリシーのない無線LAN利用者が多数存在    [2009.3.31]

IPAが3月30日に発表した「2008年度第2回 情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査報告書」によると、無線LANを利用しているにも関わらず、未だに暗号化設定すらしていない人が12%、どんな暗号を使っているか分かっていない人が29.5%もいることが分かった。さらに、今や1分でキーの解読が可能なWEPを利用している人も21.7%に上る。
日本の無線LAN利用者の6割以上がセキュリティポリシーに欠けた無線LANを利用しているということになる。
一般家庭で使用する無線LANは、暗号化にWPA2-PSKのAESを使用することをお勧めする。Windows XPならば、パッチ(KB893357)を当てるか、SP3を適用することでWPA2が使用できるようになる。WEPにしか対応していないLite以前のNindendo DSはネット接続させないのが好ましい。

■ マイコミジャーナル

11nの公衆無線LANサービス開始    [2009.3.25]

ワイヤ・アンド・ワイヤレスは4月からIEEE802.11nを用いた公衆無線LANサービスを東京・丸の内で開始すると発表した。
ワイヤ・アンド・ワイヤレスは最大300Mbpsと謳っているが、2.4GHz帯の11nを40MHz幅で使用するということであり、近隣の無線LANとの電波干渉が懸念される。丸の内は2.4GHz帯の無線LANが多数存在し、干渉の度合いも半端ではない。サービス自体のクオリティに疑問がある上、近隣にも迷惑をかけるサービスといえるだろう。

■ ワイヤ・アンド・ワイヤレス プレスリリース ■ Internet Watch

ロシア企業、WPA-PSKのパスフレーズを破るソフトを販売    [2009.1.19]

セキュリティソフト開発会社を自称するロシアの企業Elcomsoftが、WPA-PSK、WPA2-PSKのパスフレーズを解読するというパッケージソフト「Wireless Security Auditor 1.0」の販売を開始した。価格は599ポンド(8万5000円程度)。
Elcomsoftによると、「Wireless Security Auditor 1.0」はキャプチャした無線データをグラフィックカードの能力を用いてパスフレーズの解読を試みるもの。解読時間は非公開。Elcomsoftの担当者曰く、使用するパスフレーズが破られにくいかチェックするためのソフトであるという。
無線ネットワーク上に手を加えることなく、キャプチャしたデータでパスフレーズを解析するという触れ込みであるため、ネットワーク管理者がパスフレーズのクラッキングを検知するのは不可能であり、脅威となり得るが、実際はソフトの性能自体があやしいものであり、パスフレーズを長くすれば長くするほど、非現実的な解読必要時間となるため、ただちに脅威になることはないと予想される。
それでも心配だという人は、WPA-PSKのパスフレーズは8文字以上64文字以下で入力できるため、辞書攻撃されないような適当な文字で64文字にすればいいが、誰もそんなことはしないだろうし、する必要もないだろう。

■ COMPUTERWORLD.jp ■ Elcomsoft Wireless Security Auditor

Broadcomの全部入り新チップ    [2008.12.11]

米Broadcomは、無線LANとBluetooth、FMを1チップに集積した「BCM4329」を発表した。
「BCM4329」の無線LANは送受信1×1で、バンド幅40MHzの最大150Mbps通信に対応する。5GHzと2.4GHzの両バンドにも対応。
これまで、iPod Touchに搭載された「BCM4325」がリリースされているが、それとの違いは無線LANが11n対応、FM送信のトランスミッタに対応になった点である。

■ BB Watch

Quantennaによる新11nチップセット    [2008.11.21]

米Quantenna Communicationsは、送受信4×4の4ストリーム通信によって最大600Mbpsの通信が可能な「QHS600」(5GHz帯専用)、同じく最大450Mbpsの通信が可能な「QHS450」(2.4GHz)、そのふたつを合わせた「THQ1000」の3種類の11n対応チップセットのリリースを発表した。
国内メーカではBuffaloがQuantennaのチップセットを一部機種で採用することを明らかにしている。
国内代理店はアルティマが手掛け、製品開発の技術サポートも担当する。

■ BB Watch

WPAのTKIPも解読の危機    [2008.11.7]

セキュリティ研究者のエリック・テューズとマーティン・ベックがWPAを部分的に破ったというニュースが流れ、衝撃が走った。正確には、TKIPを使用するWPA(WPA-PSK含む)において、PMK(Pairwise Master Key、ペアマスタ鍵)ではなくPTK(Pairwise Transient Key)を破るもので、無線LAN上のデータの解読はできないものの、余計なトラフィックを追加するというクラッキングが可能とされている。
アメリカのIT情報サイトeWEEKの報道によると、WPAのTKIPのパケットは改竄防止のためにMIC(Message Integrity Check、メッセージ整合性チェック)フィールドがあり、クラッカーはTKIPで採用されているMICフィールドの電子署名アルゴリズムMichaelの隙を突いて攻撃する。クラッカーはごく小さなTKIP暗号化パケットを送信してMICフィールドに入れる値を推測するというクラッキングを行う。クラッキングは12~15分程度で成功し、クラッカーが任意の小さなパケットから構成されるトラフィックをWPAのTKIPで暗号化された無線ネットワーク上に流すことができる。
こうすることで、最悪の場合、ARPスプーフィング等によるDoS攻撃や、クライアントに対して本物のサーバとの通信に見せかけた偽の通信を行うことも可能であるらしい。
今のところはPMKの解読ではないため、差し迫った危機のように思わない人が多いかも知れないが、TKIPが今後すぐに破られてしまう可能性をはらんでいる。
この問題に対処するには、WPA2のTKIPに変更するか、できることならばWPAのAESに変更した方がよい。ただし、一部のPDAにおいて、古いWindows Mobile OSやその他OSを利用している場合にAESが未サポートで、TKIPのみサポートとされているので注意が必要だ。

■ ITmedia ■ ITmedia ■ COMPUTERWORLD.JP

Atherosの無線LAN新ソリューション    [2008.11.6]

Atherosは11月6日、IEEE802.11nの速度向上技術を一部用いたIEEE802.11b/g準拠で最大送信速度150Mbpsの無線LANソリューション「Align」(アライン)を発表した。
11nで使用されている速度向上技術に加え、バンド幅を従来の2倍の40MHzにすることで通信速度を2倍に向上させ、理論値150Mbps、実効速度107Mbpsの実現が可能になった。
ただし、それに対応するには同じ無線チップ同士でなければならないのと、2.4GHzでバンド幅40MHzを電波干渉なく使用することは難しいため、実際には150Mbpsでの通信は難しいと思われる。
なお、IEEE802.11b/gと同様に送信1、受信1の1×1構成の1ストリームであり、MIMO技術は利用されていない。

■ BB Watch

WEP 128bitが10秒で破られる    [2008.10.14]

神戸大学と広島大学の合同研究グループが、「コンピュータセキュリティシンポジウム 2008」でWEPを"一瞬で解読する"方法を考案し、実証することができたと発表した。その報告によると、20MB分のWEP通信のデータをキャプチャソフトで集め、それを元にWEP 128bitの暗号化キー(キー長104bit)の解読を10秒程度でできるという。
これまで知られていた最速の方法では、2分の1の確率でWEP 128bitを1分以内に破るというものであったが、何万パケットという大量のARPパケットが必要で、実践で試すには難しいとされていた。しかし、神戸大と広島大による新しい手法では、通常のデータパケットをある程度集めるだけで、すぐに解読できてしまう。
解読ツールの公開はひとまずは見送られているが、元になる理論や論文が明らかにされているため、WEP 128bitを使用するのは危険な状況となった。特に問題となるのが、Nintendo DSで、最新モデルのDSiはWPA-PSKに対応しているものの、それ以前のモデルはWEPにしか対応しておらず、DSをインターネットに接続する環境ではWEPを使用する必要がある。最近のアクセスポイントはバーチャルAP機能などがあるため、DS用の無線接続を仮想的に作って他のネットワークと分けることができるが、WEPキーの解読によってインターネットへのただ乗りの危険性は消すことができない。WPA-PSKなどに対応するため、Nintendo DSをハード的に改造できるわけがなく、ソフトでの対応も難しい。Nintendo DSユーザはある程度のリスクを覚悟して、DSでネット接続する必要がある。
この件に関し、任天堂は何ら対応する姿勢を見せていない。

■ ITmedia ■ ITmedia ■ Broadband Watch

IEEE802.11n 標準化、さらに遅れる    [2008.10.7]

IEEE 802.11の公式タイムラインによると、802.11n策定を手掛けるタスクグループTGnの予定がまたまた遅れ、2009年11月に正式制定になるもよう。これまでは2009年7月としており、4か月遅れることになる。
詳しい原因は不明。

■ IEEE 802.11 Official Timelines

「2009年後半には11nが11b/gに取って代わる」    [2008.7.9]

アセロス・コミュニケーションズが7月9日に東京都内で事業説明会を行い、その中で米Atherosのクレイグ・バラット社長が「今年いっぱいは11b/gが売れるが、2009年以降は11nがそれに取って代わる」との見通しを示した。
実際、今年のノートPCの秋冬モデルは、廉価版以外で11nドラフト対応モジュールの採用が進んでいるとの話もあり、2009年の正式策定字には11nが相当数普及しているものと予想されている。

■ JR東海 ニュースリリース ■ ITmedia News ■ BB Watch

新幹線で無線LAN、来年3月から    [2008.6.27]

JR東海は6月26日、N700系新幹線の東京-新大阪間で走行中に無線LANを使ったインターネット接続のサービスを2009年3月に始めると発表した。
車両内にアクセスポイントを配置して車内ネットワークを構築し、車両の移動局と線路上に配置された漏洩同軸で無線接続を行ってインターネットに接続する。通信速度は下り2Mbps、上り1Mbpsになる予定。
ただし、サービスを利用するには、NTTブロードバンドプラットフォームが提供する無線LAN接続サービスに加入する必要がある。

■ JR東海 ニュースリリース ■ ITmedia News ■ BB Watch

WEP128bit、1分で破られる    [2008.4.5]

ドイツのダムシュタット工科大学の研究者が、128bitのWEPを60秒で解読するという研究論文を発表した。
論文によると、これまで知られていたWEPで使用する暗号化アルゴリズムRC4への攻撃方法を強化し、2分の1の確率で1分以内に128bitのWEPを解読することができるという。
ニンテンドーDSのように未だにWEPにしか対応していない機器のおかげで、11gの無線LANをWEPで使用する家庭が多い。現在はマルチBSSIDなどの機能を持たせた"ニンテンドーDS対応"のアクセスポイントが発売されているが、根本的な解決には至っていない。少しでも早く、AESを使用したWPA2-PSKなどへの切り替えが望まれる。

■ Breaking 104 bit WEP in less than 60 seconds (論文) ■ ITmedia News

家庭向け無線LAN市場、2012年に135億円市場になる見通し    [2008.4.2]

IDC Japanが4月1日発表した国内コンシューマー向けネットワーク機器市場動向によると、家庭向け無線LAN市場が2012年には現在の22%増しとなる135億円規模に成長する見通しであるらしい。2012年まで年5.4%で成長するとのこと。
PS3やWii、PSP、ニンテンドーDSといった家庭用ゲーム機の無線LAN対応が無線LAN市場の底上げに一役買っているものと思われる。

■ ITmedia News

IEEE802.11n標準化は2009年7月に延期    [2007.12.18]

日本のAtherosの発表会において、大澤智喜代表取締役社長がIEEE802.11nの標準化動向について解説し、11nの標準化作業が遅れ、標準化が完了するのは2009年7月頃であるとの見込みを示した。
大澤社長によると、11nドラフト3.0のスポンサーバロットにおいて84%の賛同しか得られず、目標の90%に達しなかった。また、ドラフト3.0に寄せられたコメント884件のうち、602件が技術に関するコメントであったことから、これらの検討にさらに時間を要することになり、今年の予定では2008年秋頃標準化完了だったものをさらに1年ほど遅らせ、2009年7月が最新の標準化完了予定となった。
大澤社長はその上で、次のドラフト4.0での標準化を期待した。また、ドラフト2.0準拠のAthros製品について、ドラフト3.0と次の4.0への対応は、ソフトウェアで対応できる見通しを示した。

■ IEEE802.11 Official Timeline ■ Broadband Watch

Atherosがようやく11n新ソリューション発表    [2007.12.18]

Broadcomの発表から遅れること3か月、ようやくAtherosがノートPC向け11nのシングルチップソリューションを発表した。新たに発表されたチップは5GHzと2.4GHz両対応の11nチップ「AR9280」と、2.4GHzのみ対応の11nチップ「AR9281」。いずれもPCI Express対応で、「AR9280」は2×3、「AR9281」は1×2で送受信を行う。
このところ、Atherosは11n関連のチップの開発にトラブルや遅延が生じ、先を行くBroadcomなどにやや水をあけられた感がある。これからの巻き返しなるか。

■ Broadband Watch

Atherosのモバイル向けシングルチップソリューション    [2007.10.31]

Atherosが携帯電話などのモバイル向けシングルチップソリューション「AR6002」シリーズを発表した。Broadcomが発表済みの11nドラフト対応のものではなく、11a/b/gのみ対応したシングルチップの第2世代。
11a/b/g対応の「AR6002X」や11b/g対応の「AR6002G」などがあり、シングルチップであることに加え、低消費電力が特徴となっている。

■ Broadband Watch

Broadcomの11n Draft2.0シングルチップソリューション    [2007.9.27]

BroadcomがAtherosやMarvellといった無線LANチップメーカに先駆け11nのシングルチップソリューション「BCM4322」を発表した。5GHz、2.4GHzのデュアルバンド対応のシングルチップが11n正式制定前にリリースされた。
Intensi-fiシリーズの第2世代に当たり、Broadcomは消費電力の50%オフ、モジュールコストの40%オフが実現可能としている。
契約メーカへのサンプル出荷はされており、量産は2008年第1四半期となる。

■ Broadband Watch

Atherosの無線LANドライバにDoS攻撃を受ける脆弱性   [2007.8.7]

JPCERTやUS-CERTは、Atherosの無線LANドライバにDoS攻撃を誘発する脆弱性があることを公表した。
それによると、悪意のある第三者が細工をした802.11のマネジメントフレームを過剰に送信することでAtherosの無線LANがバッファオーバーフローになるため、DoS攻撃が可能であるいう。
この脆弱性の影響を受けるのは、Atherosの11a/b/gクライアントドライバで、バージョンが5.3.0系と6.0.3系のもの。また、これを利用してEthernetメディアコンバータなどのファームウェアを作成した場合も該当する。それ以外の古いバージョンなどには影響しない。
Atherosは開発者向けのソース閲覧を一時的に不可にし、不具合修正後にそれぞれ5.3.0.35、6.0.3.67としてリリースした。
これを受け、各パソコンメーカやモジュールベンダはドライバやファームウェアの修正を行う必要がある。

■ JPCERT ■ US-CERT ■ ITmedia

電波法違反によりPlanexが11n準拠製品を回収   [2007.8.6]

Planexは、4月に発売を開始した「GW-US300MiniW」、「GW-NS300N」、「GW-DS300N」の3種類のIEEE802.11n Draft 1.0準拠製品について、電波法違反となる恐れがあるため、全品回収すると発表した。
Planexの発表によると、上記3製品は40MHz幅のデュアルチャネル通信に関する電波法改正前に認証取得した製品で、20MHz幅の通信しかできないにも関わらず、40MHz幅通信対応のアクセスポイントに接続して通信ができる。それらは電波法に抵触するため、Planexは全品の回収に踏み切った。
今回の回収について、Planexは「一時回収」と表現している。上記3製品について40MHz幅通信が行えるよう認証を取得し直したため、新たな認証番号を貼り付けてユーザに送り返す処置をするためである。
送料等はPlanexの負担となるが、送り返された製品はドライバを新規でインストールし直すなどの必要がある。

■ PLANEXサポート情報 ■ Broadband Watch

IEEE802.11nは2008年秋頃に標準化完了予定   [2007.7.18]

クアルコムの高木映児氏は7月18日のWIRELESS JAPAN 2007初日の講演で、IEEE802.11nは2008年秋頃に標準化を完了するとの見通しを示した。
講演の中で高木氏は、現在対応製品が市場に出つつあるドラフト2.0について、ある程度安定したドラフトであると語った。
また、2008年にはIEEE802.11n製品が市場の65%を占め、2011年には80%を超す可能性もあることを示唆した。

■ Broadband Watch

40MHz幅のデュアルチャネル通信が可能に   [2007.6.28]

6月28日、官報号外第140号によって総務省省令第73~75号、総務省告示第359~369号が公示され、40MHz幅のデュアルチャネル通信ができるよう電波法関連法が改正された。
これまで検討されていたW52、W53、W56の周波数帯のチャネルに加え、2.4GHz帯でもデュアルチャネル通信が認められた。

■ ITpro

11nドラフト2.0のWi-Fi認定始まる   [2007.6.26]

Wi-Fi Allianceは6月25日、IEEE802.11nドラフト2.0の相互接続認定プログラムを開始したと発表した。

■ Wi-Fi Alliance News Release ■ Broadband Watch

セキュリティなしのビジネス向けAPをRSAが警告   [2007.6.16]

米EMCのセキュリティ部門RSAがニューヨーク、ロンドン、パリで行った調査によると、ビジネス利用の無線LANアクセスポイントの2割以上が暗号化通信などのセキュリティ対策が何も施されていないで利用されていることが分かった。また、デフォルト設定のまま利用されているアクセスポイントも3割に上った。
ホットスポットが増える一方、何のセキュリティ対策も施されてないビジネス向けアクセスポイントが未だ多数あることについて、RSAはホットスポットの利用客などが間違って、或いは故意でそれらのビジネス向けアクセスポイントにアクセスする可能性があると警告している。

■ ITmedia

Atherosが11nドラフト2.0対応のチップセットをリリース   [2007.5.24]

米Atherosは、IEEE802.11n Draft 2.0に対応した無線LANチップセット「AR9001」シリーズを発表した。6月中旬にエンジニアリング・サンプルを出荷、量産は2007年第3四半期としている。
AR9001シリーズは、MAC/BB機能を持たせたAtheros自社開発のCPUとAR5122/AR2122などのRFチップを組み合わせて使うチップセット。アクセスポイントまたはルータ用のAR9001APシリーズとUSBクライアント用のAR9001Uシリーズがある。

■ Atheros New Release ■ Broadband Watch

デュアルチャネル通信実現へ一歩前進   [2007.4.11]

総務省は4月11日、IEEE802.11nの早期導入を促すため、従来チャネルの2チャネル分を使うデュアルチャネル通信を許可する省令案等について、電波監理審議会から適当とする答申を受けたと発表した。
占有周波数帯幅が従来の2倍の38MHzとなるため、通信速度も約2倍とすることができる。

■総務省報道資料 ■ Broadband Watch

WEP 128bitが60秒でクラックされる   [2007.4.5]

ドイツのダムシュタット工科大学の研究者によって、128bitのWEPを60秒でクラックしてWEPキーを得るという論文が発表された。
それによると、WEPの暗号化部分であるRC4の脆弱性に対する攻撃をこれまで知られていたものよりさらに強化し、128bitのWEPを50%の確率で60秒以内にクラックしたという。
現在発売されているアクセスポイントは多くがAESやTKIPを使うWPA-PSK/WPA2-PSKに対応しているのでWEPを使用しなければよいのだが、問題はそれに対応していないクライアント製品があることだ。例えばNintendo DSはWEPにしか対応しておらず、Nintendo DSを無線ネットワークで使用するためにアクセスポイントの暗号をWEPにしなければならないため、ノートPCなど他の機器もWEPになってしまう。
任天堂はNintendo DSのWPA-PSKなどへの対応できるようにするべきである。使用している無線チップがハードウェアで対応していないため実現できないのだが、仕様を変更するなどしてそれに対応しなければならない。

■ [論文] Breaking 104 bit WEP in less than 60 seconds ■ ITmedia News ■ @IT

Intel、「Centrino Pro」ブランドを発表   [2007.4.5]

Intelは、企業向け管理・セキュリティ機能を搭載した「Centrino Pro」ブランドを発表した。デスクトップPC用の企業向け技術である「vPro」を「Centrino」に展開したもの。管理者によるPCの保護や遠隔管理が可能になるという。
「Centrino Pro」は近々発表される予定の次世代Centrino(Santa Rosa)の機能の一部を有しており、11n対応もその中に含まれている。

■ PC Watch

バンド幅40MHzに関する意見募集   [2007.2.7]

総務省は2月7日、電波法関連の法律を一部改正する省令案を電波監理審議会に諮問した。
5.2GHz帯および5.6GHz帯について、現状の20MHzのバンド幅に加え、40MHzのバンド幅も認めるという内容。バンド幅を2倍にすることによって、単純に考えてスループットが2倍になるというメリットがある。
40MHzのバンド幅は、これまでアメリカなどを中心に利用が許可されていた。アメリカでは5.725~5.845GHz帯(149~165ch)での使用が認められており、「ターボモード」などと呼ばれている。 現在IEEEで策定中の802.11nは最高600Mbpsのスループットとなっているが、これは40MHz幅で実現できることである。法令改正により、600Mbpsの11nに対応できるようになる見込みだ。
これに際し、総務省は2月7日から3月12日まで意見を募集している。順調にいけば、今年の5月にも40MHzバンド幅を認める新しい電波法が施行される。

■総務省報道資料

5.6GHz帯が無線LAN向けに解放   [2007.1.31]

総務省は1月31日、5.6GHz帯(以下W56)を無線LAN用に解放する電波法関連総務省令第5~7号、総務省告示第47~49号を発表した。同日の国立印刷局発行の官報号外第18号に掲載され、電波法関連の法律が改正された。
これにより今後、認証を受けたW56対応機器の日本での販売が可能となる。

  • 5500MHz(100ch)、5520MHz(104ch)、5540MHz(108ch)、5560MHz(112ch)、5580MHz(116ch)、5600MHz(120ch)、5620MHz(124ch)、5640MHz(128ch)、5660MHz(132ch)、5680MHz(136ch)、5700MHz(140ch)の計11チャネルを新規解放する。
  • W56チャネルは屋外使用可能。ただし、DFS機能は必須。
  • 送信出力を3dB下げる(半分にする)TPC機能を有する場合、EIRPは最大50mW/MHz。TPC機能を持たない場合は、EIRPは最大25mW/MHz。
  • W56対応の無線設備は「証明規則第2条第1項第19号の3の2の掲げる無線設備」となる。
  • W53と同様に子局(ステーション)はパッシブスキャンのみとする。よってアドホック通信は不可。

W56の周波数帯は船舶レーダなどとの共有となる。
従来の2.4GHz帯の屋外無線LANは、2.4GHz帯が混み合っていることから電波干渉が多く発生するなど問題が多かったが、W56の屋外無線なら電波干渉は少なくなると考えられる。ただし、W56ではDFSのための通信断が発生すると考えられるため、屋外無線LANとして利用するには多少の困難が伴うと予想される。
総務省の発表を受け、TELECを始めとする登録証明機関は、総務省が特性試験の試験方法を定めるまでの間に使用する臨時の試験方法を独自で定め、総務大臣への届け出を行っている。これにより、2月中頃からW56無線LANの認証試験が開始される予定である。

Intelの11n対応無線LANモジュール    [2007.1.24]

IntelがCentrino Duo向けのIEEE802.11n対応無線LANソリューション「インテルNext-Gen Wireless-Nネットワーク・コネクション」(Wireless WiFi Link 4965AGN)を発表した。
4965AGNは11nのドラフト版に対応した無線LANモジュールで、インターフェイスはPCI-Express Mini Card。32bitと64bit版のWindows Vistaにのみ対応しており、1月末より発売されるVista搭載のハイエンドノートPCの一部に採用されている。
また、IntelはIEEE802.11n対応のCentrinoとの相互接続性を保証するプログラム「Connect with Centrino」を開始することも併せて発表した。無線LANの主要メーカと提携し、試験認定後にロゴマークを表示するというもの。
11a/gの無線LAN規格で完全に出遅れ、Centrinoが思うように広まらなかったIntelは、次のIEEE802.11n規格で巻き返しを図るようである。

■ Broadband Watch

Atherosの11n対応新チップセット    [2007.1.19]

米Atheros Communicationsは、1月3日に新チップセット「AR5008AP-3NX2」およびCPU「AR7161」のサンプル出荷を開始したと発表した。
「AR5008AP-3NX2」は既存の11nドラフト対応MAC/BBチップの「AR5416」を2個、5/2.4GHz帯のRFチップ「AR5133」、2.4GHz帯のRFチップ「AR2133」をそれぞれ1個ずつ搭載し、「AR7161」と使用したシステムの総称。
「AR7161」は、AR7100XシリーズのCPUで、600MHz駆動、MIPSコア、66MHz 32bit PCIバス、1Gbps Ethernet MAC×2、USB2.0ホスト、PCMインターフェイスなどが特徴のRISC CPUとなっている。

■ Broadband Watch

Wi-Fi Allianceが無線LAN簡単設定認定を発表    [2007.1.9]

Wi-Fi Allianceは1月8日、無線LANの簡単セットアップを目的とした「Wi-Fi Protected Setup」(WPS)の認定プログラムを発表した。
WPSは、無線LAN機器の接続やセキュリティに関する設定を自動で行う機能をWi-Fi Allianceが標準化したもので、2種類の方法がある。
ひとつはノートPC用のもので、設定ソフトにアクセスポイント固有のPINコードを入力する方法。クライアント側がPINコードをアクセスポイントに送信し、アクセスポイントは自身のPINコードと同じであることを確認したら認証を行う。認証後、クライアントはアクセスポイントから設定情報を要求し、アクセスポイントからESSIDや暗号キーなどの情報を受け取り、設定に反映する。
もうひとつは、プッシュボタン方式と呼ばれるもので、クライアントのボタンを押し、その後でアクセスポイントのボタンを押すことで互いに情報をやり取りしてクライアント側の設定を行うものである。
これまでは、Buffaloの「AOSS」やNECの「らくらく無線スタート」などのメーカ独自の自動設定が広まっていたが、今後はWPSが普及していくものと思われる。

■ Broadband Watch ■ ITmedia News

情報通信審議会、高速無線LANに対する意見募集    [2006.11.16]

情報通信審議会の情報通信技術分科会5GHz帯無線アクセスシステム委員会が取り纏めを行っていた高速無線LANに関する資料に対しての意見募集を総務省が行っている。
資料は「高速無線LANの技術的条件案」と「参考資料」に分かれ、100ページ超にわたってダラダラと書かれたくだらない資料に対して意見のある人は、総務省に意見をどうぞ。12月8日まで募集している。
なお、参考資料に書かれているIEEE802.11nの解説と、Impressの無線専門サイトであるWBB FORUMに掲載されたAtheros日本法人の大澤社長の解説とが告示しているが、これは偶然の一致であろうか。
【総務省報道資料】参考資料
【WBB FORUM】IEEE802.11n標準化動向レポート
また、108ページ目にある2.4GHz帯についてもフランスとスペインが別チャネルであるかのように書かれているが、EU加盟国はCEで定めたの無線LAN技術基準を満たすよう勧告が出て、フランスやスペインでも他のEU加盟国と同様に使用できるような気がするが...一体、何年前の資料を引用しているのだろうか。
その他、つっこみどころ満載。
こんなしょうもない資料のために我が国の税金が使われているのかと思うと情けなくなってしまう。

■総務省-報道資料 ■ Broadband Watch

Broadcomの無線LANドライバに脆弱性   [2006.11.14]

Linksys製ノートPC用無線LAN「Linksys WPC300N」のドライバおよびBroadcomの標準ドライバに脆弱性が発見された。
WPC300Nでドライバのバージョンが4.100.15.5以前のものを使用している場合、リモート攻撃を受ける可能性がある。ただし4.100.15.5以降に更新すれば問題が解決する。
最新ドライバはLinksysのサイトで配布中。

■ ITmedia News

5GHz帯新規解放に向け総務省が意見を募集   [2006.10.11]

2007年初旬に世界無線通信会議(WRC-03)での決議に基づき、日本でも5.47~5.725GHz帯(ミドルバンド)の帯域が無線LANで使用可能となる予定で、総務省は同周波数帯の無線LANへの導入にむけ、法整備の準備を進めている。
その過程で、電波監理諮問議会が5GHz帯ミドルバンドを無線LANで使用するための「電波法施行規則」、「無線設備規則」、「特定無線設備の技術基準適合証明に関する規則」等の改正案を定め、総務省がそれに対する意見を募集している。改正案の概要は次の通り。

  • 欧州で解放されている5.47~5.725GHz帯を新規解放。100~140チャネルの11チャネルが対象。
  • 新規解放の11チャネルでは屋外使用可能。ただし、DFSとTPCの機能は必須。ただし、EIRPが25mW/MHz以下であればTPCは不要。
  • 現状ではEIRPの上限が10mW/MHzであったが、新規解放の11チャネルでは上限を50mW/MHzとする。
  • DFSについて現状以上に細かい条件を設定。欧州や米国の基準に合わせている。

11月14日まで募集している。意見のある人はどうぞ。

■総務省-報道資料 ■ Broadband Watch ■日経IT Pro

Wi-Fi Alliance、11n接続テストを2007年に開始   [2006.8.30]

Wi-Fi Allianceは8月29日、IEEE802.11n製品に関するWi-Fi接続テストを2007年より2段階方式で実施すると発表した。第1段階である「第1フェイズ」開始を2007年前半に開始する。
Wi-Fiは次世代無線LANでも活躍しようと躍起だが、現状の11a/g無線LANでチップの相性によって接続できないことは殆ど起きておらず、無線LAN製品にWi-Fiがなくとも何も問題はなさそうである。
だが、ニンテンドーDSなどで使用されるように、Wi-Fiが無線LANの代名詞となりつつあるので、11nになっても各メーカはこぞってWi-Fiの認定試験を受けることになると予想される。

■ Broadband Watch

Centrinoドライバに脆弱性   [2006.8.4]

IntelのCentrinoに脆弱性があることが明らかになった。Centrinoで使用している無線LANモジュールのドライバに問題があり、Intelが支給したドライバを使用しているPCが第三者にシステム権限で操作される可能性がある。IntelのドライバはPCメーカで多少の違い変更しているところもあるが、今回の脆弱性に関わる根本の部分は全てのPCで同じであるため、基本的には全てのCentrino PCが対象となる。
Intelはその脆弱性を解決するパッチを公表し、Centrinoの無線LAN機能を使用しているユーザにパッチを適用するよう推奨した。
Intelが発表したセキュリティ勧告によると、「Intel PRO/Wireless Network Connection」シリーズの2200BG、2915ABG、2100、3945ABG、すなわち全製品に影響する脆弱性であるとしている。
また、SONYや富士通などの一部ノートPCメーカはIntelのドライバをβ版としてホームページに掲載した。

■ ITmedia ■ ITpro Security ■ CNET Japan

FCC認証にDFSとTPCが必要に   [2006.7.20]

アメリカの連邦通信委員会(FCC)は6月30日、5.25 ~ 5.35GHzおよび5.47 ~ 5.725GHz帯での無線通信において、EU諸国や日本などで使用されているDFSおよびTPCを要求事項とし、FCC認証の取得の際にFCCが定めた試験を義務づけた。7月20日以降に申請される機器に適用される。
FCCが公表した「FCC 06-09」の文書には、DFSの試験方法などの詳細が記載されている。

■ FCC 06-09

AtherosとBroadcomが11nで相互接続性を実証   [2006.6.1]

米Atherosと米Broadcomは、5月31日にIEEE802.11nのドラフトに準拠した無線LANチップセットの相互接続性を実証したと発表した。
発表によると、AtherosのXSPANとBroadcomのIntensi-fiのチップセット同士において、双方向で100Mbps以上の通信速度を達成できたとか。

■ Atherosニュースリリース ■ Broadcomニュースリリース ■ Broadband Watch

中国、ISOでのWAPI却下にブチ切れ   [2006.5.31]

中国が制定し、中国国内でのみ使用されているWAPIに関し、中国のWAPI推進団体が米国の団体であるIEEEが妨害工作を行って国際標準化機構(ISO)で却下させたと猛烈に抗議している。
その団体によると、「IEEEのWAPIに対する共謀、中国への侮辱、脅迫などの非倫理的行為を行い、あらゆる手を尽くしてWAPIを粉砕しようとしている」とのこと。
ISOは3月の会合において、無線LANにおける標準暗号化規格として、IEEE802.11i (WPA2)を採用、中国が推すWAPIを却下した。IEEE802.11iはISOメンバーから89%の指示が得られたが、WAPIは32%しか指示が得られなかった。
ISOの決定は至極当然のもので、オープンソースであるIEEE802.11iは最近の多くの無線LANで採用され、デファクトスタンダードである。ISOで無線LAN暗号化の国際標準として採択されるのにふさわしい。それに対しWAPIは、中国政府が加担して制定された暗号規格で、ソースは中国政府と契約した会社にしか与えず、かつ国外持ち出し不可となっている。ソース非公開の暗号など、安全性が確保されない上、バックドアなどの危険性をはらむ。ISOの会合で見せられないようなものが標準化として採択されるわけがない。
なお、WAPIは現在、約20の会社にライセンスが与えられているが、2年前の紛糾でIntelやBroadcomなどと揉めたこともあり、強制規格ではない。無線LAN機器でCCC認証を受ける際には必要となるが、無線LAN機器はCCC認証の対象外であるため、WAPIの機能を持つ無線LAN機器は、中国当局などで使用されるものが多い。
中国およびWAPI推進団体はIEEEの陰謀と憤慨するが、それは筋違いの話であり、WAPIこそ無線LANの暗号にふさわしい規格であるとの考えは、中国の中華思想的な独善に他ならない。

■ COMPUTERWORLD ■ ITmedia ■ CNET Japan

Airgoカンファレンス開催   [2006.5.25]

米Airgoの日本法人、Airgo Networksは5月25日、同社のMIMO技術に関するプレスカンファレンスを開催した。
そのカンファレンスで、AirgoはMIMO技術を牽引する同社がIEEE802.11n規格の制定で大きく役に立っていることをアピールした。
また、11nのドラフト1.0についての制定遅延についても説明。Airgoが早期での11nチップをリリースしないことを重ねて強調し、早くても2006年秋以降になると説明した。

■ Broadband Watch

11nドラフト1.0否決についてAirgoがコメント   [2006.5.8]

米Airgo Networksは、IEEE802.11n規格のドラフト1.0の採決が作業部会において否決されたと発表した。Airgoによると、採択には75%以上の賛成が必要であったが、46%しか賛成が得られなかったという。
Airgo曰く、「ドラフト1.0は相当変更するよう望まれている」とのこと。
また、Airgoはドラフト1.0が既存製品との相互運用性に乏しいとし、安定したドラフトが制定されるまで、同社では11n製品をリリースしないことを明らかにした。

■ Broadband Watch

ドラフト版11nの購入はさけるべきとの報告   [2006.4.25]

米eWEEKが4月24日にアメリカで発売されたLinksysのドラフト版11nのテストレポートを掲載。それによると、ドラフト版11nを購入するのはやめておいた方がよさそう。
eWEEKの記事は、BroadcomのIntensi-fiチップセットを使用したWRT300N(無線ルータ)とWPC300N(CardBus)のテストレポートで、概要は次の通り。

  • Intensi-fiは5GHzサポートのチップセットとされているが、コストダウンのため、第1世代のチップセット(今回のチップセット)では5GHzをサポートしていない。
  • バンド幅は20MHzか40MHzに切り替え可能。(11gしか使えないのに40MHzのバンド幅に対応)
  • このドラフト版11n製品は使用環境にシビアで、eWEEKのサンフランシスコの事務所ではスループット40Mbpsを超えることがなかった。
  • Linksysのドラフト版11n製品が既存の11g製品と干渉し、性能が著しく低下することが分かった。(40MHzのバンド幅で使えば、干渉しまくりなのは当たり前)
  • 11n製品をリリースする会社から、ドラフト版11nが正式版11nへファームウェアなどのアップグレードにて対応できることの確証を得ることはできなかった。
  • 11nの仕様が不確実なため、法人向けメーカは規格が正式決定するまで製品のリリースを待っている。法人顧客もコンシューマ機の11n製品を使用せず、同様にすべきである。
  • 実機テストでは、Linksysのドラフト版11n製品は、スループットや通信距離でAirgoの第3世代True MIMO製品に負けており、Airgoチップの製品の方がそれらの比較では優れていた。

何ともさんざんな結果。日本でも同じようにすべきでしょう。また、正式版の11nがリリースされたとしても、これまでのAtherosチップなどの経緯を見ると、第1世代は避けるべきだというのが筆者の感想。
11n製品は2007年第2四半期には登場すると見られているが、実際に導入するのはそのもっと先にすべきではなかろうか。

■ eWEEK (英語) ■ CNET Japan

IEEE802.11nの解説   [2006.4.3]

PC Watch連載の「元麻布春男の週刊PCホットライン」で標準化作業の進むIEEE802.11nについて簡単な解説と、オプションが増えた理由について述べられている。
なお、最後の方で述べられている「40MHzチャンネル」というのは、バンド幅が40MHzのチャネルのことで、FCC(アメリカの規格)などではUpper Bandと呼ばれる149, 153, 157, 161, 165chで40MHz幅のオプション通信(Atherosのターボモードなど)が利用できる。
ちなみに、無線LANのチャネルは1chで5MHz離れており、例えば36chと40chでは、間が20MHz離れている。このとき、バンド幅が20MHzの波形であれば、36chと40chの周波数のとき、互いが重なり合わず、干渉なしで使用することができる。
IEEE802.11aの規格ではIEEE802.11b/gの欠点である波形の重なりによる干渉を避けるため4chずつチャネルを離したのだが、バンド幅40MHzの送受信が既存のチャネルで行われると、干渉だらけになってしまうというデメリットが発生することが考えられる。
既存チャネルのバンド幅40MHz解放は難しい。あり得るとしたら、国際的にUpper Bandでの使用を認め、そのUpper Bandの解放を日本でも行うというものになるのではないだろうか。

■ PC Watch -元麻布春男の週刊PCホットライン

カナダの大学が無線LANはカラダに悪いと使用を制限   [2006.2.24]

カナダのレイクヘッド大学というごく小さな大学のの学長が、電磁波の健康に及ぼす影響を懸念し、大学内の無線LANの使用を制限した。
無線LANなどで使用する電波は電磁波であり、人体に少なからず影響を及ぼすと考えられているが、使用を制限するほどのものではない。携帯電話など言うに及ばず、いかなる電子機器も多少なりとも電磁波を発している。無線LANの使用を制限したこの学長は、自身が持つ生物学と動物学の知識から自分の勝手な思いこみで行動に及んだと見られるが、そこまで心配するのであれば、学生の携帯電話や、学食での電子レンジの使用、学内でのPCなど電機製品の使用など、全て制限すべきであろう。

■ ITmedia

Atherosの11nドラフトチップ、サンプル出荷開始   [2006.2.16]

米Atheros CommunicationsはIEEE802.11nのドラフトに準拠した無線LANソリューション「XSPAN」と、そのチップセットであるAR5008を国内向けにサンプル出荷を開始したと発表した。
XSPANはバンド幅40MHzのとき、物理層レベルで300Mbps、実行速度で150Mbpsを見込めるという。日本の電波法ではバンド幅が20MHzとなっているため、通信速度はそれぞれ40MHzのときの半分程度になるもよう。
MIMO技術を用いたIEEE802.11nの製品については、これまでAirgoが先行してチップをリリースしてディファクトスタンダードを狙っていたが、完全に当てが外れた格好だ。
なお、11nドラフトチップを用いた製品は、遅くとも6月頃までに市場に投入されると予想されている。

■ Broadband Watch ■ ITmedia

IEEE802.11nドラフト準拠の新チップセット   [2006.1.24]

米Atheros Communicationsは23日、IEEE802.11nドラフト版に準拠した無線LANチップセットAR5008を発表した。AR5008はMAC/BBチップにAR5416(PCI)またはAR5418(PCI Express)を使用し、RFチップにAR5133(5/2.4GHz対応)またはAR2133(2.4GHz対応)を使用する2チップ構成の無線チップセット。アンテナは送信3、受信3の3×3構成。実測で130Mbps程度を出せるとされている。
既にエンジニアリングサンプルを出荷中。
またBroadcomは19日に11nドラフト版準拠の無線LANチップセットファミリIntensi-fiを発表。MAC/BBチップのBCM4321と5/2.4GHz対応のRFチップBCM2055の2チップ構成。
こちらも、既にエンジニアリングサンプルおよびリファレンスデザインを出荷中。

■ Atherosニュースリリース ■ Broadband Watch ■ Broadcomニュースリリース ■ Broadband Watch

11nドラフト版がIEEEで採択される   [2006.1.20]

IEEEの会合でようやくIEEE802.11nのドラフトが採用された。満場一致での採択。EWCで中心的な役割を果たしている米Atherosが発表した。
早くとも年内中には11nドラフトに準拠した製品が登場すると見込まれている。

■ Broadband Watch

WindowsのWi-Fi接続に脆弱性と研究者が警告   [2006.1.17]

セキュリティ研究家がWindowsのWireless Zero Configを使った無線接続について脆弱性があると指摘した。
内容によると、Wireless Zero Configの無線接続の手順に問題があるとのこと。何でも、Wireless Zero Configは起動後にインフラストラクチャモードでアクセスポイントを探し、接続可能なアクセスポイントがなければ、Windowsはアドホックモードで接続を試みようとする。このとき、クラッカーがアドホックモードの無線機器を搭載したPCを用意していたとき、そのPCに接続されてしまう。その後は何でもされてしまう可能性があるとか。
ただ、Windows XPにSP2を当ててファイアウォールを使用することで回避可能とのこと。
ちなみに、日本では11aを使用しているとき、電波法上の制限により一部無線機器(W52アップデートを行った無線クライアント)のJ52チャネルとW53チャネルではアドホックモードがパッシブスキャン(自分からビーコンを出さない)となっているため、その限りではない。

■ CNET Japan

11n統合案、40対0で可決   [2006.1.13]

当初の予定よりも遅れていた11n規格の標準化で、AtherosやIntelが参加するEWCの提案が提出されることになった。
これまで対立しあっていたグループ内のメンバーらによってEWCの案に関する賛否の投票が行われ、賛成40、反対0、棄権2という結果であった。
棄権した2社は明らかにされなかったものの、これまで頑なに反対してきたAirgoが賛成に回ったことは注目に値する。
翌週にハワイで行われるIEEEの会合によって、ドラフトとして採択されるかが決定する。

■ ITmedia

NEDOが横浜で無線LAN関連技術の公開実証実験を実施   [2006.1.12]

独立行政法人の新エネルギー・産業技術開発機構(NEDO)が1月12日に横浜市にて無線LAN関連技術の公開実証実験を実施した。無線LANの普及と無線LANビジネス拡大へ繋げようと、NEDO、JEITA、NEC、富士通、日立が行っている「無線LANスポット開発プロジェクト」の一環。
ユーザの位置情報などをPDAに情報提供するシステムや無線LANと3G携帯ネットワークとのハンドオーバー技術などが展示され、事前募集に応募したユーザが体験した。

■ ITmedia

停滞していた11n標準化作業が一歩前進へ   [2006.1.12]

IntelやAtherosが主導するグループとAirgoが主導するグループの対立により、昨年から数か月に渡り停滞していた11nタスクグループの標準化策定作業が再開される見通しだと関係者が明らかにした。
CNET Japanの記事によると、IntelやAtheros、Boardcomといった主要な無線LANチップベンダで構成される業界団体EWCがIEEE802.11n制定への歩み寄りを見せたとあるが、元々EWCは11nの制定を少しでも早めるために設立された団体であり、当然の結末でもある。
記事では、ディファクトの標準化を進めようとするIntelが悪の親玉のように、あくまでもIEEEでの標準化を求めるAirgoがよい会社のように書かれているように見えるが、かなり偏った見方によるものであろう。AirgoがMIMOチップを先にリリースし、11n策定の主導権を握ろうとしていたことを忘れてはならない。

■ CNET Japan

Broadcomがビデオ電話用チップセットを出荷開始   [2006.1.10]

米BroadcomがWi-Fi対応の無線LANビデオ電話用チップセットを発表した。既に出荷が開始されているこのチップセットは、モバイルVoIPプロセッサBCM1161、IEEE802.11g準拠の1チップ無線チップBCM4318E、マルチメディアプロセッサBCM2702で構成されており、VoIPやビデオ、Wi-Fiに関するソフトウェアがパッケージ化されているとのこと。

■ニュースリリース(Broadcom) ■ Broadband Watch

WiMAX規格IEEEが802.16eが承認される   [2005.12.9]

IEEEの802.16委員会は現地時間12月7日、WiMAXとして知られるIEEE802.16e規格の標準仕様を承認した。
WiMAXはブロードバンドのラストワンマイルの用途が多いと見られる高速無線通信技術。IEEE802.16e規格の製品は、2006年末頃にリリースされると予想されている。

■ IT media ■ CNET Japan

省電力Wi-Fi「WMM Power Save」   [2005.12.8]

Wi-Fi Allianceは現地時間12月6日、「WMM Power Save」と呼ばれる新技術のWi-Fi認定新プログラムを発表した。「WMM Power Save」はQoSを要するマルチメディアデータ転送向けの規格「WMM (Wi-Fi Multimedia)」の拡張で、モバイルPCなど向けに省電力機能を加えたもの。
AtherosとBroadcomのリファレンスデザインが「WMM Power Save」を初めて取得した。

■ MYCOM PC WEB

@ITで新5GHz帯の解説   [2005.10.28]

IT関係の仕事に携わる人向けの情報サイト@ITで、5GHz帯のチャネル変更によってどのようになったのか、どのように無線LAN製品を使用すべきかをある程度分かりやすく解説されている。
新5GHz帯について気になる人は、とりあえずチェック。

■ @IT

Buffaloの一部製品が周波数変更のアップデートに対応   [2005.10.21]

Buffaloは10月21日、従来のIEEE802.11a(J52)製品の一部をW52対応に変更するファームウェアやアップデートツールを公開した。
これまで、ノートPC内蔵のMiniPCIモジュールなどでは一部のメーカが先行してアップデートを行っていたが、アクセスポイントの周波数変更の対応はBuffaloが初めて。
対応機種は、アクセスポイントのWHR2-A54G54、WHR3-AG54、WLM2-A54G54/HA、WLM2-A54G54/H、WLM2-A54G54、WLAH-A54G54の6機種、CardBusクライアントのWLI-CB-AG54L 1機種の計7機種。アクセスポイントはJ52からW52へ変更、CardBusクライアントはJ52のみ対応からJ52/W52対応への変更となる。
また、WER-A54G54、WER-AG54、WLI-CB-AG54、WLI2-TX1-AG54の4機種も11月には対応するとのこと。
当初7月公開だったものが9月公開になり、10月になってようやく公開された。総務省と揉めるなど、紆余曲折があったのだろう。機種名の末尾に"-AL"が付くようになる機種名の変更は、いろいろあったことが原因ではなかろうか。
なお、法律で定められていることにより、一度ファームウェアをアップして周波数を変更してしまうと元に戻せなくなるので、十分に注意が必要である。

■ Broadband Watch

東芝が消費電力を低減させる通信技術を開発   [2005.10.18]

東芝は、スマートアンテナを利用した無線LAN機器の消費電力を低減させる通信技術を開発したと発表した。1~2年後の実用化を目指しており、ソフトウェアの更新などで対応可能とのこと。
発表された技術は、アクセスポイントやステーションが必要最小限の出力に変更し、電波の飛ぶセルを小さくさせ、消費電力を押さえるというもの。
ヨーロッパ用の規格IEEE802.11hなどで採用されているTPCと何が違うのかは不明。

■ Broadband Watch

IEEE802.11n推進団体EWC発足   [2005.10.11]

無線LAN関連製品を取り扱う大手27企業で構成される次世代無線LAN規格の技術仕様を推進するための新団体「Enhanced Wireless Consortium」(EWC)が設立された。
揉めているIEEE802.11nの標準化を早め、11n対応製品を少しでも早く市場にリリースするのが団体の目的。
参加企業は、Airoha、Apple、Atheros、Azimuth、Broadcom、Buffalo、Cisco、Conexant、D-Link、Gateway、Intel、Lenovo、Linksys、LitePoint、Marvell、Metalink、NETGEAR、Ralink、Realtek、Sanyo、Sony、Symbol Technologies、Toshiba、USRobotics、WildPackets、Winbond、ZyDAS。

■ Enhanced Wireless Consortium ■ PC Watch

Airgoの高木氏は自社チップのよさをPR    [2005.7.14]

Atherosの大澤社長が新5GHz帯の講演を行ったのに対し、MIMOチップで知られるAirgo Networksの高木氏は同フォーラムでAirgoのMIMOチップのよさを必死にPR。Airgoチップ搭載の無線LAN製品が期待されたほど普及していないこともあり、懸命であったようだ。
また、IEEE802.11nの制定作業は、TGn SyncとWWiSEで意見をすり合わせ、共同提案で11月にもドラフトが提出される見通しであることを示した。

■ Broadband Watch

Atheros大澤社長による新5GHz帯に関する講演   [2005.7.14]

Wireless Japan 2005のフォーラムにおいて、アセロス・コミュニケーションズの大澤社長が新5GHz帯に関する講演を行った。
新5GHz帯に関する知識や電波法に関係する制限などに関する講演で、特に目新しい情報などはなかったが、屋外利用可能な5.47 ~ 5.725GHz帯が早ければ2006年中に日本でも解放されるとの見通しを示した。

■ Broadband Watch

Intelが11nチップセット開発へ   [2005.6.20]

AtherosやBroadcomなどの11a/gチップセットをリリースするベンダに比べると開発の後れが否めないIntelが、11nチップセットのリリースを目指して開発を進めていることを明らかにした。
既にIntelは、ノートPC用のCentrino効果でチップの出荷数ではAtherosやBroadcomを上回っているが、MAC/BBとRFが一体となった1チップモジュールを既にリリースしているAtherosに比べると、開発では大きな後れを取っている。未だ3チップ構成の無線モジュールが主流で、性能を見ても、消費電力を見ても、他社に大きく劣っている。
しかし、無線LANの重要性に改めて気が付いたIntelは大きく方向転換。開発に力を注ぎ、11nチップをどこよりも早くリリースしようとしているようだ。
また、これまでのようにMiniPCIモジュールにするのではなく、最終的にはマザーボード上に載るチップセット上に11nの無線機能を搭載させる計画もあるようだ。
その他、11nだけではなく、WiMAX、Bluetooth、UWBへの同時対応も考えられているようである。

■ ITmedia ■ ITmedia ■ PC Watch

米Proximが倒産   [2005.6.14]

業務用無線LAN機器メーカとして、米国で3番手のProximが倒産、Moseley Associatesに2100万ドルで全資産を売却してMoseleyの完全子会社となることとなった。
Proximは、米業界2位のSymbol Technologiesが連発した特許侵害訴訟に関して、昨年9月に2275万ドルの和解金を支払うことでSymbolと和解したが、その和解金の支払いが首を絞めることとなり、あえなく倒産と相成った。
ORiNOCOブランドの買収やTsunamiブランドの取り扱いなどしてきたProximだが、Tsunamiという名のアクセスポイントは名前が悪かったのも知れない。
企業買収でめちゃくちゃになった無線企業が多いだけに、今後Moseley Associatesの下でどのような開発が行われるのかが注目される。

■ Japan.internet.com

Atheros、モバイル用無線LANチップセットを発表   [2005.6.7]

米Atherosは、モバイル機器向けの新しい無線LANプラットフォーム「ROCm(Radio-on-Chip for Mobile)」を発表した。IEEE802.11a/g準拠の「AR6001X」、IEEE802.11g準拠の「AR6001G」は共にエンジニアリング・サンプルが出荷中。
「ROCm」はMAC/BBおよびRFを1チップに収めた1チップソリューションで、低消費電力が最大の特徴。第1世代ということで、SuperAGやXRには対応していない。
SDIO、SPIの他、16bitローカルバスといったインターフェイスを搭載しており、SDカードや携帯電話、組み込み機器への応用が見込まれる。
「AR6001X」と「AR6001G」の量産出荷は2005年第3四半期が予定されている。

■ニュースリリース ■ Broadband Watch ■ ITmedia

IEEE802.11n標準化が難航   [2005.5.23]

IEEE802.11nの策定作業を進めるワーキンググループで、同規格の標準化が難航している。11nのワーキンググループはAtherosやIntelが参加するTGn SyncとAirgoやBroadcomが参加するWWiSEに分裂して対立していることはこれまで既報の通りであるが、これまで57%の指示を集めていたTGnが出した提案がワーキンググループのメンバーから49%の賛成しか得られず、承認に必要な75%に遠く及ばなかった。
そのため、WWiSEの意見をこれまで突っぱねてきたTGnが今後WWiSE側の提案を一部受け入れるようになりそうだ。

■ CNET Japan

5月16日より新5GHz帯チャネルが使用可能に   [2005.5.16]

5月16日(月)に国立印刷局より発行された官報号外第105号の発表で総務省令第92号~94号が発表され、新5GHz帯への移行に関する「電波法施行規則」の一部を改正する省令が施行されることとなった。
総務省令第92号では、「電波法施行規則」の第6条第4項第4号(3)が改正されることとなり、これまでIEEE802.11aの5GHz帯で使われてきた5170MHz(34ch)、5190MHz(38ch)、5210MHz(42ch)、5230MHz(46ch)が5180MHz(36ch)、5200MHz(40ch)、5220MHz(44ch)、5240MHz(48ch)、5260MHz(52ch)、5280MHz(56ch)、5300MHz(60ch)へと変更された。消費者にとって一番重要な改正項目である。
総務省令第93号では「無線設備規則」が、総務省令第94号では「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則」が変更された。第94号に関する改正では、工事設計認証や技術基準適合証明(いわゆるTELEC)に関する改正が行われている。

総務省令第92号に関して、新たに解放されたチャネル(48, 52, 56, 60ch)についてはこれまでに既報の通り、CEの無線規格であるR&TTE指令などで既に採用されているDFS(Dynamic Frequency Control)とTPC(Transmit Power Control)という機能が不可欠である。DFSは、気象レーダーで使用している周波数帯の電波を検知したらチャネルを変更するなどの機能である。TPCは同じくレーダー波検知時に送信出力を下げる機能である。TPCは特定無線設備自体の送信出力によって必要な場合と、不要である場合がある。

また、社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)はこれに合わせて新5GHz帯の無線LAN製品に関するガイドラインを制定した。そのガイドラインによると、旧チャネルをJ52、旧チャネルから10MHzスライドした新チャネルをW52、新たに解放されたチャネルをW53として、どのチャネルに対応した製品であるかを明記する旨などが記されている。

なお、5月16日の施行に合わせてBuffaloが新5GHz帯対応の新製品を投入。続いて6月2日にCoregaが同様の新製品をリリース。Buffaloの対応の早さが目立つが、これはBuffaloが今回の法改正の審議を行った情報通信審議会5GHz帯無線アクセスシステム委員会の作業班に参加しており、そこで何かやりとりがあったために事前に認証試験などを済ませ、早期リリースに繋がったためと予想される。

旧製品のバージョンアップによる新5GHz帯対応については、TELECや民間の登録認証機関間でどのような手続きで行うかの調整がされており、未だ未定の状態。小耳に挟んだ情報によると、技適は書類だけで審査OK、工事設計認証は再試験が必要になるようである。最近のリリース製品全てを以前の工事設計認証から技適へと変更したBuffaloの策略ではないかとの見方もある。

■「5GHz帯無線LANの周波数変更」に関するガイドライン制定について(JEITA) ■世界標準11aへ(Buffalo) ■ 5GHz帯世界共通チャンネルへ「国際標準802.11a」(Corega)

IEEE802.11n規格はやはりTGn寄りに   [2005.3.18]

IEEE802.11n作業部会でのTGn SyncとWWiSEの対立は、投票の末TGnがより多くの指示を集め、Airgoなどが推進するWWiSE側が事前の予想通り敗北した。今後、多少の意見のすり合わせはあるだろうが、TGn Syncが推す仕様を中心に11n規格が定められると見られ、先行して製品をリリースしたAirgoの立場は何とも微妙なものになった。
作業部会での投票は、TGn Syncが178票、WWiSEが153票を集めた。僅差ではあるが、TGn Syncが勝利したことで、TGn Syncの仕様が確認投票にかけられる。確認投票で75%を得ないと規格制定されないが、75%を下回った場合でも、TGn Syncの仕様にある程度WWiSEの仕様を取り込むなどして、対立陣営の票を得ることで75%の票を確保し、規格制定を行うと見られる。
Planex、NETGEAR、Buffalo、LinksysからリリースされているAirgoチップのMIMO製品は、11nと何の関係もないパチモンになってしまう可能性が大であるため、購入を考えている人は、もう一度考え直した方がいいであろう。

■ ITmedia

Atherosが11n技術動向を語る――先行するAirgoを牽制   [2005.3.3]

アセロス・コミュニケーションズは、米Atheros Communicationsのウィリアム・マクファーランドCTOを迎えた技術説明会を開催した。
その説明会でマクファーランドCTOは、「デュアルバンド」「MIMO」「IEEE 802.11n」「新しい無線LANアプリケーション」の4つの無線LANトレンドに触れた。「デュアルバンド」では、混み合った2.4GHz帯ではなくクリーンな5GHz帯を利用した無線LANが今後伸びていくとした。
また、「MIMO」「IEEE802.11n」では、AirgoなどのWWiSEが進める空間多重よりも、AtherosなどのTGn Syncが推すビームフォーミング・合成ダイバーシティのほうが高いスループットを実現できることを踏まえた上で、マクファーランドCTOは「空間多重もMIMOの技術ではあるが、新しいハードウェアでなければ利用できない技術のため、IEEE802.11nの標準化を待つ必要がある」とコメントし、フライング気味でチップセットをリリースし、デファクトスタンダードを狙うAirgoの動勢を暗に批判した。
Atheros製11nチップセットは、2005年後半以降のリリースとなるようだ。
11gのときはフライングで出されたチップでもさほど混乱はなかったが、今度は対立する陣営を出し抜くためにチップがリリースされており、標準化されたときにどこまで適当できるかが11g以上に疑問である。将来のことを考えるのであれば、敗色濃厚なWWiSE陣営に属するAirgo製品にはまだ手を出さない方が利口かも知れない。

■ Broadband Watch ■ ITmedia

Intelの無線製品は11nへの対応がカギ   [2005.3.3]

impressのPC Watchの連載記事「笠原一輝のユビキタス情報局」でIntelの無線LAN製品が言及されている。
これまでIntelの無線LAN事業は後手後手を踏み、常に他社に完全なる遅れをとっていた。Centrinoのヒットはあるものの、未だに無線モジュールは3チップ構成(MAC/BB、2.4GHz RF、5GHz RF)で、他のチップベンダがリリースするRFチップをひとつにした2チップ構成のチップセットすら未だリリースできずにいる。Atherosの1チップ製品がそろそろ出てくるという時期にである。
このままずるずると遅れをとったままでいると、11nでも他社に出し抜かれ、同じ二の轍を踏むとの内容のレポートである。

■ PC Watch

米英の調査会社2社が「無線LAN市場は今後も成長」と予測   [2005.2.28]

無線LAN機器市場の将来の見通しは依然として明るい。米英の調査会社2社が相次いで同じようなレポートを発表した。
英国Infonetics Research、米国Synergy Research Groupのレポートはともに2004年の無線LAN機器の売り上げを前年比18 ~ 30%増とし、今後もしばらくはネットワーク家電などの登場により、増加が続くと結論づけられている。

■ japan.internet.com

IEEE802.11n規格めぐる対立は2陣営に収束   [2005.2.26]

Motorolaは24日、IEEE802.11n規格に関する自社の提案を、業界団体World Wide Spectrum Efficiency(WWiSE)の提案と統合することに合意した。これで11n規格をめぐる争いはふたつの陣営に収束される。
Pre11nチップなどと称するチップを先行してリリースしたAirgoはWWiSEに所属し、他にBroadcom、T.I.、Conexant Systems、ST Microelectronics、Bermaiなどが参加している。 一方の団体であるTGn Syncには、Atheros、Intel、Cisco、Agere、サンヨー、ソニー、東芝、パナソニック、サムスン、Marvell Semiconductor、Nokia、Nortel Networks、Royal Philips、Qualcommなどが参加している。
現在のところ、TGn Syncが全体の55%の支持を集め、WWiSE陣営の45%を上回っている。
11n規格がどのようになるかは未定であるが、数で上回るAtherosやIntelなどのTGn Sync陣営が勝利し、その提案が多数取り入れられるものと予想されている。

■ ITmedia

米Airgo Networksが日本法人を設立   [2005.2.17]

IEEE802.11nチップの開発で知られる米Airgo Networksは16日、日本法人「エアゴーネットワークス株式会社」の設立を発表した。日本での営業力とサポート力の拡充を図るのが狙い。
発表会でロバート・ディマルティーノCEOは、自社チップのMIMO(マイモ)技術を、「マルチパスを利用して複数のデータを同時に送受信するのが"本当の"MIMOであり、ビームフォーミングなどはオプションだ」という趣旨の発言を行い、IEEE802.11n委員会で意見が対立するAtherosやIntelなどのTGn SyncグループのMIMO定義を批判した。
この発表と同時期に複数のベンダからAirgoチップを使用したMIMO技術の無線LAN製品が発表された。いずれもAirgoのリファレンスデザインを使用している。そのため、各社あまりハード的な違いはない。なお、Buffaloは自社のA.O.S.S機能を搭載するために、リファレンスデザインにボタンを1個追加させるなど、ゴリ押しを図ったようだ。日本でのシェアNo.1企業はやはり影響力が違う。
なお、Airgoは発表会では触れなかったが、Airgoチップは消費電力が非常に大きいという欠点があるようだ。
いずれにせよ、Airgo製品が日本で受け入れられるか見定めたい。

■ Broadband Watch ■ ITmedia ■ CNET Japan

総務省が5GHz帯新規開放に関する意見を募集   [2005.2.10]

総務省は9日、電波法施行規則の一部を改正する省令案の意見募集を行なった。この改正案には、気になる5GHz帯のチャネル変更や新規チャネル開放といった事案が含まれている。
これらのうち、無線LANに関わる重要なものは、「特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則(昭和56年郵政省令第37号)である。→[こちら] いわゆるTELECの認証に関する変更案のおおよその内容は次の通り。

【現行チャネル変更について】
現行チャネルである34ch(5170MHz)、38ch(5190MHz)、42ch(5210MHz)、46ch(5230MHz)を、36ch(5180MHz)、40ch(5200MHz)、44ch(5220MHz)、48ch(5240MHz)と、10MHz(2ch)上のチャネルへシフトする。
これらのチャネルについては、メーカがTELEC認証を受けた登録証明機関に申し込みを行うことで、ファームウェアもしくはドライバによるチャネル変更を認める。そのとき、TELEC表示ラベルの変更の必要はない。
また、現行チャネルで使用している無線LAN製品のTELEC認証については、省令施工後も有効とする。

【新規追加チャネルについて】
上記の36, 40, 44, 48chに52ch(5260MHz)、56ch(5280MHz)、60ch(5300MHz)、64ch(5320MHz)を新規追加する。ただし、ファームウェアもしくはドライバの変更によるこれらチャネル追加については認めない。
また、新規追加の52~64chを使用の際は、DFS(Dynamic Frequency Control、レーダーの干渉波を検出して周波数を変更する機能)とTPC(Transmitter Power Control、送信電力を低減する機能)が必須。
36~64chで使用する無線LANは、これまでと同様に「証明規則第2条第1項第19号の3に掲げる無線設備」となる。36~64ch対応製品はTELEC取り直し。また、36~64chは屋内使用限定とする。

つまり、5.2GHz帯についてはFCCと同じチャネルにし、屋内利用に限るということである。また、36, 40, 44, 48chへの変更はファームウェアまたはドライバの変更を認めるようだ。
総務省の担当者が、ソフトでのチャネル変更について懸念を示していたことから考えると、大きな進歩である。お堅い総務省が、非常に柔軟な考えを示したことに驚きすら感じる。Broadband Watchによると、Buffaloが情報通信審議会5GHz帯無線アクセスシステム委員会の作業班に参加しており、Buffaloの意見を取り入れたとある。Buffaloの猛烈プッシュによって総務省の情報通信審議会を動かしたのであれば、Buffaloの働きは素晴らしかったといえよう。ひと昔前に、Apple同様に11aに未来はないといい放ち、11g路線で突っ走ろうとした企業とは思えない働きである。
また、DFSとTPCについては、CEのR&TTE指令(ヨーロッパのTELECみたいなもの)で必須とされているものと同じである。既に利用されている機能なので、実装に問題はないだろう。
5GHz帯新規解放の目玉であった屋外利用可能な5.47~5.725GHzについては、国際標準化の合意が得られていないため、今回の改正案では見送られた。1年後以上の当分先のことになりそうである。

■総務省報道資料 ■ Broadband Watch ■ Buffaloの取り組み(Broadband Watch) ■ ITmedia

Intelが新Centrinoプラットフォームを正式発表   [2005.1.19]

Intelは1月19日、これまで「Sonoma」のコードネームで呼ばれてきたモバイルPCプラットフォームである新しいCentrinoモバイル・テクノロジを正式発表した。「モバイルIntel 915 Expressチップセットファミリ」という名が示すとおり、915チップセットと同等のアーキテクチャとなっている。
無線部分は、これまでどおりの11g対応の「PRO/Wireless 2200BG」かa/g対応の「PRO/Wireless 2915ABG」のどちらかと組み合わされる。無線部分に大きな変更はないが、設定・管理ツールである「PROSet/Wireless」がバージョンアップして利便性やセキュリティが向上しているとのこと。

■ PC Watch ■ MYCOM PC WEB

Wi-Fiホットスポットに迫る新たな脅威?    [2005.1.24]

イギリスのある大学の研究者が、ホットスポットの新たな脅威として「Evil Twin」なる悪意のあるホットスポットについて警告している。
それによると、クラッカーがあるホットスポットが使用しているチャネル(周波数)に合わせて妨害電波を出し、ホットスポットユーザをクラッカーが用意した攻撃対象とチャネル以外同じ設定のアクセスポイントに接続させ、そこからデータを盗聴させるというものらしい。危険なのは当たり前のこと過ぎて、何を今さらという感じがしないでもない。
注意していないとホットスポットユーザは気が付かずに悪意のあるアクセスポイントにローミングしてしまう可能性があるので、それなりの注意は必要かも知れない。気になる人は、ホットスポットを使わないのが一番だろう。

■ IT Pro

欧米の家庭内LANは無線LANが普及   [2005.1.21]

Parks Associatesが1月18日に公表した調査によると、欧米の一般家庭のLANで無線LANを導入している家庭が52%、有線LANによるLANを導入している家庭が50%と、無線LANが有線LANを上回るという。日本での普及度を考えると、にわかに信じがたいが、無線LANは欧米ではかなり普及が進んでいるらしい。
なお、調査結果は足して100%を超えるが、有線と無線の両方のLANがある家庭はどちらにも含まれているのだろう。たぶん。

■ ITmedia

5GHz無線アクセスシステムに電波使用料を課金   [2005.1.19]

総務省は、4.9~5.0GHz帯の周波数を使用する無線アクセスシステムの無線局に対して、電波法施行令の一部を改正し、電波利用料を課すことなどを定める政令案を示した。これに対するパブリックコメントの募集を開始した。
政府案では、2005年12月~2015年11月までの10年間、移動無線局(端末)には20円、固定基地局には570円の電波使用料を課すとしている。
4.9GHz帯は業務用の通信に用いられているだけであり、一般の無線LANユーザには無関係。

■総務省報道資料 ■ Broadband Watch

Atheros版簡単セキュリティ設定ツール登場   [2005.1.7]

Atherosは、セキュリティ設定を容易に行なえるソフトウェア「JumpStart for Wireless」を1月7日に発表した。同社の無線LANチップを採用した製品は、原則としてファームウェアのアップグレードで対応可能。
JumpStartはクライアント側からWPAなどの暗号化設定を行うことができる。BuffaloがA.O.S.Sという機能を提供しているが、それと似たようなものだ。それ以外に、パスワードによるアクセスポイントへのログイン認証や、クライアント側のLEDでの通信状態の確認も可能になるとのこと。
世の中には、めんどくさいという理由から無線LANを暗号化しない人が意外と多くいるようだが、そのような人もこれで暗号化するようになるのだろうか。

■プレスリリース ■ Broadband Watch

情報通信審議会、新5GHz帯に関する一部答申を公開   [2004.12.8]

情報通信審議会の情報通信技術分科会5GHz帯無線アクセスシステム委員会は、5GHz帯無線アクセスシステムの技術的条件に関する一部答申を公開した。
結果としては、前回発表分と何ら変わらない。5.2GHz帯ではチャネルをずらし、現行のものとは繋がらない問題は解決されずである。意見募集の結果においても、現行のチャネルも使用できるようにすべきであるとの意見を一蹴し、「国際規格に合わせるため、前のはなかったことに」といわんばかりである。一時期だけ我慢して、これまでの製品が新しいものに切り替われば、後は問題ないということか。
米国のFCCやヨーロッパ規格に合わせたいのであれば、最初に日本独自の仕様を定めたのは何だったのであろうか。最初から合わせればよかったではないか。それに関する意見は全くない。誰も責任を取らない。ひどいもんである。
一部のメーカから、ファームウェアのアップデートで新しいチャネルに対応できるよう総務省に働きかけると発表されているが、その可能性は限りなく低い。現行の電波法ではそれが認められておらず、最近、民間の登録証明機関を締め付けている総務省がそれを認めるとは思えない。民生品を売るメーカにとっては、買え控えなどが考えられるものの、新しい需要を見越しているであろうから、どこまで本気か疑わしい。
やはり損をするのは、これまでに製品を購入した一般のコンシューマなのである。

■総務省報道資料(一部答申) ■総務省報道資料(意見募集の結果) ■ IT Pro ■ Broadband Watch ■ Coregaの見解 ■ Buffaloの見解

日本向け無線LAN規格「802.11j」が承認   [2004.12.2]

米国電気電子技術者協会(IEEE)は、IEEE802.11j規格を正式に承認した。11jは基本的に日本向けの規格で、免許制で屋内外で使用可能な4.9GHz帯での無線LAN規格である。11jは日本の電波法で定められている送信出力やチャネルの調整、スプリアスエミッションなどの基準も満たすように定められている。
また、日本の他にアメリカでは国防と公安での使用に割り当てられているため、無線のチップメーカでは新たな需要を見込むことができる。Atherosは策定段階から11jのタスクグループに参加し、11jへの対応を表明している。

■ ITmedia ■ Atherosニュースリリース

電車内でのインターネット接続が可能に?    [2004.11.17]

日本テレコムは11月16日、JR北海道の協力を受け、列車内でのブロードバンドインターネット接続実験に成功したと発表した。電車内から11gでインターネットに接続。8~15Mbps程度の通信が可能らしい。
アクセスポイントを線路沿いに平均1.7kmごとに設置。列車とアクセスポイントをつなぎ、列車内でユーザが別のアクセスポイントに接続するらしい。
実験では時速120kmでも問題なかったらしい。都市部は500mおきにアクセスポイントがあるらしいが、ローミングしまくりでも問題ないのだからすばらしい。
指向性が強いアンテナを使用しているとのことだが、沿線に住む無線LANユーザに影響がないかは心配だ。電波干渉などの問題がなければいいが。

■ ITmedia ■ Broadband Watch

5GHz 6チャネル分で速さ6倍324Mbps    [2004.11.2]

三菱電機と東北大学電気通信研究所附属21世紀情報通信研究開発センターは、324Mbpsの次世代超高速無線LAN装置を開発したと発表した。
要は5GHz帯の無線LANでチャネルを6つ使うことで、理論値を6倍にしたという話。アメリカ(FCC)では、Atherosチップ製品で2チャネル分を使うTurbo Modeなる108Mbpsの無線LANが使用できるので、すごい技術なのかも知れないが、別段驚くことではない。
この結果をもとに東北大学から米IEEEに対して次世代無線LAN規格として標準化提案を行なっているというが、たとえ5GHzの周波数帯が拡大されても、6chも使う無線LANが使い物になるのだろうか。近所中で電波干渉起きまくりになりそうな感じがするのだが。

■ Broadband Watch

5GHz帯新規チャネルの答申骨子案が公開される   [2004.10.14]

情報通信審議会の情報通信技術分科会5GHz帯無線アクセスシステム委員会は10月14日、新たに開放を予定している5GHzの無線LAN向け周波数帯についての答申骨子案を公開した。
2003年に行なわれた世界無線通信会議(WRC-03)で決定された国際的な5GHz無線LAN周波数帯5.15GHz~5.35GHz、5.47GHz~5.725GHzに合わせるため、今回の答案骨子では5.25GHz~5.35GHz、5.47GHz~5.725GHzの追加について検討が進められた。
新たに追加されようとしている5.25GHz~5.35GHzはこれまでと同じく屋内限定の4チャネルでEIRP最大10mW/MHz、5.47GHz~5.725GHzは屋内外での利用が可能な11チャネルでEIRP最大1Wかつ50mW/MHzとされている。ただし、これらの周波数帯は気象レーダや船舶用レーダとかぶるため、DFS(Dynamic Frequency Selection)と呼ばれるレーダの電波を検出してその周波数帯を使用しないようにする機能が必要とされている。
また、これまで使用してきた5.15GHz~5.35GHzはFCCやETSIなど欧米とは異なり、10MHzずれた中心周波数を使用していた。(日本は34, 38, 42, 46chを使用するが、FCCでは36, 40, …を使用する)今後は、欧米と同じチャネルを使用していくこととなるようだ。これまでの日本向け11a製品が導入されているところは、現在のチャネルで引き続き使用可能とされている。
この答申骨子案で問題なのは、既存の5.15GHz~5.25GHz帯について、チャネルをFCCと同じになるよう変更してしまうことだ。つまり、次から5GHz帯ではこれまで使用していた34, 38, 42, 46chが使用不可となってしまう。そうなった場合、既存の11aの無線LANネットワークと互換が全くないことになってしまい、混乱は必至だ。例えば、11aネットワークであるアクセスポイントが故障してしまった場合、そのアクセスポイントが使用している無線モジュールが生産中止になっている場合など、置き換えが全く不可能になってしまう。そんなことがあっていいのだろうか。それならば、最初からFCCに合わせたチャネルを使用すべきだったのだ。
11aを使用する無線LAN業界からの反発は必ずあるだろうが、それが修正される可能性は高くない。既存のチャネルも引き続き使用できないとは、とてもじゃないが考えられぬことである。総務省では意見を募集しているので、もうこれは文句をいうしかない。

■ 5GHz帯無線アクセスシステム委員会答申骨子(案) ■ 5GHz帯無線アクセスシステム委員会答申骨子(案)概要 ■ Broadband Watch

Wi-Fi AllianceがIEEE802.11nの名称を使わないよう呼びかけ   [2004.10.12]

Wi-Fi Allianceは、現在IEEEで策定中のIEEE802.11nについて、標準化作業が完了するまで同規格に沿った製品の認証を行なわないと発表した。
さらに、現時点で11nに準拠した製品はないとし、11n関連製品について、IEEE802.11nの名称を使わないことを強く呼びかけた。
世界初として"Pre802.11n"製品をリリースしたPlanexは立場がないだろう。

■ Broadband Watch

Atherosが1チップの無線チップをリリース   [2004.10.12]

米Atheros Communicationsは、IEEE802.11a/g準拠の1チップ無線LANソリューション「AR5006X」を発表した。AR5006Xでは、MAC、ベースバンド、RFなどのチップを1チップに統合したチップを使用する。現在主流である、MAC/BBとRFの2チップ構成の場合より、15%程度部品点数を減らすことができるため、無線モジュールのさらなる低価格化が見込める。
2004年第4四半期に量産開始、10Kロットで12ドル以下の予定。

■ Broadband Watch

公衆無線LANはニッチな市場との調査   [2004.10.8]

IDC Japanが発表したホットスポットなどの公衆無線LANに関する市場動向によると、公衆無線LANは徐々に拡大し、堅調な伸びを見せるものの、2008年頃にはその成長が止まり、極めて限られたユーザを対象とするニッチ市場(すきま産業)にとどまるとのこと。
この調査結果には賛成する。普段ノートパソコンやPDAを持ち歩いている人が何人いるだろうか。そして、その中で、本当にインターネットを必要としている人はどれくらいいるのだろうか。冷静に考えれば分かることである。仕事ではたまに助かるときもあろうが、なかったからといって、別にどうということはない人が殆どだろう。
公衆無線LANは、単なるファッション、あるいはステータスといって過言ではないのだから。

■ Japan.internet.com

Symbolの特許が無線LAN業界を変える?    [2004.9.25]

無線LANベンダの米Symbol Technologiesは、自社が所有する特許をもとに他の無線LANベンダにライセンス料を請求するとの見解を示した。
Symbolの持つ特許というのは、今では普通に搭載されている機能であるパワーセーブ機能についてである。
Symbolが急にライセンス料を請求するようになったきっかけは、Proximとの法廷闘争に原因がある。この裁判にProximは敗れ、和解の末、Symbolは売り上げの2%のロイヤリティをProximから獲得することに成功したためである。これで味をしめたSymbolは、他のベンダにも圧力をかけ、6%のロイヤリティを払わせようとしている。
日本のベンダに対して同様の請求があるかどうかは今後注目すべきである。過去にさかのぼって6%も払わされた場合、倒産してしまうベンダもあるのではないだろうか。
それにしても、今回の件は、SCOのLinux訴訟の同等に思えてならない。結局、ロイヤリティを負担することになるのはコンシューマである。企業にとっては当然の権利で、気にもしないことかも知れぬが、とても末端ユーザの理解が得られるとは思えない。

■ ITmedia

Intel、Centrinoのデュアルバンドモジュール発売   [2004.8.28]

米Intelは同社のCentrino向け無線LAN MiniPCIモジュールPRO/Wireless 2915ABGをリリースした。価格は10Kロットあたり2,980円。
11aへの対応はずいぶん前から発表していたもの、これまで開発がうまく進んでいなかった。ようやくリリースにこぎつけたものの、RFチップは5GHz用と2.4GHz用が別々で、MAC/BBチップを合わせ3チップ構成になっている。既にAtherosなどはRFチップを1チップにし、部品点数を少なくして低価格化や低消費電力化を図っているのに比べれば、出遅れ感は否めない。

■ニュースリリース ■ Broadband Watch ■ ITmedia

総務省、無線LAN利用料徴収案を否定   [2004.7.30]

総務省は総合通信基盤局電波部電波政策課が「電波有効利用政策研究会最終報告書(案)」に関する説明会を行い、無線LANに対する利用料徴収に対する報道を否定し、帯域占有型の次世代情報家電のみが対象になるとの考えを示した。
さらに、「免許不要局からの利用料徴収は、金が欲しいからではなく、混み合っている周波数帯で独占的に帯域を利用ためのコスト感覚を持ってもらいたいからだ。」と説明。特定の混み合った周波数を独占的に使うには金を払えとのことには変わりがないが、総務省の資金集めとの報道に対してよく分からない言い訳をした。
加えて、大々的に反論社説を掲げた読売新聞を批判。無線LANやETCからは取らず、次世代情報家電からしか取らないから事実無根の報道であると全面的な否定を繰り返した。

■ Internet Watch

総務省が無線LANの利用料を徴収する計画   [2004.7.20]

総務省は7月19日、無線LANなどの無線通信関連機器に対して電波利用料を徴収する検討を始めたと発表した。来年の通常国会に電波法改正案を提出する見込み。
これまで、電波利用料は放送局や携帯電話会社など無線免許事業者のみが徴収対象であったが、取りやすいところから搾り取ろうという汚い浅知恵が丸見えである。総務省は考えは浅い。「負担の公平化」などと耳障りのいいことを総務省はいうが、無線LANや情報家電の拡大を妨げるものに他ならない。結局負担するのは消費者なのだ。

■共同通信 ■読売新聞社説

IEEE802.11iが正式承認される   [2004.6.26]

標準化団体のIEEEは6月24日の会合で、無線LANのセキュリティ規格802.11iを承認した。
2002年頃から出てきたWPAはこの802.11iのサブセットで、TKIPを使うもの。802.11iはWPAの全機能に加え、AESでの暗号化を標準としている。
新しい無線モジュールが必要になるのではと思われるが、最近の無線LANのMACコントローラにはAESのハードウェアエンジンが搭載されており、古い無線モジュールでない限りは802.11iへの対応が可能であろう。
なお、Wi-Fi Allianceでは802.11iをWPA2と呼ぶらしい。そのネーミングセンスはいかがなものか。

■ ITmedhia

セキュリティなしの無線LAN問題、一般紙でも取り上げられる   [2004.6.9]

高千穂大学で職員が不正アクセスを行い、システムをむちゃくちゃにして2日に逮捕された事件で、この職員がセキュリティ対策が施されていない他人の無線LAN経由で不正アクセスを行っていたことが一般紙で取り上げられている。
結果的には、セキュリティなしの無線LANを踏み台にして不正アクセスすることなど誰でも考えられることであるが、実際に犯罪に結びつき、それが表面化することは異例である。
ただ、この捕まった職員は、自宅からも不正アクセスを行っていたために身元が判明した。常に他人の無線LANからのアクセスであれば逮捕されなかった可能性が高い。
どのような事件であれ、自分のとこの無線LANに不正アクセスされ、警察に事情聴取されるのは不愉快この上ない。最低でもWEP 128bitとMACアドレスフィルタリングの使用は忘れずに。

■読売新聞 ■朝日新聞

企業無線LANの8割が外部からアクセス可能な状態   [2004.6.8]

無線ネットワークソリューションベンダーの英Red-Mが6月7日に発表した調査結果によると、企業の無線LANの8割が外部からアクセス可能な状態にあり、危険にさらされているという。同社が過去6か月間、さまざまな業種の多国籍企業を含む世界の100社を調査した結果だ。
調査結果では、無線LANのセキュリティ対策を講じている企業は2割に過ぎず、残りの8割の企業は外部からのアクセスが可能となっていたという信じられない結果だ。
過去のニュースで取り上げた某業者のように、百貨店でWEPすらかけずに無線LANを構築し、それを雑誌で叩かれるところもあるが、大抵のちゃんとしたSI業者に施行を頼んだ場合、設置した無線LAN機器は問題ないだろう。考えの足らない社員が勝手に付け足したアクセスポイントなどが問題になることが多い。
調査結果が、元々の無線LANシステムがダメだったのか、セキュリティホールがあったのかまでは不明だが、大きな問題であることは間違いない。

■ Enterprise Watch

WindowsXPで無線LANが切れやすいのでは?    [2004.6.8]

WindowsXPのWireless Zero Configには何らかの欠陥があり、Wi-Fi機器との無線LAN通信の切断が多発するのではないかという、誰もが何となく持っている疑問に関する考察がレポートされている。
多くの人はアクセスポイントの方がおかしいのではないかと疑うようだが、記事ではWireless Zero Configが何かおかしいという結論で結ばれている。
その証拠に、無線接続がおかしくなったときに、記事にあるWireless Zero Configのサービスの停止・開始をすると直るとか。

■ HOTWIRED Japan

ビジネス用無線LANで問題なのは・・・   [2004.6.7]

ITmediaの記事。社内LANに勝手に無防備なアクセスポイントを追加されてしまうと、どんなにお金をかけたセキュリティを持ったLANでも、それが全く無効になってしまうということを考えさせてくれる。
企業の情報システム担当者は、無線LANを使っているところだろうが、そうでないところだろうが、社内LANに誰でもアクセスポイントが接続されないよう、何かしら知恵を絞って対策を練る必要がある。

■ ITmedia

IEEE802.11i紹介記事   [2004.6.5]

@ITでこの夏か秋頃には登場が予想されるIEEE802.11iの解説記事が読める。過度な期待が寄せられているが、WPA2や11iはWi-Fiの技術者もいうとおりビジネス向けであり、一般コンシューマ向けにIEEE802.11iがどこまで浸透するかは不明。
あと、IEEE802.1Xの解説が微妙に違うような気がするが、まぁ表現、ニュアンスの問題だろう。

■ @IT

AtherosのUSB内蔵チップセット、早ければ秋にも登場   [2004.5.31]

米AtherosはIEEE802.11a/b/g準拠のUSB内蔵チップセットAR5005UXと、IEEE802.11b/g準拠のUSB内蔵チップセットAR5005UGの2製品を発表した。
Super A/GやQoS、IEEE802.11iなどの機能を持つ。
現在はエンジニアリング・サンプルの出荷段階で、このチップセットを使ったUSBクライアント機器は早ければ秋頃に登場するもよう。

■ニュースリリース ■ Broadband Watch

中国がWAPI標準化のためにソース開示を検討中   [2004.5.26]

中国政府は、強制化を断念した独自のセキュリティ規格WAPIについて、国家標準として推進を図るべくソースの開放を検討しているという。中国国内のみの数十社だけが持つソースコードを開示することで、それらの会社の権利は失われるが、WAPI普及の可能性を残すことで自らのメンツを保ちたい思惑があるのだろう。
背に腹は代えられないということか。

■サーチナ中国情報局

2.4GHz無線LAN機器にサービス妨害攻撃を受ける危険性   [2004.5.13]

JPCERT/CCは5月13日、IEEE11b/gなどで通信を行う無線LAN機器にサービス妨害(DoS)攻撃を受ける危険性があることを警告した。特定の電波を送信されると、正常な通信ができなくなる可能性があるとのこと。
詳細が不明なので、どのようなものかさっぱり分からないが、発表によると11bや11b互換の11gで使われているDSSSを使用している無線LAN機器に対して、妨害電波を出すと無線ネットワークの正常な運用に影響を与える可能性があるとか何とか。しかも、プロトコル設計の不具合なので、直しようがないとのこと。
しかしながら、問題の電波を使用せずとも、2.4GHzの強力な電波を送出する機械があれば、簡単に2.4GHz帯無線LANの妨害をすることができる。例えば、TELECやFCCの試験では無線LAN機器から連続して電波を出す試験などを行うが、それができるアクセスポイント(定格出力が高められる)と高利得コリニアアンテナをどこか無線LANを使用しているところへ持って行き、電源を入れるだけで無線LANをむちゃくちゃにできる。もちろん電波法違反だが。
そんな原始的方法でも邪魔することは可能であるので、この報告は特に気にする必要もないだろう。無線LANに限ったことではないが、やろうと思えばいくらでも無線LANの正常運用を邪魔することは可能で、それを実行しようとする輩を止めることは難しいのである。

■日経IT Pro ■ ITmedia ■ CNET Japan ■ MYCOM PC WEB

Microsoft、無線LAN事業から撤退   [2004.5.13]

MicrosoftはIEEE802.11対応製品シリーズ製品の製造を打ち切ると発表した。在庫品の販売は行い、2年間の保証期間中はサポートも行うが、それ以降サポートしない方針。今後、新製品を開発することもないという。
撤退理由は明らかにされなかったが、競合他社との潰し合いともいえる安売り競争が続くため、コストがかかる割にはあまり儲けがなかったからであろう。
Microsoftは2002年から北米でのみ無線LAN製品を販売していた。そのため、それほどの影響はないと思われる。

■ ITmedia

I-O DATAのWN-APG/BBRに不具合、該当ロット回収   [2004.5.12]

I-O DATAは、無線LANルータWN-APG/BBR(11a/g同時利用可能無線LANルータ)の一部ロットに不具合が発見されたと発表した。該当製品に対しては、ルータ本体だけを交換することで対応する。
該当ロットはCAZ0000001**~CAZ0022500**、CAZ0A00001**~CAZ0A00200**(**は任意の英数字)。かなりの数の製品がこの不具合の該当ロットに当たる。
不具合原因については不明であるが、ルータの周囲温度が上がると機能が停止するようだ。この機器の動作周囲温度は0~35度と決して高くはない。一体、どのくらいの温度で機能停止に陥るのだろうか。
このお知らせに気が付かないユーザが多数いると予想されるが、これから暑くなるにつれ、不具合が続出するであろうから、そのうち気が付くであろう。
それにしても、動作温度の環境試験はこの手の製品では基本的な試験で、どこの会社でも恒温槽を用いて必ず行う。I-Oでは台湾D社関連某社から直接基板を購入して製品化したらしいが、その際にちゃんと環境試験を行ったのであろうか。
手持ちのWN-APG/BBRは交換するので、交換品の基板と見比べ、何が変わっているのか、それによりどんな不具合を修正したのかを追って掲載する。

■不具合のお知らせとお詫び

総務省が無線LANセキュリティ・ガイドラインを作成   [2004.4.27]

総務省は4月26日、無線LANを利用する上でのセキュリティ対策などをまとめたガイドラインを公表した。
内容は無線LANを初めて扱う初心者向けといったもので、セキュリティ対策をとらないとヒドイ目に遭う等が簡単に書かれてある。無線LANをある程度知っている人であれば読む必要はないだろう。
昨今、いい加減な無線LAN設定からいろんなトラブルが起きていることについて、電波法関係の元締めである総務省がこれではイカンと対策を打ったのだろう。とにかく、セキュリティ設定は忘れずに。

■総務省のニュースリリース

中国、やっとWAPI標準化を断念   [2004.4.22]

中国以外の各国無線LANメーカに朗報――ついに中国が米国の圧力に折れ、WAPIの義務化を断念した。今後は方針を変更し、国際標準化組織と協力していくことに同意した。
中国政府は21日に米国の通商代表と面談した結果、WTOなどに提訴されてはならないと、これまで断固拒否してきたWAPIをいともあっさりと取り下げた。
Intelなど、自社の儲けを顧みずWAPIを拒否した企業の姿勢は大いに評価できる。

■ ITmedia (1) ■ ITmedia (2) ■サーチナ中国情報局 ■ Yahoo!ニュース(共同通信)

Intel、改めてWAPIを拒否   [2004.4.17]

Intelは4月15日、自社で主催している北京のITサミットで、改めてWAPIには対応しないことを強調した。
「中国市場から撤退するのか?」の質問にはノーコメントであったが、Centrinoが中国市場から撤退する日が刻々と近づいているのは確かである。

■サーチナ中国情報局

JEITAが無線LANガイドラインを改訂   [2004.4.13]

社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は12日、2003年8月に発表した無線LANのセキュリティに関するガイドラインの改訂版を発表した。
初版から何ともおかしな内容があることはこれまでにふれてきた通りであるが、今回の改訂でも大して改善されたとは思えない。
無線LANのセキュリティとして、利用者自身に責任があることは明確にしているものの、メーカに対して次の3点を義務づけている。
(1)初期セットアップ中に必ずセキュリティ機能に関する設定画面を通過するようにし、WEPやWPAなどの暗号化機能の設定を促す。
(2)暗号化機能を有効にしないで初期セットアップを終了した場合、ユーザーに警告する。
(3)初期セットアップでユーザが意図して暗号化をオフにしない限り、機器ごとにユニークな暗号化キーを使った暗号化機能がデフォルトでオンになる。
警告を出したりすることなど、余計なお世話である。JEITA加盟企業には2005年1月(ずいぶん先だが)から義務付けするようである。初心者が使う入門機にはいいかも知れないが、無線LANを熟知したユーザには邪魔なだけである。
ちなみに、SI業者等の管理者が絡んで設置するビジネス向けの機器は対象外としているが、当たり前の話である。ビジネス向け製品はアクセスポイントの無線LANカード等の端末が別々に納入されるので、デフォルトで暗号化有効など、到底あり得ない。
また、このガイドラインでは、ESSIDをSSIDに、ステーションを無線LAN端末に等々、無線LANの用語を各メーカで統一するように書かれているが、それも余計なお世話である。意味不明な語句を使うメーカがたまにあるが、それを正すのはいいだろう。だが、JEITAが定めた語句に統一する必要など全くない。

■ JEITAニュースリリース ■ Broadband Watch

泥沼の中国WAPI問題、解決は見えず   [2004.4.9]

これまでに中国独自のセキュリティ規格WAPIに真っ向から反対し、WAPI反対派の急先鋒であったIntelに対し、中国政府はIntelにこれまで認めた中国の強制規格であるCCCの取り消しを実行するとした。Intel幹部はWAPIが強制される6月には何とか解決を図るというが、先行きは不透明である。
また、米国の政府機関である米国貿易代表部は、WAPIが米国の通信技術設置を妨げる要因となり、国際貿易に違反するとして採用の撤回を要求した。AtherosやTIがWAPIの対応へ前向きな中、米国政府が厳しい対応を取ることにより、これらのメーカも考えを改める可能性もある。
その他、韓国ではWAPIに似たWIPIなる強制規格の施行を進める動きがあり、それについても米国貿易代表部は反対を表明した。
以上のWAPI関連ニュースは、SearChina(サーチナ)という中国情報のサイトから。WAPIを始めとする中国情報を報じる情報源として、注目していいだろう。

■米国:「WAPIは国際貿易違反」中国に撤回要求 ■インテル:WAPI問題、6月までに解決図る ■方正集団:WAPI採用獲得、海外の動向も注目 ■中国:WAPIに暗雲、二大通信キャリア採用見送り ■中国:インテル撤退後もWAPI普及に問題なし


公取委が無線LANの速度表示にいちゃもん   [2004.4.8]

公正取引委員会は4月8日、無線LAN製品のパッケージやパンフレットに表記されたデータ転送速度が実際には実現できないことや、それに対する説明が不十分であるとして、無線LAN製造主要4社に対して注意を行った。
公取委の主張は、アプリケーション層レベルで54Mbpsが出るわけないので表記を改めよとしたものだが、物理層では54Mbps出ているわけで、何ら問題はないはずだ。不当表記であるはずがない。
古くはIEEE802.11の1Mbpsの時代からずっと物理層での転送速度を表記してきたはずだ。それを今さら注意するとは、一体どういうつもりなのだろうか。

■公正取引委員会資料 ■ Broadband Watch ■ MYCOM PC WEB


Atheros、11gを高速化するDynamic Turboを発表   [2004.3.16]

Atherosは、SuperGを基にした新技術Dynamic Turboを発表した。Dynamic Turboは60Mbps以上のスループットが実現できる高速化技術。ソフトウェアのアップグレードで対応できるとのこと。
Dynamic Turboは、ネットワークの有効利用を図ったもので、11gのバンド全体を監視、空きチャネルを有効活用して自動的にスループット向上を図るようだ。

■ Broadband Watch


Intelのデスクトップ・アクセスポイント、無線メーカの脅威に   [2004.3.4]

Intelは、今年中頃にもリリースするチップセットにWi-Fi準拠の無線機能を盛り込む予定。これにより、このチップセットを搭載したデスクトップ機はWi-Fi準拠のアクセスポイントとなるのである。
これに戦々恐々なのが無線LANのアクセスポイントを販売しているメーカだ。ただでさえ、CentrinoのノートPCが増えることで自社のCardBusが売れなくなっているのに、これ以上Intelに出てこられては堪らない。
Intelの狙いはAV機器関連などのマルチメディア系を無線化することにあり、そのこともあってか、無線メーカではとりあえず静観するところが多いようである。
デスクトップ機をアクセスポイントとして使用する場合、そのマシンの置き場所や、クライアント機の使用を考えて電源を常に入れておかなければならないなどの問題が生ずる。無線LANを構築する場合の大きな欠点が課題として残されているが、果たしてどうなることやら。

■ IT media

中国の独自セキュリティ規格WAPIに米無線業界が抗議   [2004.2.25]

中国政府が自国内の無線LANに対し、独自のセキュリティ規格WAPIの実装を昨年12月から義務づけている問題について、米ワイヤレス業界はアメリカ政府および議会関係者に強硬姿勢にて臨むよう要請した。要請を行なったのは、情報技術産業協議会(ITIC)、米国商工会議所、米中貿易委員会、全米製造者協会(NAM)、半導体工業会(SIA)の5団体。
中国政府が効果の不明なWAPIを使って自国内の無線製品を囲い込み、国際標準を無視して勝手にやればいいと思うのは一般人のみ。アメリカのみならず、世界中の業界関係者にとっては、中国市場はとても無視できるような規模ではなく、抗議するのも当然か。
記事によると、中国政府はWAPIのソースコードを国内の企業6~7社ほどにしか与えておらず、外国企業は中国企業からライセンス料を払って使用せねばならない。
今後、米政府がどこまで強い態度で臨むかは不明。折れるのは中国か、アメリカか。まさに我慢比べの様相を呈してきた。

■ japan.internet.com ■ IT media

バッファローの一部製品でWPA非対応に   [2004.2.24]

バッファローはこれまで、自社の大抵の無線LAN製品について、2003年10月からWPA対応予定とうたってきた。ところが、わずか4か月後の2004年2月にはそれを撤回し、多くの機種でWPAに対応できないと自社のホームページで発表した。
同じBroadcomのチップが載った無線モジュールを使うLinksysなどではWPAのエンタープライズモード(IEEE802.1Xを使用するモード)もホームモード(一般家庭用の簡易モード)も対応しているが、バッファローの一部製品では「開発困難な状況のため」対応中止だそうだ。
この件に関して気に入らないユーザは、バッファローに文句をいえば何らかのアクションをおこしてくれるようである。WPA非対応を理由に、購入金額の返金、もしくはWPA対応製品への交換が可能であるらしい。ただ問題なのは、WPAエンタープライズに対応している機種がWBR-G54しかなく、1Xの認証サーバを使うのは他の機種では無理なようだ。
数多く売れたWLA-G54C、WHR-G54は一般家庭向けのWPAホームモード(WPA-PSK)にも対応していないので、これは絶対に返金か交換が必要であろう。
必ずしもWPAを使う必要はないが、Wi-Fi取得には必須事項であり、ないよりあった方がいいだろう。

■ Broadband Watch

進化する無線LAN、MIMOの行方は?    [2004.2.10]

無線LANの新しい技術として、MIMOが注目されている。MIMO(Multiple Input Multiple Output:複数入出力)は本来ならば無線LANに悪影響を与えるマルチパスを利用してデータの送受信の効率を高め、従来の2倍程度かそれ以上にスループットを速める技術。新興企業の米Airgoがいち早くMIMOベースのチップをリリースしている。
しかしながら、Airgoのチップをニュースサイト以外では見たことがない人が大部分で、今後普及するかは疑問。Atherosなどのこれまでの無線チップメーカもMIMO対応チップを早ければ2005年初頭にリリース予定で、それまでの1年ほどがAirgoにとって生き残りを賭けた正念場だろう。

■ IT media

WPA2対応製品、今年半ばに登場か   [2004.2.6]

Wi-Fi Allianceは2月4日、WPAの進化版であるWPA2の対応製品は今年半ばに登場するとの見通しを示した。
しかしながら、Wi-Fi Allianceのマネージング・ディレクターであるフランク・ハンズリック氏は「WPAで十分なセキュリティを確保できるので、WPA2の登場を待つ必要はない」といい添えた。
だとしたら、WPA2は一体どのような位置づけなのであろうか。

■ IT media

WiMAX、普及はまだまだ先のはなし   [2004.1.25]

ブロードバンド通信におけるラストワンマイルを担うと期待されているWiMAX(IEEE802.16)であるが、普及は今後5年程度かかるとの見込みを米Intelのショーン・マロニー執行副社長が発表した。
WiMAXは最大48kmの通信範囲と70Mbpsの高速通信を誇る無線LAN技術。
Intelは、今年下半期にも量産チップをリリースするとあるが、確かに普及はまだまだ遠い未来の話であろう。

■ ITmedia

Centrino、ようやくIEEE802.11gをサポート   [2004.1.16]

IntelはIEEE802.11gに対応したCentrino向けMiniPCI無線LANモジュールPRO/Wireless 2200BGを発表した。Wi-Fi取得済みで、10K/LOT発注時の価格は25ドル(2,660円)。
Intelによると、従来のIntelモジュールより消費電力を抑えつつ、高スループットを実現できるとか。
また、11a/g対応のCentrino向けモジュールも現在開発中であるとのこと。登場は今年の中頃になるらしい。

■ニュースリリース ■ ITmedia ■ Broadband Watch

中国政府の愚劣な独自セキュリティ   [2003.12.10]

中国政府機関は、同国の新セキュリティ仕様Wired Authentication and Privacy Infrastructure(WAPI)に準拠していない無線LAN機器の輸入・製造・販売を12月1日から禁止する措置を開始した。
WAPIはWPAやIEEE802.11iとも違う、中国の全く独自のセキュリティ規格で、AESを使用しているわけでもない。今のところは、一部の人以外には仕様が全く不明なセキュリティである。
この何だか分からないセキュリティ規格が備わっていない無線LAN機器は12月1日から中国への輸出はおろか、同国での販売もできなくなった。1~2か月前からそのような噂があったものの、無線LANメーカにとってはまさに青天の霹靂である。
2003年12月1日実施の中国政府発行のIEEE802.11に関する規格書では、WAPIのことについて書かれてあるものの(全て中国語なので理解不能)、詳しいアルゴリズムまで書いてあるわけでもなく、海外メーカに対する嫌がらせ以外の何ものでもない。今のところ、中国国内のしょうもないメーカが唯一WAPIに対応しているだけで、他のメーカ製品でWAPIに対応しているものは皆無だ。12月1日以前に製品化されているものは6か月の猶予が与えられるが、その間に対応できるかは微妙である。
WAPIはハードウェアでの処理が必要であるらしいが、そのためにはAtherosやBroadcomなどのチップメーカの無線チップにWAPIの処理を搭載せねばならない。果たしてそうなるかは甚だ疑問である。それに、唯一対応している中国メーカが独自チップを出しているとは思えないので、これはソフト処理でやっているのだろう。ソフト処理ではスループットが10%程度になるのではなかろうか。
また、中国政府が用意したWAPIの概要を示す書類(これも中国語)では、IEEE802.11iとの比較表が載っていたが、11iの設定は難、WAPIの設定は易、11iのセキュリティはやや強い、WAPIは最強となっていた。
中国政府が国内メーカを支援するために施行されたセキュリティ仕様は、一時的な国外メーカの締め出しには成功するであろうが、どのような結果になるのかは全く予測不能である。

■中国、独自の無線LANセキュリティ仕様準拠を強制(ZDNet) ■中国の独自セキュリティ仕様強制、実際の影響は? (ZDNet)

Planexの無線ブースターの実力は?    [2003.11.11]

毎度役に立つ記事を読ませてくれるBroadband Watchの清水理史氏による「イニシャルB」で、Planexから発売された「ワイヤレスブースターGW-BST01」のレビューが読める。
この"ワイヤレスブースター"なるものが、果たしてブースターと呼ぶのに語弊があり、かつ効果も疑わしいものであるが、実際の使用では意外にも効果があるらしい。
Planex以外の縦置きAPやアンテナ内蔵端末では使用が難しいとあるが、安価なので、無線環境がイマイチという人はとりあえず試してみるのもいいかも。

■清水理史氏のイニシャルB

Buffalo、ワンタッチセキュリティでネット家電に参戦   [2003.11.11]

Buffalo(旧MELCO)は11月10日、「AirStation One-Touch Secure System」(A.O.S.S)なる独自仕様を発表した。WEPなどの無線LANのセキュリティをボタンひとつで設定する仕組みで、これまでのコンピュータ向け無線LANの他に、ネット家電での普及を目指す。
対応機種はWBR-G54、WHR-G54、WHR2-G54などのルータ機能付きAPと、Ehternet端末として使うWLI-TX1-G54。ノートPC用のCardBusは、ボタンがないので当然非対応。
APのボタンとクライアント側のボタンを押すことで自動でWEPやAESなど、利用できるセキュリティの一番強いものを設定してくれるということだが、A.O.S.Sを利用した場合、ノートPCのクライアントなどでは、一度APに接続して設定画面でWEPなどのキーを確認せねばならないらしい。当然、設定したいと思うノートPCでは無線でAPに接続できないので、LANケーブルでAPに直接接続せねばならないようで、何だか余計にめんどくさそうである。全ての端末がA.O.S.S対応であれば便利であろうが、1台でもノートPCなどが含まれる場合、その使い勝手は微妙である。
Baffalo曰く、「ディファクトスタンダードを目指す」ということらしいが、どうなんだか。

■ニュースリリース ■ ZDNet ■ Broadband Watch

総務省、来年にも屋外使用可能な5GHz帯開放を目指し仕様を策定   [2003.10.30]

総務省は、「5GHz帯の無線アクセスシステムの技術的条件」について情報通信審議会に諮問した。「2003年世界無線通信会議(WRC-03)」における5GHz帯無線LANの帯域拡大の決定を受けた取り組みで、2004年10月までに答申される予定。
屋内用の5GHz帯は従来の5.15~5.25GHzから5.15~5.35GHzに拡大され、5.47~5.725GHzが新たに屋外向けとして開放される予定。これまでの4.9~5GHz、5.03~5.091GHzに続く屋外開放により、IEEE802.11aのさらなる利用拡大が予想される。

■日経IT Pro

Philips、IEEE802.11a/b/g対応のチップセットをリリース    [2003.9.25]

ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスは、IEEE802.11a/b/gに対応した無線LANチップセットを発表した(名称不明)。MAC/BBチップの「Media Access Controller SA5250」と5GHz/2.4GHz対応のRFチップ「SA5251」の2チップ構成。
WPAやAESにも対応しており、将来的にはIEEE802.11e(QoS)やIEEE802.11i(WPAより進んだセキュリティ規格)に対応とのこと。
さらに、読みにくいニュースリリースを読み進めると、ほんとかどうか疑わしいが、TCPレベルで最大理論値の98.5%のスループットを得られるという。これは業界最高スループットになるそうだ。ただ、TCPレベルでの最大理論値を24Mbpsとすると、23.6Mbpsほど出るということで、現状で11aの通常使用で22~23Mbps出ている機器があることを考えると、大したことではない。バースト機能でもっと速いスループットが得られる機器もあるため、それも踏まえると、みみっちい自慢に思える。
出荷時期は2003年第4四半期。 Atheros、Broadcom、Globespan Virata(旧Intersil)の3強となっている11a/gのチップメーカのシェアにどこまで食い込めるのかは甚だ疑問。Broadcomのフレームバーストや、AtherosのSuperA/Gといった独自の機能拡張が欲しいところだ。

■ニュースリリース

Atheros、第4世代チップセットを発表   [2003.9.17]

米Atheros Communicationsは15日(現地時間)、IEEE802.11a/b/g無線LANの消費電力を大幅に減らした「AR5004」チップセットファミリを発表した。AR5004は既存の11bのチップセットに比べ60%も消費電力を減少させ、これまでのAtherosのチップセットよりも受信感度が向上しているとのこと。

■ Internet Watch

Intel、無線LAN機器の提供中止   [2003.8.29]

Intelは、3月26日に既報のとおり、Centrinoを除く全ての無線LANの提供を中止した。
ポール・オッテリーニ社長がその非を一部認めているらしいが、これまでの無線事業の全てをなかったことにするIntelの企業姿勢はいかがなものか。

■ ZDNet

富士通メディアデバイスがa/gコンボMiniPCIモジュールを発売   [2003.8.29]

富士通メディアデバイスは、IEEE802.11a/b/gに対応したMiniPCI TypeIII B(短いタイプ)無線LANモジュールMBH7WL08を9月中旬よりOEM向けとしてに出荷を開始する。Min LOTは1000で、価格は10,000円。
無線のチップセットにはIntersilのPRISM WorldRadioを採用。802.11aでは4.900~5.850GHz帯対応で、ユーザには関係ないが、切り替えることにより、日本の屋外使用の4.9GHz帯やヨーロッパ仕様5.8GHz帯にすることができる。
WPAやAESに対応しているが、IntersilのチップだけにWEPは128bitまで。
目標は月産10K LOT(10,000個LOT)とされているが、おそらく無理であろう。現在の市場は台湾製モジュールがその殆どを占めており、価格も30~40US$とダンピングかと思われるほど安い。その中で新規参入、しかも10,000円で立ち向かうのはいささか無謀と思える。11a/gのモジュールを開発している数少ない日本メーカであるので、頑張ってはもらいたい。

■ニュースリリース

DOS/V magazineが11g製品を徹底比較   [2003.8.22]

DOS/V magazineの公式サイトで8/15号に掲載された11g対応無線LANアクセスポイントの比較が公開されている。
購入予定の方は参考にしてみては。

■ Vwalker.com

Airgo、通信速度2倍のチップセットを発表   [2003.8.19]

米Airgo Networksは18日、通信距離を2~3倍に伸ばし、データ転送速度を最大108Mbpsにするという無線チップセット「AGN100」のサンプル出荷開始を発表した。
AGN100は、無線LANの弱点であった反射波などのマルチパスを逆に利用し、高速化を図っている。アクセスポイントやクライアントに複数のアンテナを搭載し、これらに入ってくる電波を「マルチアンテナ・デジタルシグナルプロセッシング技術」なるもので同時に処理するらしい。従来のIEEE802.11a/b/gとも互換性を保っているとのこと。
ただ、サンプルのMiniPCIの基板を見ると、アンテナが3つになっているため、アクセスポイントにするときは、設計に工夫が必要であろう。
聞くだけでは非の打ちどころのない素晴らしいチップセットに思えるが、IPレイヤでの実効速度が不明である点など、実際の製品で見てみないと実力が本物なのかどうかは判断できず、微妙である。

■ japan.internet.com ■ Internet Watch

JEITAが無線LANのセキュリティに関するガイドラインを作成   [2003.8.7]

社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は8月6日、無線LANのセキュリティに関するガイドラインを制定した。無線LANユーザが急増する中、セキュリティ設定を行わないことによる不正アクセスなどのトラブルが多数発生していることを受けて制定された。
業界の基本認識としては、セキュリティの重要性をユーザに認識させるのはメーカの責任であるとしているが、ガイドラインでは最終的な責任はユーザ自身にある点を強調している。
無線LANのメーカに対しては、設計、販売、サービスの各部門に注意喚起をするよう促しているが、何の拘束力もない上、マニュアルに記載するようにした「注意喚起文言」は全角・半角の英字が入り交じったような駄文で、こんなものを書けといわれるのはメーカとしては余計なお世話以外の何ものでもない。
無線LANのセキュリティに関するエンドユーザへの啓蒙活動は必要であるが、マニュアルにちょこっと書くだけとか、販売店で一声かけるだけでは何の役にも立たないだろう。もうちょっと工夫してセキュリティの重要性を知らせることが必要ではなかろうか。

■無線LANのセキュリティに関するガイドライン

WEPデータの解読行為が違法行為に   [2003.7.30]

総務省は29日、家庭内やオフィスで使われている無線LANでやりとりされている他者のデータを意図的にのぞき見る「盗聴」行為を禁止し、罰則を科す法案を次の国会に提出する方針を明らかにした。
具体的にはWEP、AES、WPAなどで暗号化された無線LANなどについては電波を傍受して解読する行為を法律にて取り締まることになる。具体的な罰則内容については関係省庁と調整中とのこと。ただし、暗号化されていない無線データの傍受は罰則の対象にしないとの方針。
今後、解読困難なAESやWPA機能がコンシューマ機に追加されていくことで、セキュリティ意識のあるユーザはそれを利用し、盗聴に対する法規制があっても暗号化データを第三者が破りようがなく、あまり関係ないであろう。
セキュリティに疎いユーザは暗号化など使う気はさらさらなく、そのデータが盗聴されても法に抵触しないということで、この観点からもあまり法規制は関係なさそうである。

■総務省報道資料

Wireless Japan 2003レポート   [2003.7.22]

7月16日(水)~7月18日(金)まで東京ビッグサイトで開かれたWireless Japan 2003に行ってきました。業務向けの無線のショーというだけあって、無線LAN関連の出展は少なめでした。無線LANの主なメーカで出展していたのは、CONTECとICOMのみでした。いずれもビジネス向け無線LANの出展。CONTECは2日目にカンファレンスでの発表をするなど、活発でした。ICOMは展示していた製品は多いものの、いずれもモックなのか、全く動いておらず、動作品が見られなかったことが残念です。
無線LAN関係の出展は、他にWi-FiやAtherosがありました。BroadcomやIntersilはなし。Wi-Fiはどうでもいい説明と、Wi-Fiに参加している11a/gに出遅れた負け組チップベンダの出展があるだけで、大したことはありませんでした。
一方、Athrosのブースでは興味深い展示がありました。話題のSuperA/Gのデモです。SuperA/Gというのは、送信データのハードウェア圧縮と、最近はやりのバースト転送を使ってスループットを速める技術です。実際のデモでは、40Mbpsオーバーという結構速い値が出ていました。データの圧縮と伸長にはLampel-Ziv法という一般的な圧縮技術が用いられているようです。バースト転送はMELCOのそれと同じものかと思いきや、MELCOなどとは違い、APとクライアント間の速度だけではなく、無線ネットワーク全体の速度が速くなるそうです。理由がよく分かりませんでしたが。また、電波の受信状況に合わせて動的に変調や転送を最適化することによっても速度を速めているそうです。
SuperA/G対応のMAC/BBチップはAR5212以降のものです。チップセットでいうとAR5002XやAR5002Aなど。AR5212からハードウェア圧縮機能を持ち合わせているようで、AR5211でも、圧縮機能を使わずにバースト転送などだけ使う場合はSuperA/Gの限定版に対応可能だそうです。
Atherosのリファレンス・ソースver.3.0から正式にSuperA/G対応予定となっており、リリースは9~10月頃。AR5212のチップを使った製品は、それ以降、10~11月くらいにSuperA/G対応のファームをリリースするでしょう。(一部技術力のないメーカ、消費者をないがしろにするメーカは除く)
これまで20Mbps後半の実効スピードを誇るBroadcomのバースト機能に押されていたAtherosですが、SuperA/Gは十分に期待できる機能です。この機能が入ることを見越して、Athrosの新チップ搭載APを購入するのもいいかも知れません。

Intersil、無線ネットワーク部門をGlobespanVirataに売却   [2003.7.18]

Intersilは同社の無線ネットワーク部門をGlobespanVirataに売却することで同意に達したと発表した。売却総額は約3億6500万ドル。
技術を買いあさる虚業企業に買い取られたことにより、Intersilの行く末が心配される。

■ニュースリリース

MELCOのWLI-CB-G54がWi-Fi認定テスト機器に選ばれる   [2003.7.11]

MELCOがリリースしている11g用CardBus「WLI-CB-G54」がWi-Fiの認定テスト機器として正式採用された。11gでのWi-Fiを取得する際は、少なくともMELCOのこのカードとの接続性が試されることになる。

■ニュースリリース

次世代無線ブロードバンド規格802.16aの対応チップをIntelが開発へ   [2003.7.11]

Intelは7月9日、イスラエルのAlvarion社と協同で新しい無線規格IEEE802.16aの無線チップの開発に当たると発表した。
IEEE802.16aはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)と呼ばれる無線規格で、50kmの範囲内で、速度70Mbpsの高速無線通信が可能であるとされている。CATVやADSLのブロードバンド・インターネット接続における末端のネットワークを担うと見られる。
802.16aは今のところ、インターネット事業のキャリア向けで、現在コンシューマ製品として利用されているIEEE802.11a/b/gらWi-Fiに関わる無線規格とは利用目的が異なるらしい。

■ ZDNet

チップ戦線異状アリ?    [2003.6.19]

Atheros、Broadcom、Intersil、これら54Mbps無線のチップベンダ3社が相次いで無線の実効スループットを上げる技術を発表している。発表順で言うと、IntersilがPrism Nitroを4月に、BroadcomがXpressを今月に発表、Atherosはまだ非公開ながら、無線メーカにSuperG、SuperA/Gを紹介している。
各社、名前は違うものの、どれもウェイト時間やACKを省略して(いわゆるバースト)実効スループットを上げる技術のようだ。25%程度から100%のスループット向上の効果があるらしい。
スループットを上げるのは消費者にとっては歓迎すべきことだが、独自技術で突き進んでいくと互換性がなくなり、後で面倒な思いをしないかが心配である。

■ Intersil Prism Nitro ■ Broadcom Xpress

MELCO WHR-G54レビューがBB Watchに   [2003.6.18]

Broadband Watchの「槻ノ木隆のNEW PRODUCTS IMPRESSION」にて、MELCOのWHR-G54(WBR-G54の後継)がレビューされている。
速度面でも機能面でも、なかなかよろしいようで、特に不可はなさそうな感じ。

■槻ノ木隆のNEW PRODUCTS IMPRESSION

11gが正式承認される   [2003.6.12]

IEEE(米国電気電子学会)は6月12日、IEEE802.11gを無線LAN規格として承認した。
Draft8.2が正式規格として承認された。
この承認を受け、11g製品のリリースが加速していくと予想される。

■ニュースリリース

TDKがOEM用a/gコンボモジュールを発表   [2003.6.11]

TDKは、802.11a/g対応のコンボモジュールWN-DCB03(CardBus)とWN-DMP03(MiniPCI)2種類と11gのみ対応のアクセスポイントなど3種を7月以降にOEM向けに出荷すると発表した。
tdKは11aのシングルモジュールは自社開発であったが、5GHz帯と2.4GHz帯のデュアルバンドのモジュールの開発に失敗し、前回リリースしたa/bのモジュールから台湾で仕入れたモジュールを自社ブランドで売り出している。今回も台湾製品のOEMであり、この製品の供給を受ける企業はOEMのOEMとなり、何とも情けないことに。
tdKはニュースリリースで製品を開発したように書いているが、台湾製品のOEMでも開発ということになるのだろうか。
日本のメーカでモジュール開発を行っている企業は、自社ブランドで売り出しているSONYと、NECにOEMしているアルプス電気だけとなった。(たぶん)

■ニュースリリース

Atheros、第3世代チップセットを発表   [2003.6.6]

米Atheros Communicationsは3rdジェネレーションと呼ばれる第3世代の無線LANチップセットを発表した。
今回発表されたのは、11a/gコンボのAR5002X、11aのAR5002A、11gのAR5000Gと、アクセスポイント用のCPU内蔵のチップセット。
今回発表されたチップセットの注目は、やはり11a/gコンボのAR5002Xであろう。7月頃リリースの製品には搭載されないと思われるが、秋以降はこちらへとシフトしていくであろう。2ndジェネレーションであるAR5001Xとの大きな違いは、RFチップが5GHz用と2.4GHz用と分かれていたのが、1チップになった点。1チップになったことで、消費電力が小さくなるのが特徴である。
54Mbps無線LANで11g陣営のBroadcomに押されっぱなしのAtherosであるが、Broadcomが遅れている11a/gコンボのチップで巻き返しを図りたいところ。

■ニュースリリース

IEEE802.11g、6月12日に最終承認   [2003.5.22]

IEEE作業部会は、IEEE802.11gのドラフト8.2を完成させ、それを最終規格とし、6月12日にIEEEの会合で承認させるもよう。これにより、規格制定前のリリースに慎重であったAtherosが11g対応・11a/g対応のチップセットを市場に一気に投入し、11g製品の普及に拍車がかかると見られる。

■ ZDNet

Intel、11g対応Centrinoの開発を加速   [2003.5.19]

米Intelは、802.11g対応のCentrinoの生産を年内にも始めるとの見込みを、同社主席副社長Sean Maloney氏が5月15日の年次説明会で明らかにした。
既に既報ではあるが、IntelのCentrinoリリース体制が整いつつあることの証となった。
また、同社では、7~9月にかけて11a/b対応のCentrinoコンボモジュールをリリースするとのこと。

■ ZDNet

メルコがバッファローに   [2003.5.13]

MELCOは、10月1日付けでメルコホールディングスの完全子会社となり、社名を10月1日付けで「Buffalo」に変更する予定とのこと。

■ Broadband Watch

やはり今んとこは11aの勝ち?    [2003.5.13]

「11aはクソ。11gがいいに決まっている」という人が、MELCO、Appleの社員の他にもたくさんおられます。実際、11gがどこまでいいのかは、ちゃんと動くドライバが11gのベンダから出ないと分かりませんが、今のところは、どの製品レビューを見ても、Atherosの11aの方が飛びについても、速度についても11gを上回っています。MELCOのWLA-G54の速度を測定してみましたが、近距離では18Mbpsとか出るものの、離れたり障害物があると急に速度が落ちたりしてしまいます。11gは何だか思ったよりも性能が出せていないようで、幾分がっかりした気分にさせられました。その反面、11aは飛ばないという風評がありましたが、2ndジェネレーションのチップからはそんな問題もあらかた解消できているような気がします。(相変わらず、鉄板などの障害物には弱すぎですが。)
下に紹介するリンク、日経IT Proのコラムでは、意外と飛ぶし、速度も速いので、11aがやっぱりいいのでは?という話になっています。
また、おなじみの清水理史氏のイニシャルBでは、I-O Dataの11a/gコンボカードの性能が見られますが、NEC製11aアクセスポイントを使用ときはバリバリ性能が出て、11gのI-O製アクセスポイントではウンコ並みのしょぼい結果になっています。
まだ11gのドライバやファームで使うチップベンダのリファレンスソースが練り上がってないとはいうものの、期待外れ感は大きいのではないでしょうか。
どこぞのサイトでここが11aマンセーなサイトだといわれないようにお断りしておきますが、別に11gを嫌ってこきおろしているわけではありません。11gがあまりにもちゃんと使えないから取り上げているだけです。
やはり、本命は夏頃に製品がそろうAtherosチップ搭載の11a/gコンボでしょう(他のチップベンダのa/gでは、今の11gと同じことになる可能性大)。11aで試し、届かないときに11gを使う。これが恐らく最も効率のいい使い方だと思います。わざわざ11gだけに固執することはありませんし、11aだけがいいというわけでもありません。

■日経IT Pro ■清水理史のイニシャルB

802.1X、どのEAP認証がいいのか?    [2003.5.8]

企業や官公庁などで無線LANを構築するには、IEEE802.1Xは欠かせない存在となっている。WEPやMACアドレスフィルタリングなどだけでは心許なく、WPA対応製品もない今、ある程度のセキュリティを確保するためには802.1Xの認証システムを用いるしかない。
しかしながら、実際に802.1Xを導入するにあたってシステム管理者を悩ませるのが使用するEAP認証を何にするかだ。一般的なTLS、Microsoftが推しCiscoがサポートするPEAP、いくつかのRADIUSサーバベンダが推すTTLSなどの認証メソッドがあるのだが、実際にどれを使えばいいのか分からない。
TLSが一般的でオールマイティという感じだが、サプリカント(クライアント)にもディジタル証明書が必要となるため、認証局(CA)なども設置しなければならず、運用的な負担が最も大きい。
PEAPはWindowsで標準サポートされており、導入が容易だが、サポートしている企業が少なすぎる。
TTLSも導入が容易で、RADIUSサーバをリリースしている会社から専用のサプリカントで使うソフトウェアが出ているものの、出足が今ひとつであるという感が否めない。
それぞれの認証メソッドは一長一短で、これといった決定的なものがないのが実状である。無線のチップメーカでは、Atheros社がEAP-TLSをサポートしており、今のところはTLSが最も普及しているといえるのだが、今後AtherosでもTTLSなどもサポートするとか何とかいう情報もあり、実に悩ましい限りである。

■ ZDNet 5/6の記事 ■ ZDNet 4/10の記事

無線LANの免許制を撤廃、総務省方針   [2003.4.17]

総務省は、無線構内情報通信網の免許制度を撤廃し、登録制に移行すると発表した。無線電波を受発信する基地局を自由に設置できるようにして普及を加速し、無線LANの利用エリアを広げるのが狙い。来年の通常国会に電波法の改正案を提出、早ければ来秋から実施の予定。

■日経新聞 ■総務省・報道資料

Intelが意地でも年内にa/gコンボモジュールを出す決意   [2003.4.11]

Intelのアナンド・チャンドラシーカ副社長は、4月10日のIDF Japan Spring 2003 で2003年末までに11gに対応した「Calexico2」を投入することを明らかにした。
「Calexico」はIntelのCentrinoモバイルテクノロジにおける3要素のうちのひとつ、「Intel Pro/Wireless 2100ファミリ」のMiniPCI無線モジュールで、Intelが開発した無線のa/bコンボチップセットが搭載される予定。その次の予定として、「Calexico2」が挙げられた。
これまで、Intelは無線チップの開発に失敗し、11gチップやa/gコンボチップがリリースされる中、その出遅れがCentrino不安要素となっていた。ここへ来てIntelは、何とかその遅れを取り戻そうと意地でも年末までに開発し、リリースすると明言することで、その不安要素を投資家や一般コンシューマから取り除こうとしているようだ。
無線LANのアクセスポイント事業から完全撤退したIntelは、無線事業をCentrino一本に絞り、何とか出遅れまいと必死の努力をしている。最終的には、無線チップベンダ間の競争はIntelが有利と予想されるが、Calexicoの開発状況によってはその予想も危うくなるだろう。

■ PC Watch

Coregaの11g製品、Broadband Watchでボロカス   [2003.4.8]

積極的に11a/g製品をレビューしているBroadband Watchで連載の清水理史氏による「イニシャルB」。今回のレビューはCoregaの11gアクセスポイント「WLAP-54GT」。
その評価はまさにボロボロ。飛ばないうえに遅い。Intersilのチップのせいか、Coregaのいつものファームのせいか、原因は不明だが、とりあえずボロボロであった。
日経バイト4月号の記事ではMELCOの飛びが計測されていたが、これもいまいち思わしく、11a製品に飛びで負けていたりした。
11gが本領を発揮し、"飛んで速い"と評価が得られる日はいつになるのだろうか。

■清水理史のイニシャルB

危ない百貨店の無線POS    [2003.4.4]

日経バイト3月号、4月号で、百貨店で使われている無線POSシステムがWEPも使われずに平文でデータが流れており、顧客のクレジット情報などが抜き放題であると問題提起された。
取り上げられた百貨店は西武百貨店と高島屋で、いずれも対策を施し、対策で使われた暗号等の強度はともかく、今は問題ないという。
このふたつの百貨店のネットワークは、大手SI業者の日本NCRによって構築されていた。NCRほどの大手が暗号化もしていない無線LANのシステムを構築したのである。無責任この上ない。暗号化をせずに使っていた百貨店側が責められる向きもあるが、これは明らかにSI業者側、日本NCRに責任があるといわざるを得ない。
企業、とくに一般の顧客と関わるサービス業や、社会にで無線LANの導入を考えている情報システム担当の方は、このようないい加減な業者を選ばぬよう、細心の注意を払って業者選択して頂きたいものである。

■日経IP Pro (要会員登録)

IntelのMiniPCI単体出荷開始   [2003.4.3]

米Intelは4月1日、Centrinoに組み込まれている「Intel PRO/Wireless 2100 LAN MiniPCI」の単体をメーカ向けに提供開始したと発表した。
このモジュールはPhilipsの11bチップを使用したもので、今年半ばに出されるa/bコンボモジュールおよび年末に出されるa/gコンボはIntel製のチップが載る予定。

■ ZDNet

MS、11g出遅れでシェア下落   [2003.3.31]

小売店販売の調査会社NPDTechworldによると、米国の無線LAN機器の小売売上でMicrosoftは1月、第2位につけていたが、2月のシェアは4位に転落した。
原因は、Microsoftが11g正式制定まで製品のリリースを遅らせたことにあるという。Linksysなどが2月には11g製品を猛烈に販売したのに対し、Microsoftはあくまでものんびり構えていたというのだ。
Microsoftの決定は、NPDTechworldのアナリストは失敗だと語る。せっかく好調であった売り上げを落としては元も子もない。この時期、各ベンダは非常にセンシティブになって方針を決定しなければならなくなっている。

■ ZDNet

Intel、無線LAN製品から一部撤退   [2003.3.26]

Intelは、「PRO/Wireless 5000 LANデュアルアクセスポイント」を始めとする無線LAN製品の販売を終了すると発表した。2003年6月20日が最終出荷日になるという。
アクセスポイント関係から全て撤退し、Centrinoに組み込む無線モジュール一本で行く方向転換であるが、業務用ではそこそこ売れていたことを考えると、不可解といわざるを得ない。
サポートは2004年1月20日まで。11aのアクセスポイントを導入したところは、機器の保証は効くものの、すぐにサポートを受けられなくなる。どんな企業戦略かは知らぬが、無責任この上ない。

■ニュースリリース

CiscoがLinksysを買収、合併   [2003.3.22]

米Cisco Systemsは現地時間の3月20日、コンシューマ向けネットワーキング機器メーカの米Linksysを5億ドル相当の株式取引により買収すると発表した。
Ciscoは発表文の中で、この買収は同社のコンシューマ向けネットワーキング機器市場参入の一助となるものだとしている。合併完了後、LinksysはCiscoの一部門となり、Linksysブランドの製品販売は継続されるとのこと。
この発表を受け、Linksys Japanの中林千晴社長は、現在は日本法人側で発表することはないと前置きした上で「リンクシス製品のブランド、販売チャネル、製品などは今までどおり」と発表し、日本国内でも従来と変わらない体制で営業を行なっていく方針を明らかにした。また、すでに準備を行なっている新製品なども予定通り投入する方針に変化はないとしており、ユーザーサポート体制も従来と変わらないとしている。
どうやら、Ciscoに買収されても、末端のLinksysユーザにはあまり関係がないようだ。
Ciscoはこの買収により、ビジネス向け、コンシューマ向けの両方でもの凄いシェアを誇ることになり、無線LAN関連会社では文句ない巨大企業となる。世界覇権を狙うMELCOにとっては、また大きな障害ができたことになりそうだ。

■ Ciscoのニュースリリース(英文)

MELCOの無線LAN製品が値下げ   [2003.3.20]

MELCOは3月20日、11bおよび11g対応の無線LAN製品15機種の値下げを実施した。
これまでに11bはすでに大幅な値下げが行われており、さらなる値下げで11b製品はダンピングともいえる低価格になっている。
コンシューマ製品としてはそこそこ話題の11gについても10%程度の値下げがされており、MELCOに追随して11g製品をリリースする他メーカの引き離しにかかる模様。

■ニュースリリース

MELCOの11g、Broadband Watchで高評価   [2003.3.18]

以前、11gをクソだと評価したBroadband Watchで連載の清水理史氏による「イニシャルB」。今回、MELCOとlinkSYSの11g製品をレビュー。結果はなかなかの高評価であった。リンク参照。

■清水理史のイニシャルB

Intel、無線LAN搭載Centrinoを正式発表   [2003.3.12]

Intelは「インテルCentrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ」を日本で正式発表した。Centrinoを構成する各チップは同日から出荷を開始、PCメーカー各社が搭載製品を順次発表する。
CentrinoはCPUのPentium Mプロセッサ、チップセットの855PM、もしくはグラフィック機能内蔵チップセットの855GM、IEEE802.11b対応のMiniPCIカード「PRO/Wireless 2100ネットワーク・コネクション」で構成される。
無線LAN機能は年内に11a/bコンボに対応される見通し。11a/gへの対応は、研究の失敗・見直しがあって以来、いつ頃になるかは未定。
ノートPCに無線LAN機能が標準で搭載されることによって、各無線LANベンダにおけるPCカードタイプのクライアントの出荷台数が減少する恐れがあり、大きな脅威となり得る。
また、標準搭載によって、各無線LANベンダはIntelの無線の仕様に合わせざるを得なくなるという無線LANのディファクト・スタンダードが生まれることも懸念される。
Intelには、Wi-Fiの仕様に正しく則った無線LANの仕様にすることが求められる。

■ ZDNet

ZDNetで11a/11gのパフォーマンスチェック   [2003.3.12]

ZDNetのリビング+で、SONYの11a製品とLinksysの11g製品を使った無線LAN環境のパフォーマンスについて検証が行われています。
細かい検証を行っているわけではないので、参考程度にしかなりませんが、一見の価値あり。
記事は、AV用としては干渉の少ない11aを、家庭内でインターネットなどをするなら11gを使用するのがお勧めと、ある意味当たり前の結論で結ばれている。

■ ZDNetリビング+

松下、映像用5GHz無線LANチップセットを開発   [2003.3.7]

松下電器産業は3月5日、映像伝送に適した5GHz帯無線LANチップセットを開発したと発表した。デジタルTVとホームサーバを結ぶ「無線AVホームネット」の普及を図る。
MAC/BBチップの「MN103S640L-H」とRFチップの「AN27551A」「AN27552A」の3チップ構成。
3月からエンジニアリングサンプルの出荷が始まる。サンプル価格は1万円。

■ニュースリリース

メルコWLI-CB-G54ロット不良品を回収・交換   [2003.3.6]

MELCOは11gカードWLI-CB-G54の初期ロットに不良があることが判明したことから、初期ロット品の全品を無償で回収・交換すると3月6日付けで発表した。対象ロットは、裏面シールのMACアドレスの下に小さく書いてある番号で確認する。該当品は、「1A」と記載されている。
原因は「品質基準に満たない不具合品が混入し、出荷されていたため」とある。が、本当の原因は何なのか疑わしい。Broadband Watchによると、アンテナ部分の不良であるらしい。
これについては、3月5日くらいから店頭での回収が始まっており、MELCOの発表以前にインターネット上では「不良品では?」話題となっていた。6日の午前中にMELCOのサポートに電話で確認したところ、使用して不具合が確認できたカードのみ交換するといわれたのだが、結局は午後になって全品回収のアナウンスが出た。こういったサポートのいい加減な対応は実に腹立たしい。
交換受け付けは3月7日から5月末までなので、手配を忘れずに。

■ MELCOのアナウンス

IEEE802.11g、6月にも最終承認か   [2003.2.17]

これまで、IEEE802.11gの最終承認が5月末だの7月末だのといろいろな情報が飛び交っていたが、どうやら6月の中旬になる見通しが立ったもよう。規格公開は7月になる。
どうやら7月になるのをまずいと感じた11gのスポンサー企業がIEEEに圧力をかけ、時期を早めたようだ。
その中で、IEEE802.11 Working Group議長が見切り発車で11g製品をリリースしている企業を批判、同広報部長は11gを買うのは正式に規格が制定されてからにすべきと注意を促している。

■日経BP BizTech

無線LAN各社、a/g両対応で混乱回避へ   [2003.2.10]

再びZDNetの記事。「aかgか、どちらにすべきか――」今さかんに議論されているこのネタには、a/gコンボチップで解決するという内容。それは分かりきっていることだが、注目すべきは、多くの無線LANベンダが互換性の確認が取れていない製品を市場へ投入することを懸念しているというところだ。コンシューマが混乱することだけが原因でなく、自社製品のチップがよいという膨大である意味無駄な宣伝を避ける意味もあるらしい。

■ニュースリリース

802.11gの見切り発車をめぐる議論   [2003.2.3]

MELCOらの11g製品の見切り発車について、NDNetで新たな記事が掲載された。
気になる他のチップとの互換性の問題は、IntersilやBroadcomは問題ないとしている。Atherosはいずれ解消されるだろうと表明しているが、コンシューマの無線LANに対する悪印象に繋がると懸念する。
この問題は、ある程度製品が出回ってからでないと答えが出ないものであろう。
ちなみに、記事にはないが、どうも11gの規格制定は当初の5月末より2か月ほど遅れて7月になるらしいと業界ではもっぱらの噂。IEEEはちんたらしている場合か。

■ ZDNet

802.11g、規格制定前の製品投入に懸念   [2003.2.1]

Broadcomの11gチップを搭載したMELCOとAPPLE、Intersilのa/gコンボチップを搭載したCoregaが3月までに相次いで11g対応製品を市場に投入する。これまで何度も説明してきたように、11gの規格制定は5月末から6月を予定されており、これらの会社がリリースする製品はドラフト版の11gに対応したものである。少しでも11g製品群の中で優位に立とうと、思いっきりフライングのスタートをしている。
MELCOなどは、将来11gの規格が正式に決まれば、ファームウェアのバージョンアップでそれ以前に出した製品を対応させるようにするといっているが、本当に可能であろうか。11g規格制定前の製品と、制定後の製品はハードウェア的に変えるところがないというのであろうか。
今、11g製品を買う必要は全くない。規格が決まって、ある程度落ち着いてから買うに超したことはない。企業の都合でしっかりと定まっていない製品をリリースするのは勝手だろうが、それにより消費者が混乱することは全く問題視されていない。現に、Atheros社が6月にリリース予定のa/gコンボチップの試作版と、Broadcomのgチップに一部互換性がないことがこれまでに判明している。これは、Broadcomに合わせなかったAtherosのせいか?否、規格も決まっていないような段階で市場に製品を投入する、自分のことしか考えない一部の企業のせいではなかろうか。
最近のMELCOの11g攻勢には目に余るものがある。11aで出遅れたMELCOは、11a製品を少量ながらリリースしておきながら、11gがリリース可能と見るや11aをばっさりと切り捨て、挙げ句の果てには11aをカス扱いした。さらには、日本で11b製品のシェア50%を誇ることをいいことに、そのユーザを11gへと誘導しようとあの手この手の汚いともいえるやり方を進めている。11gを市場へ投入すると同時に、小売店で自社の11bをたたき売り。本当にこれでいいのであろうか。これで11gが11aに大きく水をあけ、再びMELCOが日本で無線LANベンダのトップになればいいのか。
MELCOのやり方を見ていると、アメリカの覇権主義・パックスアメリカーナを思い起こさせる。自社の利益のためになりふり構わず、消費者の混乱もよそに11gを推し進めるのは、トップ企業のエゴという他はない。

■ ZDNet

MELCOの11b無線ルータを1万円で11gのルータに   [2003.1.31]

MELCOは、11b対応のアクセスポイント内蔵ルータ「WBR-B11」を11g対応の「WBR-G54」相当へと有償でアップグレードさせるサービスの予約を受付開始した。費用は1万円で、4月末日まで受け付ける。
国内シェア50%のMELCO 11bユーザを11gへと取り込み、11gの普及へと弾みをつけたいMELCOの必死さが伝わってくるサービスだ。どうせなら、タダでやってもよかったのでは。

■ MELCO有償サービス

802.11g、その実際の実力は...こんなもん?    [2003.1.23]

ImpressのBroadband Watchに連載中の「清水理史のイニシャルB」で、Linksysのアメリカ製11gアクセスポイントのレビューがされている。
誰もが注目する肝心のスループットの測定では、全ての計測においてNECの11a製品に負け、9~10Mbpsという、11bの倍程度の散々な結果であった。11a製品の多くがスループット20Mbpsを超えることを考えると、これはいくら何でもひどすぎる話である。
また、11bの無線LANを同時に使用している場合、電波の干渉によりスループットが1~2Mbpsに低下。これでは全く使い物にならない。
11aでは、アクセスポイントが出回り始めた当初のスループットは13~15Mbpsが普通であったが、各社のファームウェアの更新により20Mbps以上にまで性能がアップしたことを考えると、11gもしばらくすればスループットの向上があり得る話である。しかし、それもこの結果を見た限りでは、精一杯に頑張ってせいぜい15Mbpsというところで、11aには速さでは及ばないと思わざるを得ない。
11g製品のみに力を注ぐMELCOは、理論値の最大スループットが11aで24Mbps、11gで18Mbpsといわれているのを打ち消し、11aを批判するために、「11gは11aより格段に速く、何倍も飛ぶ」と宣伝しているが、限りなく怪しくなってきた。
レビューされたLinksysの11gアクセスポイントも、Melcoの11g製品も同じ米Broadcom社の無線チップを使っている。Melcoは11gがコンシューマの様子見による買い控えを見越し、11g製品の定価を下げてきたが、結果はいかに。

■清水理史のイニシャルB

[2003.1.29追記]
ZDNetおよびPC WatchでMELCOの無線ルータWBR-G54についてレビューが掲載された。どちらもやはり10Mbpsちょっとという芳しくない結果であった。Broadcomのチップがヘボいのか、11g自体がヘボいのか。
どちらにせよ、もうちょっと頑張りが必要なようだ。

■ PC Watch ■ ZDNetレビュー ■ ZDNetレビューその2

すごい技術? MagisのAir5    [2003.1.21]

コンシューマ向け展示会International CES 2003で、Magis NetworksのAir5という無線LAN技術が話題になったそうだ。何でも、5GHz帯で信頼性の高いQoSを実現し、飛びも格段によくなって75m飛ばせるとか。
気になる人は、ZDNetの記事を参照されたし。

■ ZDNet

Wi-Fi Alliance、11a準拠Wi-Fi取得無線LAN製品を公開   [2003.1.21]

米Wi-Fi Allianceは現地時間16日、IEEE802.11aおよびIEEE 802.11a/bに準拠した無線LAN製品を公開した。
初のWi-Fi認証11a製品となる。

  • Atheros - AR5001AP Reference Design Access Point
  • Cisco - Aironet 1200 Series Access Point
  • Cisco - Aironet 5GHz WLAN Adapter
  • Intel - PRO/Wireless 5000 LAN CardBus Adapter
  • Intermec - MobileLAN Access
  • Intersil - Indigo Station Card
  • Proxim - ORiNOCO 5GHz Kit with the AP-2000 Access Point
  • Atheros - AR5001X CardBus Reference Design Board

■ニュースリリース(英語)

Apple副社長「802.11aに市場なし」と11aを辛辣に批判   [2003.1.10]

Apple副社長Greg Joswiak氏は1月8日、同社の会見で「802.11aは意味がない。まったく無意味だ。aの市場が存在するとは考えられない」と11aを批判した。これは同社が11gのみ対応の製品をリリースすることを受けてだが、Appleはどうやら、今後a/gコンボの製品をリリースするようなことはないようだ。

■ ZDNet

Intelのa/bコンボチップの出荷に大幅な遅れ   [2002.12.18]

Intelが開発を表明していたa/bデュアルの無線LANチップが、技術的な問題などにより大幅に出荷予定時期が遅れていることが分かった。
Intelはこれまで、ノートPC用プロセッサ「Banias」はこれまでの予定通り2003年上半期にリリースできるとしたが、それに使われるモジュール「Calexico」には、当初の予定に反してPhilips社製の11bチップが搭載されることになった。Intelのa/bデュアルバンドチップは2003年下半期以降のもっと遅い時期にリリースされることになる。
2003年の上半期には、Atheros、Intersil、T.I.といったチップメーカのa/gコンボチップ(g対応なのでもちろんbも使える)が本格リリースされることになるが、Intelはこれに完全に出遅れたかたち。
当初、Intelが無線LANのチップ開発を発表したときには、それが他社にとって大きな脅威になると予想されたが、今回の件でIntelの無線LANチップの開発力が問われることになり、a/bチップがリリースされたとしてもa/gチップが出ている以上、時代遅れの感は否めない。Intelは今後、本腰を入れて無線LANのチップ、それも早急にa/gコンボチップを開発しないと、無線LANチップ市場から完全に虜のされることになりかねない。

■ ZDNet

PC Watchが見る、無線LAN来年の動向   [2002.12.18]

PC Watchに連載されている本田雅一氏のコラム「週刊MOBILE通信」に802.11aと11gの来年の動向、予想が掲載されている。気になる人は要チェック。
11gの普及にはまだ時間がかかり、2003年は11aがそれなりに普及するという話。

■本田雅一の週刊MOBILE通信

メルコ、11a市場から撤退し、これからは11g中心で   [2002.12.13]

メルコが新しいAirstaionシリーズである「G54シリーズ」を12日発表した。米Broadcom社の11g専用チップを搭載したIEEE802.11g規格の無線LAN機器3機種(業務用AP、民生用AP、CardBus)を来年2月にリリースする。
それと同時に、同社の無線LANの主軸を11gへとシフトさせていくことも発表した。これまでメルコは11aの製品もリリースしていたが、製品開発を打ち切って出荷停止とし、11a市場から撤退する。ただし、「今後、gとのコンボという形でa/gのデュアルバンド製品を開発する」としており、11gのみとするわけではない。
メルコが11gへと肩入れすることによって11a市場の停滞が懸念されそうだが、11aのチップで先行してきたAtheros社はa/gのコンボチップを3月に量産する予定で、今後はa/gコンボの無線LANへとシフトしていくとの予想は変わらない。

■ PC Watch

T.I.がコンボチップを発表   [2002.11.14]

米大手チップメーカのTexas Instruments(T.I.)は802.11a/bとドラフト版の11gに対応した無線LANチップ(MACのみ)「TNETW1130」を発表した。
TNETW1130は、セキュリティ規格IEEE802.11iやQoS (通信品質)に関する規格IEEE802.11eにも対応しており、AESをハードウェアで処理する能力を持つ。
これまで、T.I.では22Mbpsのリンクスピードが出る11b+(T.I.が勝手に付けた名前)のチップをリリースしていたが、これで本格的に11aのチップ市場に参入したことになる。

■ニュースリリース

低消費電力な5GHz帯パワーアンプ   [2002.11.11]

シャープは11月8日、5GHz無線LAN (IEEE802.11a)用パワーアンプの高効率動作技術を開発したと発表した。
このパワーアンプは出力電力が80mWで、電力効率は業界トップの22%。消費電力は従来比3割減の360mWに抑えられており、将来的にコンパクトフラッシュ用11a無線カードへの応用が期待できるとされている。

■プレスリリース

無線LANのセキュリティを高めるWPAなる規格が登場   [2002.11.6]

Wi-Fi Allianceは、WPA(Wi-Fi Protective Access)なるセキュリティの新規格を公表した。WPAはIEEE802.11i規格のサブセットと位置づけられるユーザ認証を含むセキュリティ技術であり、これまでのESSIDやWEPだけを使う、かねてから脆弱性が指摘されていたセキュリティに取って代わるものとのこと。
Wi-Fi Allianceは2003年第一四半期頃には各無線LANベンダーが対応を始めるというが、本当にそれほどスムーズに採用が進むかどうかは疑問である。IEEE802.11iはIEEE802.1Xと同じ認証機能を使うようで、802.1Xに対応していない無線LANをリリースし、今後対応予定もないベンダーはおそらくしばらくは無視するのではなかろうか。
セキュリティが貧弱な無線LANにとっては朗報であるが、ファームやドライバを自分のところで開発せずに台湾から持ってきて日本語化するだけの技術も何もないクソベンダーの商品を使っている人は、その恩恵には当分与れそうにない。

■ Wi-Fi Allianceのプレスリリース

日立が通信スループットを5倍にする技術を開発   [2002.10.23]

とはいっても、新しい無線方式とかそういうのではない。何でも、指向性アンテナと送信電力の監視サーバでパケットのスケジューリングをして、電波干渉を押さえるというもの。
これまで、無線LANのクライアントが密集していると、アクセスポイントが過負荷となったり、電波干渉でスループットが低下することがあったが、この技術を用いれば、効果的に無線LANシステムを運用できるとのこと。
日立はこのシステムを無線機器メーカ、SI業者などに売り込みに行っているようだが、反応はいまいちとのこと。というのも、こんなものはあくまで机上の論理、学会向けのお勉強知識だからに他ならない。
企業にアクセスポイントを設置する業者には、効率よく動かすようにするためのそれなりのノウハウがあり、眉唾もののこのシステムが今後どれだけの業者で採用されるかはまだ未知数である。

■ニュースリリース

802.11a Wi-Fi、11月29日に認定試験開始   [2002.10.18]

Wi-Fi Allianceは、IEEE802.11a製品のWi-Fi認定試験を11月29日から開始すると発表した。米カリフォルニア州サンノゼにある検査機関で実施される予定で、10月18日から申し込みを受け付ける。試験にかかる費用は1万5000ドル。
また、試験環境も明らかになった。Atheros、Intersil、Ciscoのチップセットを使った7社のアクセスポイント4台、カード5枚の製品が使われるもよう。同日からは11b/11aのデュアルバンド試験も開始し、11aから11bへのローミングなどのテストが行われるとのこと。

■ ZDNet

無線LAN市場、2001年度は前年比140%増   [2002.10.17]

矢野経済研究所が発表した調査結果によると、同研究所は無線LANシステム市場は2001年度の市場規模は前年比140.7%増の172億7600万円で、2002年度には237億7100万円、2006年度には719億円規模へと市場が拡大するとの予測を出した。
IEEE802.11a製品については、製品が少なさや高価なことから無線LAN市場に占める割合は小さかったが、同研究所は2002年下半期から2003年にかけて本格的な普及が始まると予想。11aへの移行により、売上高での市場規模は上向くが、競争による価格の低下は避けられないと見られている。

■プレスリリース

Wi-Fi5完全に消滅   [2002.10.8]

Wi-Fi5の名称が完全に消えた。
Wi-Fiは無線LAN規格に対応していると認定された機器に付けられる名称で、802.11aの製品向けWi-Fiは5GHz帯を利用することからWi-Fi5という名称になる予定であった。
ところが、Wi-Fiを認定する業界団体のWi-Fi Alliance(WECAから改称)が10月3日に、やはり「Wi-Fi」でいくと決定。Wi-Fi5計画は頓挫した。
同団体会長のDennis Eaton氏は、7月に開かれた「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」でWi-Fi5を「Wi-Fi CERTIFIED 802.11a」に変更すると明言していたが、その後も「Wi-Fi5」が使われ続け、混乱していた。
業界は「Wi-Fi」とすることを歓迎している模様だが、無線LANに対する知識のない消費者に11bと11aが互換しているかのように思われないか心配である。Wi-Fiロゴの下には規格を表す性能ラベルが付くらしいが、これで一般消費者に区別がつくかどうかは不明である。

■ ZDNet

ケイ・オプティコムがa/b無線LANホットスポットの実証実験   [2002.9.25]

ケイ・オプティコムは9月24日、無線LANサービス「eoスポット」を10月1日から試験提供すると発表した。eoスポットでは、IEEE802.11bとIEEE802.11aのふたつの無線LAN方式がサポートされる。
試験サービスの提供場所は、現在の時点でドトールコーヒーが運営する「エクセルシオール・カフェ」や関西電力(ケイ・オプティコムの親会社)のオフィスビルなど。試験中、ホテル等にも拡充していくことが計画されている。
試験サービスのモニタ申し込みは、同社の専用ホームページで行える。パソコンと無線LANカードを用意すれば、プロバイダの契約なしでも無料でインターネットに接続することができる。
試験は2003年3月31日まで継続され、同社は試験を通じて技術課題やビジネスモデルなどを検討した上で、「事業性があると判断できれば2003年4月にも商用化する」としている。
関西では電力会社の母体の強みでFTTH事業を安価で広範囲に提供するケイ・オプティコムだが、ホットスポット事業ではどのように出るか注目である。

■ケイ・オプティコムのプレスリリース

Intersil製チップ出荷開始   [2002.9.24]

米Intersilは9月18日、802.11aに対応した無線LANチップセット「PRISM Indigo」の量産開始を発表した。
また、Intersilでは、来月初旬にもデュアルバンド802.11a/b/g対応チップセット「PRISM Duette」のサンプル出荷も開始するとしている。

■ Intersilのプレスリリース(英語)

Intel、a/bコンボチップを来年にもリリース   [2002.9.12]

Intelが「Calexico」というコードネームのPCカードモデムを開発しており、このモデムモジュールは早くて来年初頭にリリースされるノートPCに搭載される見込み。
Intelは来年前半に登場予定の新モバイルチップ「Banias」とセットにするようで、CalexicoとBaniasの組み合わせの動作を保証している。ノートPCメーカはAtheros社等、他社製チップを採用することも可能であるが、Baniasとの動作検証を長い時間と高い費用をかけて行う必要があり、Baniasを採用するメーカでは同時にCalexicoを採用すると思われる。
これまで、802.11aのチップと802.11a/bのコンボチップはAtheros社が先行しており、市場を寡占状態にしていたが、協力なライバルが現れたことにより、競争をよぎなくされた。
IntelとAMDのCPU競争(潰し合い)のようなことが起きれば、チップの価格が低下し、11aおよび11a/bコンボ無線LANの市場価格の低下が予想される。802.11aの低価格化が進めば、より11aの普及が見込まれるが、果たして結果はいかに。

■ ZDNet

DOS/Vマガジンで802.11a製品レビュー   [2002.8.16]

8月15日発売のDOS/Vマガジン9/1号にて、IEEE802.11aの製品レビューが掲載されている。エントリーしているメーカーは、I/Oデータ、ICOM、Intel、NTT東日本/西日本、CONTEC、SONY、TOYOCOM、Planex、Proximの9機種。FTPによるGETスピードの測定を見通し、階段の踊り場、鉄製扉を挟んでの3パターンで計測している。
結果にそれほど大きな差が出てはいないが、ICOMのSR21S52Gでやや良い結果が得られていた。
ページ最後のベスト・チョイスでは、Planex、ICOM、SONYの3機種が選ばれていたが、Planexのは単なるOEM、SONYのものはVAIOのみのサポートで、価格以外でそれほど目を見張る結果は出ていなかったのに選出されていた。DOS/Vマガジンのレビューは偏った見方をしていると専らの噂であるが、本当にそうなのかも知れない。

■ DOS/V Magazine WEB記事

2002年8月下旬に5GHz帯無線LANの屋外利用が可能に   [2002.8.8]

総務省は8月7日、5GHz帯無線LANに関する電波法施行規則や周波数割り当ての変更に関して、電波監理審議会から「諮問のとおり改正することが適当である」との答申を受けたと発表した。これにより、屋外用の4.9~5GHz帯と5.03G~5.091GHz帯を利用する無線LAN(IEEE802.11a)の屋外使用が可能になる。
総務省は、これから電波法に関連する省令や施行規則を改正する手続きを開始する。通常2~3週間で完了するため、8月下旬には法的に5GHz帯無線LANの屋外利用が可能になると見込まれている。
開放される周波数帯のうち4.9~5GHz帯は、携帯電話のサービス事業者が基地局間通信に利用しているため、無線LANにはとりあえず5.03G~5.091GHz帯が2017年までに暫定開放され、この間に携帯電話事業者は4.9~5GHz帯から他の帯域へ移行するようだ。

■総務省のニュースリリース

802.11aの導入を急ぐ必要はない   [2002.8.6]

アメリカで商品のテストラボを運営するWayne Rash氏による独自の802.11aに関する見解がZDNetに掲載された。
それによると、802.11a無線LANは802.11bに比べて速度が5倍ではあるものの、周波数が2倍なので飛ぶ距離は2分の1であり、802.11bと同じ広さをカバーするには4倍の数のアクセスポイントが必要とある。さらには、802.11a製品の価格も高いので、802.11bから802.11aへのアップグレードは非常に高価になるとしている。
同氏は「802.11aの大規模ネットワークは構築すべきではない」と結論を述べており、802.11aに非常に否定的であった。

■ ZDNet

日本初、デュアルホットスポット誕生   [2002.7.31]

日本生命は、晴海アイランドトリトンスクエア内にホットスポットがあるロビースペース「Communication Plaza X HARERU」を開設した。Intel社製のa/bデュアルアクセスポイントが設置されており、802.11aと11bの両方の無線LAN方式でアクセスできるのが特徴。
802.11aのカードが差さったノートパソコンも5台用意され、自分のパソコンを持ち込まずとも貸し出しを受けられる。自分で持ち込む場合でも、着席する場所にちゃんとコンセントが用意されているとのこと。
「Communication Plaza X HARERU」は、晴海アイランドトリトンスクエア内のオフィスで働く2万人の会社員と周辺住民のための憩いの場として提供される。利用するには会員の登録が必要であるが、無料で会員になることができる。何ともうらやましい話である。

■ ZDNet

WIRELWSS JAPAN 2002開幕   [2002.7.17]

7月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトで「WIRELESS JAPAN 2002」が開催される。モバイル・ワイヤレス分野の会社による展示会で、無線LAN関連でも数多くの展示がある。
今年は、無線LAN関係はやはりIEEE802.11a関連の展示が注目を集めており、802.11aと802.11bのデュアルバンド対応アクセスポイントの展示は要チェックである。

■ WIRELESS JAPAN 2002

「Wi-FiロゴはIEEE 802.11すべての技術をカバーするものに」   [2002.7.6]

7月4日、幕張メッセで開催された「NetWorld+Interop 2002 Tokyo」において、Wi-Fi認定を行う非営利団体WECA(Wireless Ethernet Compatibility Alliance)のDennis Eaton会長がWi-Fiの現状と今後の展望について語った。
Wi-Fiロゴについては、"CERTIFIED"(証明された)という文字が加わった新しいロゴにし、802.11aと802.11bなどの見分けについては、ロゴと併用する「性能ラベル」に記すとされている。
IEEE802.11a製品の認定作業については、第3四半期にテストを開始し、第3 ~ 4四半期には最初の認定製品を発表できる見込み。
なお、802.11aのWi-Fiについては、これまで「Wi-Fi5」という仮称であったが、「Wi-Fi CERTIFIED 802.11a」という名称に正式に決まった。

■ ASCII24

NEC、IEEE802.11a準拠の屋外AP評価機を初出荷   [2002.7.2]

NECネットワークスは7月2日、IEEE802.11a準拠で屋外使用が可能なアクセスポイントとカードの評価機を出荷したと発表した。
これは、NTTアクセスサ-ビスシステム研究所との共同研究で開発されたCPU内蔵型無線LANチップセットを利用し、NTTのライセンスを得て5GHz無線LANカードとアクセスポイントに製品化したもの。
このチップセットは、まだ6 ~ 36Mbpsのデータ伝送のみのサポ-トだが、今後従来の5GHz製品と同じく54Mbpsまで高速化する計画とのこと。

■ NECのニュースリリース

802.11a/b/gと新5GHz帯に対応したAtherosのチップセット   [2002.6.27]

米アセロス・コミュニケーションズは6月27日、日本向けの無線LANチップセット「AR5001J」を発表した。
このAR5001Jチップは、これまでのIEEE802.11aの他に、IEEE802.11bとまだドラフト段階のIEEE802.11gに対応している。対応する周波数帯は、これまでと同じ2.4GHz帯と5GHz帯であるが、5GHz帯については従来より利用可能だった5.150~5.250GHzだけでなく、総務省によって開放が予定されている4.900~5.0GHzおよび5.030~5.090GHzの両対応であり、5GHz帯無線LANの将来的な屋外使用も視野に入れられている。
現在は、サンプル品を出荷しており、電波法関連の承認が得られ次第、製品版をリリースすることになっている。
このチップの登場により、クライアント側は非常に便利になると思われる。アクセスポイントに関しては、2.4GHz帯と5GHz帯ではアンテナが違うことなどにより、利用するには各開発メーカで工夫が必要となる。NECやICOMのアクセスポイントは、ただ単にカードを差して使うだけなので、ファームのバージョンアップだけで3種類の無線規格が利用できるようになるかも知れない。

■米Atheros社のニュースリリース

無線LANローミングの標準競争加熱   [2002.6.25]

ワイヤレスソフトメーカーの米iPassは6月24日、自社のローミングソフトの一部を無償提供すると明らかにした。これまでケースバイケースで無償提供していたものを、希望があれば誰にでも無償提供することにした。同ソフトはCisco Systemsなどの機器メーカー8社とワイヤレスISP 8社が採用している。
iPassのこの動きは、無線LANのディファクト・スタンダード確立を狙ったものであり、これまでローミングの標準化を進めていたWECAは一層作業の迅速化が求められる。
ふたつの標準があった場合、困るのは我々一般コンシューマである。そこらへんを考えて、業界関係者には調整していただきたい。

■ ZDNet

無線LANの主流は、“混沌の後”802.11a&11gへ   [2002.6.18]

米Enterasys NetworksのCTOスタッフ、Roger Durand氏は、無線LAN市場は、多少の混乱があった後、現在の802.11bから802.11aもしくは802.11gに変わっていくだろうと予測する。
11bは低速でセキュリティも脆弱であり、11aや11gが高速でそれなりのセキュリティ機能を持ち合わせていることを考えると当然のことである。
ただし、同氏は現在出ている802.11aの製品には高いセキュリティ機能が備わっていないことから、これらが今後11aの主流にはなり得ないだろうとし、代わりに802.11iが搭載されたものが主流になるのではと予測する。
また、日本では11aは屋外使用が禁止されており、4.9~5.0GHz帯を使う新しい11aもまだ検証段階である。これらがまとまり、さらにセキュリティ機能が充実した11aが今後、無線LANの主力となるであろう。

■ ZDNet

ProximがAgereの802.11機器事業を吸収   [2002.6.18]

米Proximは6月17日、Agere Systemsから、「ORiNOCO」シリーズを含む802.11無線LAN機器事業を買い取ることで合意したと発表した。現金による6500万ドルの取引。
しかしながら、Agereは無線のチップ、モジュール、カードの事業は売却せず、これらをProximに供給することになる。

■プレスリリース(Proxim)

Windows2000、IEEE802.1xに対応   [2002.6.18]

Microsoftは、Windows XPで採用している無線LANのセキュリティ対策IEEE802.1xをWindows 2000およびハンドヘルドデバイス用Windows(WindowsCEなど)にも拡大する方針を打ち出した。
これまで、無線LANのセキュリティといえばWEPであったが、かねてから脆弱なセキュリティであることを指摘されており、40bitのWEPは簡単に破られることが分かっている。802.1xは認証機能として定められた規格で、WEPの弱点を補う働きをすることができる。
802.1xを搭載したアクセスポイントは高価でビジネス向けのものが多いが、802.1xが広く認知されていけば、将来的に多くのアクセスポイントに搭載されることになるだろう。

■ ZDNet

5GHz無線LAN機器、3社から相次いで発表   [2002.6.12]

Intelは、IEEE802.11aとIEEE802.11b規格のどちらのユーザも同時に使用可能なアクセス・ポイント「PRO/Wireless 5000 LANデュアルアクセスポイント」を発表した。価格は138,000円。これまでにリリースしていた5GHz無線LANアクセスポイントに、2.4GHz無線LANのモジュールを追加したもの。2.4GHz無線LANモジュールを追加するオプションキットも44,800円で発売する。発売時期は、いずれも8月上旬。
Cisco Systemsも無線LAN両規格対応の「Cisco Aironet 1200」を発売する。本体に2.4GHzまたは5GHzのモジュールの一方か両方を差して使用。2.4GHzモジュールだけを搭載したものは、すでに5月末から162,000円で出荷している。2.4GHzと5GHzモジュールとのセットは244,000円で、2002年第3四半期に発売する。
CONTECも、上記2社と同じく、無線LAN両規格対応のアクセスポイント「FX-DS540-AP」を発表。2.4GHz無線LANは、別売りのCF無線LANカードを本体に差すことで使用できる。IEEE802.1XやSNMP等対応ながら、価格は90,000円と控えめ。7月発売。
3社から発売されるアクセスポイントは、いずれも高機能でビジネス向けとなっている。

■ Intel
■ Cisco Systems
■ CONTEC

NTTコム、5GHz帯屋外無線LANサービスに向け実験局免許を申請   [2002.6.10]

NTTコミュニケーションズは6月10日、5GHz帯を利用した屋外での公衆無線LANインターネット接続サービスの実験を行うため、総務省に実験局の免許を申請したと発表した。
これまでの5GHz無線LANでは、電波干渉を避けるため、屋外での利用が禁止されていたが、この実験では、5.030~5.091GHzの電波干渉がない周波数帯が利用される。

■ ZDNet

5GHz無線データ通信の屋外利用開放へ   [2002.5.7]

情報通信審議会は5月7日、5GHz帯を利用した無線データ通信の屋外利用を認める技術的条件について総務省に答申した。これを受け総務省は関係省令を整備、5GHz帯無線データ通信の利用を解禁する。
対象となる周波数帯域は、4900M~5000MHzおよび5030M~5091MHz。1チャネル当たり20MHzとすると、それぞれ4チャネルと3チャネルが想定されるが、1チャネル当たり10Mないし5MHzの狭帯域チャネルも導入可能とされる。
技術的条件は、出力が250mW以下、アンテナの絶対利得が10dB以下、伝送速度が20Mbps以上、などとなっている。

■ ZDNet
■総務省のニュースリリース

危険な遊び“ウォー・ドライビング”    [2002.4.24]

「ウォー・ドライビング」という新手のクラッキング手法が米国で最近問題になりつつある。無線LANの端末を車に乗せ、電波を拾えるところを探すというものだ。
WindowsXPには無線カードがアクセスポイントからの電波をキャッチすると、そのESSIDを知らせるという機能がある。この機能を使えば、オフィス街でたくさんのESSIDを拾い出し、設定が甘い企業のLANに侵入することも可能である。
これを防ぐには、"ANY"や出荷時設定のESSIDを設定しないことや、MACアドレスフィルタリング、WEPの使用、アクセスポイントにアッテネータを付けて外に飛ばないように出力を下げるなど、何らかの対策を講じなければならない。

■日経BP - ITPro

NTT研がIEEE802.11aチップを開発   [2002.3.22]

NTTアクセスサービスシステム研究所およびNTT情報流通基盤総合研究所が、IEEE802.11a準拠のチップセットを開発した。3月27日~30日の4日間、早稲田大学で開かれる電子情報通信学会で発表する。
製品化の計画もすでにあり、NTTコミュニケーションズが4月開始予定の無線LANを使ったホットスポットに導入する計画だ。
これまでIEEE802.11a準拠のチップセットといえば、Atheros社の一社独占状態であったが、これからはこのNTTのチップや、現在開発中のIntersilのチップなどが市場に出回ることになるであろう。
ただ、このNTTのチップセットが、他の企業のアクセスポイントやカードで使われる可能性は少ないだろう。

■日経BP - ITPro

ewd社、3つの無線LAN規格対応チップ発表   [2001.12.4]

米embedded wireless device社(ewd)は2001年12月3日、IEEE802.11a、802.11b、802.11gに対応した無線LAN制御チップ「e8025G」を2002年第1四半期に出荷開始すると発表した。3つの無線LAN規格、ふたつの周波数帯を1チップで制御できる製品は、e8025Gが世界初。価格の目安は1000個購入時で20米ドル程度という。

■日経BP - ITPro

総務省が4.9GHz帯開放を目指して再検討   [2001.10.24]

5GHz帯無線アクセスの屋外利用を実現するため、総務省が電波の周波数帯割り当ての再検討に乗り出した。総務省の情報通信審議会は10月22日、「5GHz帯無線アクセスシステムの技術的条件」について諮問。5GHz帯無線アクセスシステム用に使える周波数帯の利用条件を調べ、2002年3月に答申を受けることを予定している。
今回再検討するのは、4.9G~5.0GHz(4.9GHz帯)の100MHz分。4.9GHz帯は現在、「固定マイクロ波伝送」として通信事業者の中継業務などに使われている。非常に弱い電波を受信する必要がある気象レーダーや人工衛星との共用に比べれば、今回の条件は比較的緩やかで、電波が無線アクセスに開放される可能性は高いとされている。
IEEE802.11aの大きな欠点は、屋外利用ができないことであり、屋外使用が認められれば、IEEE802.11a普及に拍車がかかると予想される。

■日経BP - ITPro

米アバイアが5GHz対応無線LANアクセスポイントを発表   [2002.9.13]

米アバイア・コミュニケーションズは米国時間の9月10日、2.4GHz帯と5GHz帯に対応した無線LANのアクセス・ポイント製品「AP-3」を発表した。10月に全世界を対象に発売する。
AP-3は、PCカード型の無線LANアダプタを装着することでアクセスポイントとして動作する。アダプタのスロットはふたつあり、IEEE802.11b規格のアダプタと、IEEE802.11a規格のアダプタを同時に使える。ただし、IEEE802.11a規格のアダプタが出荷されるのは2002年になる見込み。
6月には米エンテラシス・ネットワークスが同じようなアクセスポイントを発表しており、5GHz無線LANへの期待が高まる。

■日経BP - ITPro

5GHz帯無線アクセスシステムが勢ぞろい   [2001.5.18]

神奈川県・横須賀市の「横須賀リサーチパーク」(YRP)で5月15日~18日の期間、マルチメディア移動アクセス(MMAC)推進協議会による公開実験ならびに展示が行われ、5GHz帯を使用する無線アクセスシステムが一同に展示された。
5GHz帯は気象レーダーなどと干渉することから屋外では使用することが許されていないため、各社とも公共施設など屋内でのインターネット接続サービスを想定したデモンストレーションを行った
東芝や松下通信工業などがは、HiSWANa(ハイスワンエー:High Speed Wireless Access Network type a)と呼ばれる無線アクセスシステムを出展。HiSWANaは、ARIB(社団法人電波産業会)が「ARIB Std-T70」として定めている規格。周波数帯は5.15 ~ 5.25GHzで、通信速度は最大35Mbpsとなる。
ちなみに、現在の5GHz帯無線LANの規格は、国内では「ARIB Std-T71」で、最大通信速度54Mbps。

■ ZDNet