ニュース (2003年)
中国政府の愚劣な独自セキュリティ [2003.12.10]
中国政府機関は、同国の新セキュリティ仕様Wired Authentication and Privacy Infrastructure(WAPI)に準拠していない無線LAN機器の輸入・製造・販売を12月1日から禁止する措置を開始した。
WAPIはWPAやIEEE802.11iとも違う、中国の全く独自のセキュリティ規格で、AESを使用しているわけでもない。今のところは、一部の人以外には仕様が全く不明なセキュリティである。
この何だか分からないセキュリティ規格が備わっていない無線LAN機器は12月1日から中国への輸出はおろか、同国での販売もできなくなった。1〜2か月前からそのような噂があったものの、無線LANメーカにとってはまさに青天の霹靂である。
2003年12月1日実施の中国政府発行のIEEE802.11に関する規格書では、WAPIのことについて書かれてあるものの(全て中国語なので理解不能)、詳しいアルゴリズムまで書いてあるわけでもなく、海外メーカに対する嫌がらせ以外の何ものでもない。今のところ、中国国内のしょうもないメーカが唯一WAPIに対応しているだけで、他のメーカ製品でWAPIに対応しているものは皆無だ。12月1日以前に製品化されているものは6か月の猶予が与えられるが、その間に対応できるかは微妙である。
WAPIはハードウェアでの処理が必要であるらしいが、そのためにはAtherosやBroadcomなどのチップメーカの無線チップにWAPIの処理を搭載せねばならない。果たしてそうなるかは甚だ疑問である。それに、唯一対応している中国メーカが独自チップを出しているとは思えないので、これはソフト処理でやっているのだろう。ソフト処理ではスループットが10%程度になるのではなかろうか。
また、中国政府が用意したWAPIの概要を示す書類(これも中国語)では、IEEE802.11iとの比較表が載っていたが、11iの設定は難、WAPIの設定は易、11iのセキュリティはやや強い、WAPIは最強となっていた。
中国政府が国内メーカを支援するために施行されたセキュリティ仕様は、一時的な国外メーカの締め出しには成功するであろうが、どのような結果になるのかは全く予測不能である。
Planexの無線ブースターの実力は? [2003.11.11]
毎度役に立つ記事を読ませてくれるBroadband Watchの清水理史氏による「イニシャルB」で、Planexから発売された「ワイヤレスブースターGW-BST01」のレビューが読める。
この"ワイヤレスブースター"なるものが、果たしてブースターと呼ぶのに語弊があり、かつ効果も疑わしいものであるが、実際の使用では意外にも効果があるらしい。
Planex以外の縦置きAPやアンテナ内蔵端末では使用が難しいとあるが、安価なので、無線環境がイマイチという人はとりあえず試してみるのもいいかも。
Buffalo、ワンタッチセキュリティでネット家電に参戦 [2003.11.11]
Buffalo(旧MELCO)は11月10日、「AirStation One-Touch Secure System」(A.O.S.S)なる独自仕様を発表した。WEPなどの無線LANのセキュリティをボタンひとつで設定する仕組みで、これまでのコンピュータ向け無線LANの他に、ネット家電での普及を目指す。
対応機種はWBR-G54、WHR-G54、WHR2-G54などのルータ機能付きAPと、Ehternet端末として使うWLI-TX1-G54。ノートPC用のCardBusは、ボタンがないので当然非対応。
APのボタンとクライアント側のボタンを押すことで自動でWEPやAESなど、利用できるセキュリティの一番強いものを設定してくれるということだが、A.O.S.Sを利用した場合、ノートPCのクライアントなどでは、一度APに接続して設定画面でWEPなどのキーを確認せねばならないらしい。当然、設定したいと思うノートPCでは無線でAPに接続できないので、LANケーブルでAPに直接接続せねばならないようで、何だか余計にめんどくさそうである。全ての端末がA.O.S.S対応であれば便利であろうが、1台でもノートPCなどが含まれる場合、その使い勝手は微妙である。
Baffalo曰く、「ディファクトスタンダードを目指す」ということらしいが、どうなんだか。
総務省、来年にも屋外使用可能な5GHz帯開放を目指し仕様を策定 [2003.10.30]
総務省は、「5GHz帯の無線アクセスシステムの技術的条件」について情報通信審議会に諮問した。「2003年世界無線通信会議(WRC-03)」における5GHz帯無線LANの帯域拡大の決定を受けた取り組みで、2004年10月までに答申される予定。
屋内用の5GHz帯は従来の5.15〜5.25GHzから5.15〜5.35GHzに拡大され、5.47〜5.725GHzが新たに屋外向けとして開放される予定。これまでの4.9〜5GHz、5.03〜5.091GHzに続く屋外開放により、IEEE802.11aのさらなる利用拡大が予想される。
Philips、IEEE802.11a/b/g対応のチップセットをリリース [2003.9.25]
ロイヤル・フィリップス・エレクトロニクスは、IEEE802.11a/b/gに対応した無線LANチップセットを発表した(名称不明)。MAC/BBチップの「Media Access Controller SA5250」と5GHz/2.4GHz対応のRFチップ「SA5251」の2チップ構成。
WPAやAESにも対応しており、将来的にはIEEE802.11e(QoS)やIEEE802.11i(WPAより進んだセキュリティ規格)に対応とのこと。
さらに、読みにくいニュースリリースを読み進めると、ほんとかどうか疑わしいが、TCPレベルで最大理論値の98.5%のスループットを得られるという。これは業界最高スループットになるそうだ。ただ、TCPレベルでの最大理論値を24Mbpsとすると、23.6Mbpsほど出るということで、現状で11aの通常使用で22〜23Mbps出ている機器があることを考えると、大したことではない。バースト機能でもっと速いスループットが得られる機器もあるため、それも踏まえると、みみっちい自慢に思える。
出荷時期は2003年第4四半期。
Atheros、Broadcom、Globespan Virata(旧Intersil)の3強となっている11a/gのチップメーカのシェアにどこまで食い込めるのかは甚だ疑問。Broadcomのフレームバーストや、AtherosのSuperA/Gといった独自の機能拡張が欲しいところだ。
Atheros、第4世代チップセットを発表 [2003.9.17]
米Atheros Communicationsは15日(現地時間)、IEEE802.11a/b/g無線LANの消費電力を大幅に減らした「AR5004」チップセットファミリを発表した。AR5004は既存の11bのチップセットに比べ60%も消費電力を減少させ、これまでのAtherosのチップセットよりも受信感度が向上しているとのこと。
Intel、無線LAN機器の提供中止 [2003.8.29]
Intelは、3月26日に既報のとおり、Centrinoを除く全ての無線LANの提供を中止した。
ポール・オッテリーニ社長がその非を一部認めているらしいが、これまでの無線事業の全てをなかったことにするIntelの企業姿勢はいかがなものか。
富士通メディアデバイスがa/gコンボMiniPCIモジュールを発売 [2003.8.29]
富士通メディアデバイスは、IEEE802.11a/b/gに対応したMiniPCI TypeIII B(短いタイプ)無線LANモジュールMBH7WL08を9月中旬よりOEM向けとしてに出荷を開始する。Min LOTは1000で、価格は10,000円。
無線のチップセットにはIntersilのPRISM WorldRadioを採用。802.11aでは4.900〜5.850GHz帯対応で、ユーザには関係ないが、切り替えることにより、日本の屋外使用の4.9GHz帯やヨーロッパ仕様5.8GHz帯にすることができる。
WPAやAESに対応しているが、IntersilのチップだけにWEPは128bitまで。
目標は月産10K LOT(10,000個LOT)とされているが、おそらく無理であろう。現在の市場は台湾製モジュールがその殆どを占めており、価格も30〜40US$とダンピングかと思われるほど安い。その中で新規参入、しかも10,000円で立ち向かうのはいささか無謀と思える。11a/gのモジュールを開発している数少ない日本メーカであるので、頑張ってはもらいたい。
DOS/V magazineが11g製品を徹底比較 [2003.8.22]
DOS/V magazineの公式サイトで8/15号に掲載された11g対応無線LANアクセスポイントの比較が公開されている。
購入予定の方は参考にしてみては。
Airgo、通信速度2倍のチップセットを発表 [2003.8.19]
米Airgo Networksは18日、通信距離を2〜3倍に伸ばし、データ転送速度を最大108Mbpsにするという無線チップセット「AGN100」のサンプル出荷開始を発表した。
AGN100は、無線LANの弱点であった反射波などのマルチパスを逆に利用し、高速化を図っている。アクセスポイントやクライアントに複数のアンテナを搭載し、これらに入ってくる電波を「マルチアンテナ・デジタルシグナルプロセッシング技術」なるもので同時に処理するらしい。従来のIEEE802.11a/b/gとも互換性を保っているとのこと。
ただ、サンプルのMiniPCIの基板を見ると、アンテナが3つになっているため、アクセスポイントにするときは、設計に工夫が必要であろう。
聞くだけでは非の打ちどころのない素晴らしいチップセットに思えるが、IPレイヤでの実効速度が不明である点など、実際の製品で見てみないと実力が本物なのかどうかは判断できず、微妙である。
JEITAが無線LANのセキュリティに関するガイドラインを作成 [2003.8.7]
社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は8月6日、無線LANのセキュリティに関するガイドラインを制定した。無線LANユーザが急増する中、セキュリティ設定を行わないことによる不正アクセスなどのトラブルが多数発生していることを受けて制定された。
業界の基本認識としては、セキュリティの重要性をユーザに認識させるのはメーカの責任であるとしているが、ガイドラインでは最終的な責任はユーザ自身にある点を強調している。
無線LANのメーカに対しては、設計、販売、サービスの各部門に注意喚起をするよう促しているが、何の拘束力もない上、マニュアルに記載するようにした「注意喚起文言」は全角・半角の英字が入り交じったような駄文で、こんなものを書けといわれるのはメーカとしては余計なお世話以外の何ものでもない。
無線LANのセキュリティに関するエンドユーザへの啓蒙活動は必要であるが、マニュアルにちょこっと書くだけとか、販売店で一声かけるだけでは何の役にも立たないだろう。もうちょっと工夫してセキュリティの重要性を知らせることが必要ではなかろうか。
WEPデータの解読行為が違法行為に [2003.7.30]
総務省は29日、家庭内やオフィスで使われている無線LANでやりとりされている他者のデータを意図的にのぞき見る「盗聴」行為を禁止し、罰則を科す法案を次の国会に提出する方針を明らかにした。
具体的にはWEP、AES、WPAなどで暗号化された無線LANなどについては電波を傍受して解読する行為を法律にて取り締まることになる。具体的な罰則内容については関係省庁と調整中とのこと。ただし、暗号化されていない無線データの傍受は罰則の対象にしないとの方針。
今後、解読困難なAESやWPA機能がコンシューマ機に追加されていくことで、セキュリティ意識のあるユーザはそれを利用し、盗聴に対する法規制があっても暗号化データを第三者が破りようがなく、あまり関係ないであろう。
セキュリティに疎いユーザは暗号化など使う気はさらさらなく、そのデータが盗聴されても法に抵触しないということで、この観点からもあまり法規制は関係なさそうである。
Wireless Japan 2003レポート [2003.7.22]
7月16日(水)〜7月18日(金)まで東京ビッグサイトで開かれたWireless Japan 2003に行ってきました。業務向けの無線のショーというだけあって、無線LAN関連の出展は少なめでした。無線LANの主なメーカで出展していたのは、CONTECとICOMのみでした。いずれもビジネス向け無線LANの出展。CONTECは2日目にカンファレンスでの発表をするなど、活発でした。ICOMは展示していた製品は多いものの、いずれもモックなのか、全く動いておらず、動作品が見られなかったことが残念です。
無線LAN関係の出展は、他にWi-FiやAtherosがありました。BroadcomやIntersilはなし。Wi-Fiはどうでもいい説明と、Wi-Fiに参加している11a/gに出遅れた負け組チップベンダの出展があるだけで、大したことはありませんでした。
一方、Athrosのブースでは興味深い展示がありました。話題のSuperA/Gのデモです。SuperA/Gというのは、送信データのハードウェア圧縮と、最近はやりのバースト転送を使ってスループットを速める技術です。実際のデモでは、40Mbpsオーバーという結構速い値が出ていました。データの圧縮と伸長にはLampel-Ziv法という一般的な圧縮技術が用いられているようです。バースト転送はMELCOのそれと同じものかと思いきや、MELCOなどとは違い、APとクライアント間の速度だけではなく、無線ネットワーク全体の速度が速くなるそうです。理由がよく分かりませんでしたが。また、電波の受信状況に合わせて動的に変調や転送を最適化することによっても速度を速めているそうです。
SuperA/G対応のMAC/BBチップはAR5212以降のものです。チップセットでいうとAR5002XやAR5002Aなど。AR5212からハードウェア圧縮機能を持ち合わせているようで、AR5211でも、圧縮機能を使わずにバースト転送などだけ使う場合はSuperA/Gの限定版に対応可能だそうです。
Atherosのリファレンス・ソースver.3.0から正式にSuperA/G対応予定となっており、リリースは9〜10月頃。AR5212のチップを使った製品は、それ以降、10〜11月くらいにSuperA/G対応のファームをリリースするでしょう。(一部技術力のないメーカ、消費者をないがしろにするメーカは除く)
これまで20Mbps後半の実効スピードを誇るBroadcomのバースト機能に押されていたAtherosですが、SuperA/Gは十分に期待できる機能です。この機能が入ることを見越して、Athrosの新チップ搭載APを購入するのもいいかも知れません。
Intersil、無線ネットワーク部門をGlobespanVirataに売却 [2003.7.18]
Intersilは同社の無線ネットワーク部門をGlobespanVirataに売却することで同意に達したと発表した。売却総額は約3億6500万ドル。
技術を買いあさる虚業企業に買い取られたことにより、Intersilの行く末が心配される。
MELCOのWLI-CB-G54がWi-Fi認定テスト機器に選ばれる [2003.7.11]
MELCOがリリースしている11g用CardBus「WLI-CB-G54」がWi-Fiの認定テスト機器として正式採用された。11gでのWi-Fiを取得する際は、少なくともMELCOのこのカードとの接続性が試されることになる。
次世代無線ブロードバンド規格802.16aの対応チップをIntelが開発へ [2003.7.11]
Intelは7月9日、イスラエルのAlvarion社と協同で新しい無線規格IEEE802.16aの無線チップの開発に当たると発表した。
IEEE802.16aはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)と呼ばれる無線規格で、50kmの範囲内で、速度70Mbpsの高速無線通信が可能であるとされている。CATVやADSLのブロードバンド・インターネット接続における末端のネットワークを担うと見られる。
802.16aは今のところ、インターネット事業のキャリア向けで、現在コンシューマ製品として利用されているIEEE802.11a/b/gらWi-Fiに関わる無線規格とは利用目的が異なるらしい。
チップ戦線異状アリ? [2003.6.19]
Atheros、Broadcom、Intersil、これら54Mbps無線のチップベンダ3社が相次いで無線の実効スループットを上げる技術を発表している。発表順で言うと、IntersilがPrism Nitroを4月に、BroadcomがXpressを今月に発表、Atherosはまだ非公開ながら、無線メーカにSuperG、SuperA/Gを紹介している。
各社、名前は違うものの、どれもウェイト時間やACKを省略して(いわゆるバースト)実効スループットを上げる技術のようだ。25%程度から100%のスループット向上の効果があるらしい。
スループットを上げるのは消費者にとっては歓迎すべきことだが、独自技術で突き進んでいくと互換性がなくなり、後で面倒な思いをしないかが心配である。
MELCO WHR-G54レビューがBB Watchに [2003.6.18]
Broadband Watchの「槻ノ木隆のNEW PRODUCTS IMPRESSION」にて、MELCOのWHR-G54(WBR-G54の後継)がレビューされている。
速度面でも機能面でも、なかなかよろしいようで、特に不可はなさそうな感じ。
11gが正式承認される [2003.6.12]
IEEE(米国電気電子学会)は6月12日、IEEE802.11gを無線LAN規格として承認した。
Draft8.2が正式規格として承認された。
この承認を受け、11g製品のリリースが加速していくと予想される。
TDKがOEM用a/gコンボモジュールを発表 [2003.6.11]
TDKは、802.11a/g対応のコンボモジュールWN-DCB03(CardBus)とWN-DMP03(MiniPCI)2種類と11gのみ対応のアクセスポイントなど3種を7月以降にOEM向けに出荷すると発表した。
tdKは11aのシングルモジュールは自社開発であったが、5GHz帯と2.4GHz帯のデュアルバンドのモジュールの開発に失敗し、前回リリースしたa/bのモジュールから台湾で仕入れたモジュールを自社ブランドで売り出している。今回も台湾製品のOEMであり、この製品の供給を受ける企業はOEMのOEMとなり、何とも情けないことに。
tdKはニュースリリースで製品を開発したように書いているが、台湾製品のOEMでも開発ということになるのだろうか。
日本のメーカでモジュール開発を行っている企業は、自社ブランドで売り出しているSONYと、NECにOEMしているアルプス電気だけとなった。(たぶん)
Atheros、第3世代チップセットを発表 [2003.6.6]
米Atheros Communicationsは3rdジェネレーションと呼ばれる第3世代の無線LANチップセットを発表した。
今回発表されたのは、11a/gコンボのAR5002X、11aのAR5002A、11gのAR5000Gと、アクセスポイント用のCPU内蔵のチップセット。
今回発表されたチップセットの注目は、やはり11a/gコンボのAR5002Xであろう。7月頃リリースの製品には搭載されないと思われるが、秋以降はこちらへとシフトしていくであろう。2ndジェネレーションであるAR5001Xとの大きな違いは、RFチップが5GHz用と2.4GHz用と分かれていたのが、1チップになった点。1チップになったことで、消費電力が小さくなるのが特徴である。
54Mbps無線LANで11g陣営のBroadcomに押されっぱなしのAtherosであるが、Broadcomが遅れている11a/gコンボのチップで巻き返しを図りたいところ。
IEEE802.11g、6月12日に最終承認 [2003.5.22]
IEEE作業部会は、IEEE802.11gのドラフト8.2を完成させ、それを最終規格とし、6月12日にIEEEの会合で承認させるもよう。これにより、規格制定前のリリースに慎重であったAtherosが11g対応・11a/g対応のチップセットを市場に一気に投入し、11g製品の普及に拍車がかかると見られる。
Intel、11g対応Centrinoの開発を加速 [2003.5.19]
米Intelは、802.11g対応のCentrinoの生産を年内にも始めるとの見込みを、同社主席副社長Sean Maloney氏が5月15日の年次説明会で明らかにした。
既に既報ではあるが、IntelのCentrinoリリース体制が整いつつあることの証となった。
また、同社では、7〜9月にかけて11a/b対応のCentrinoコンボモジュールをリリースするとのこと。
メルコがバッファローに [2003.5.13]
MELCOは、10月1日付けでメルコホールディングスの完全子会社となり、社名を10月1日付けで「Buffalo」に変更する予定とのこと。
やはり今んとこは11aの勝ち? [2003.5.13]
「11aはクソ。11gがいいに決まっている」という人が、MELCO、Appleの社員の他にもたくさんおられます。実際、11gがどこまでいいのかは、ちゃんと動くドライバが11gのベンダから出ないと分かりませんが、今のところは、どの製品レビューを見ても、Atherosの11aの方が飛びについても、速度についても11gを上回っています。MELCOのWLA-G54の速度を測定してみましたが、近距離では18Mbpsとか出るものの、離れたり障害物があると急に速度が落ちたりしてしまいます。11gは何だか思ったよりも性能が出せていないようで、幾分がっかりした気分にさせられました。その反面、11aは飛ばないという風評がありましたが、2ndジェネレーションのチップからはそんな問題もあらかた解消できているような気がします。(相変わらず、鉄板などの障害物には弱すぎですが。)
下に紹介するリンク、日経IT Proのコラムでは、意外と飛ぶし、速度も速いので、11aがやっぱりいいのでは?という話になっています。
また、おなじみの清水理史氏のイニシャルBでは、I-O Dataの11a/gコンボカードの性能が見られますが、NEC製11aアクセスポイントを使用ときはバリバリ性能が出て、11gのI-O製アクセスポイントではウンコ並みのしょぼい結果になっています。
まだ11gのドライバやファームで使うチップベンダのリファレンスソースが練り上がってないとはいうものの、期待外れ感は大きいのではないでしょうか。
どこぞのサイトでここが11aマンセーなサイトだといわれないようにお断りしておきますが、別に11gを嫌ってこきおろしているわけではありません。11gがあまりにもちゃんと使えないから取り上げているだけです。
やはり、本命は夏頃に製品がそろうAtherosチップ搭載の11a/gコンボでしょう(他のチップベンダのa/gでは、今の11gと同じことになる可能性大)。11aで試し、届かないときに11gを使う。これが恐らく最も効率のいい使い方だと思います。わざわざ11gだけに固執することはありませんし、11aだけがいいというわけでもありません。
802.1X、どのEAP認証がいいのか? [2003.5.8]
企業や官公庁などで無線LANを構築するには、IEEE802.1Xは欠かせない存在となっている。WEPやMACアドレスフィルタリングなどだけでは心許なく、WPA対応製品もない今、ある程度のセキュリティを確保するためには802.1Xの認証システムを用いるしかない。
しかしながら、実際に802.1Xを導入するにあたってシステム管理者を悩ませるのが使用するEAP認証を何にするかだ。一般的なTLS、Microsoftが推しCiscoがサポートするPEAP、いくつかのRADIUSサーバベンダが推すTTLSなどの認証メソッドがあるのだが、実際にどれを使えばいいのか分からない。
TLSが一般的でオールマイティという感じだが、サプリカント(クライアント)にもディジタル証明書が必要となるため、認証局(CA)なども設置しなければならず、運用的な負担が最も大きい。
PEAPはWindowsで標準サポートされており、導入が容易だが、サポートしている企業が少なすぎる。
TTLSも導入が容易で、RADIUSサーバをリリースしている会社から専用のサプリカントで使うソフトウェアが出ているものの、出足が今ひとつであるという感が否めない。
それぞれの認証メソッドは一長一短で、これといった決定的なものがないのが実状である。無線のチップメーカでは、Atheros社がEAP-TLSをサポートしており、今のところはTLSが最も普及しているといえるのだが、今後AtherosでもTTLSなどもサポートするとか何とかいう情報もあり、実に悩ましい限りである。
無線LANの免許制を撤廃、総務省方針 [2003.4.17]
総務省は、無線構内情報通信網の免許制度を撤廃し、登録制に移行すると発表した。無線電波を受発信する基地局を自由に設置できるようにして普及を加速し、無線LANの利用エリアを広げるのが狙い。来年の通常国会に電波法の改正案を提出、早ければ来秋から実施の予定。
Intelが意地でも年内にa/gコンボモジュールを出す決意 [2003.4.11]
Intelのアナンド・チャンドラシーカ副社長は、4月10日のIDF Japan Spring 2003 で2003年末までに11gに対応した「Calexico2」を投入することを明らかにした。
「Calexico」はIntelのCentrinoモバイルテクノロジにおける3要素のうちのひとつ、「Intel Pro/Wireless 2100ファミリ」のMiniPCI無線モジュールで、Intelが開発した無線のa/bコンボチップセットが搭載される予定。その次の予定として、「Calexico2」が挙げられた。
これまで、Intelは無線チップの開発に失敗し、11gチップやa/gコンボチップがリリースされる中、その出遅れがCentrino不安要素となっていた。ここへ来てIntelは、何とかその遅れを取り戻そうと意地でも年末までに開発し、リリースすると明言することで、その不安要素を投資家や一般コンシューマから取り除こうとしているようだ。
無線LANのアクセスポイント事業から完全撤退したIntelは、無線事業をCentrino一本に絞り、何とか出遅れまいと必死の努力をしている。最終的には、無線チップベンダ間の競争はIntelが有利と予想されるが、Calexicoの開発状況によってはその予想も危うくなるだろう。
Coregaの11g製品、Broadband Watchでボロカス [2003.4.8]
積極的に11a/g製品をレビューしているBroadband Watchで連載の清水理史氏による「イニシャルB」。今回のレビューはCoregaの11gアクセスポイント「WLAP-54GT」。
その評価はまさにボロボロ。飛ばないうえに遅い。Intersilのチップのせいか、Coregaのいつものファームのせいか、原因は不明だが、とりあえずボロボロであった。
日経バイト4月号の記事ではMELCOの飛びが計測されていたが、これもいまいち思わしく、11a製品に飛びで負けていたりした。
11gが本領を発揮し、"飛んで速い"と評価が得られる日はいつになるのだろうか。
危ない百貨店の無線POS [2003.4.4]
日経バイト3月号、4月号で、百貨店で使われている無線POSシステムがWEPも使われずに平文でデータが流れており、顧客のクレジット情報などが抜き放題であると問題提起された。
取り上げられた百貨店は西武百貨店と高島屋で、いずれも対策を施し、対策で使われた暗号等の強度はともかく、今は問題ないという。
このふたつの百貨店のネットワークは、大手SI業者の日本NCRによって構築されていた。NCRほどの大手が暗号化もしていない無線LANのシステムを構築したのである。無責任この上ない。暗号化をせずに使っていた百貨店側が責められる向きもあるが、これは明らかにSI業者側、日本NCRに責任があるといわざるを得ない。
企業、とくに一般の顧客と関わるサービス業や、社会にで無線LANの導入を考えている情報システム担当の方は、このようないい加減な業者を選ばぬよう、細心の注意を払って業者選択して頂きたいものである。
IntelのMiniPCI単体出荷開始 [2003.4.3]
米Intelは4月1日、Centrinoに組み込まれている「Intel PRO/Wireless 2100 LAN MiniPCI」の単体をメーカ向けに提供開始したと発表した。
このモジュールはPhilipsの11bチップを使用したもので、今年半ばに出されるa/bコンボモジュールおよび年末に出されるa/gコンボはIntel製のチップが載る予定。
MS、11g出遅れでシェア下落 [2003.3.31]
小売店販売の調査会社NPDTechworldによると、米国の無線LAN機器の小売売上でMicrosoftは1月、第2位につけていたが、2月のシェアは4位に転落した。
原因は、Microsoftが11g正式制定まで製品のリリースを遅らせたことにあるという。Linksysなどが2月には11g製品を猛烈に販売したのに対し、Microsoftはあくまでものんびり構えていたというのだ。
Microsoftの決定は、NPDTechworldのアナリストは失敗だと語る。せっかく好調であった売り上げを落としては元も子もない。この時期、各ベンダは非常にセンシティブになって方針を決定しなければならなくなっている。
Intel、無線LAN製品から一部撤退 [2003.3.26]
Intelは、「PRO/Wireless 5000 LANデュアルアクセスポイント」を始めとする無線LAN製品の販売を終了すると発表した。2003年6月20日が最終出荷日になるという。
アクセスポイント関係から全て撤退し、Centrinoに組み込む無線モジュール一本で行く方向転換であるが、業務用ではそこそこ売れていたことを考えると、不可解といわざるを得ない。
サポートは2004年1月20日まで。11aのアクセスポイントを導入したところは、機器の保証は効くものの、すぐにサポートを受けられなくなる。どんな企業戦略かは知らぬが、無責任この上ない。
CiscoがLinksysを買収、合併 [2003.3.22]
米Cisco Systemsは現地時間の3月20日、コンシューマ向けネットワーキング機器メーカの米Linksysを5億ドル相当の株式取引により買収すると発表した。
Ciscoは発表文の中で、この買収は同社のコンシューマ向けネットワーキング機器市場参入の一助となるものだとしている。合併完了後、LinksysはCiscoの一部門となり、Linksysブランドの製品販売は継続されるとのこと。
この発表を受け、Linksys Japanの中林千晴社長は、現在は日本法人側で発表することはないと前置きした上で「リンクシス製品のブランド、販売チャネル、製品などは今までどおり」と発表し、日本国内でも従来と変わらない体制で営業を行なっていく方針を明らかにした。また、すでに準備を行なっている新製品なども予定通り投入する方針に変化はないとしており、ユーザーサポート体制も従来と変わらないとしている。
どうやら、Ciscoに買収されても、末端のLinksysユーザにはあまり関係がないようだ。
Ciscoはこの買収により、ビジネス向け、コンシューマ向けの両方でもの凄いシェアを誇ることになり、無線LAN関連会社では文句ない巨大企業となる。世界覇権を狙うMELCOにとっては、また大きな障害ができたことになりそうだ。
MELCOの無線LAN製品が値下げ [2003.3.20]
MELCOは3月20日、11bおよび11g対応の無線LAN製品15機種の値下げを実施した。
これまでに11bはすでに大幅な値下げが行われており、さらなる値下げで11b製品はダンピングともいえる低価格になっている。
コンシューマ製品としてはそこそこ話題の11gについても10%程度の値下げがされており、MELCOに追随して11g製品をリリースする他メーカの引き離しにかかる模様。
MELCOの11g、Broadband Watchで高評価 [2003.3.18]
以前、11gをクソだと評価したBroadband Watchで連載の清水理史氏による「イニシャルB」。今回、MELCOとlinkSYSの11g製品をレビュー。結果はなかなかの高評価であった。リンク参照。
Intel、無線LAN搭載Centrinoを正式発表 [2003.3.12]
Intelは「インテルCentrino(セントリーノ)モバイル・テクノロジ」を日本で正式発表した。Centrinoを構成する各チップは同日から出荷を開始、PCメーカー各社が搭載製品を順次発表する。
CentrinoはCPUのPentium Mプロセッサ、チップセットの855PM、もしくはグラフィック機能内蔵チップセットの855GM、IEEE802.11b対応のMiniPCIカード「PRO/Wireless 2100ネットワーク・コネクション」で構成される。
無線LAN機能は年内に11a/bコンボに対応される見通し。11a/gへの対応は、研究の失敗・見直しがあって以来、いつ頃になるかは未定。
ノートPCに無線LAN機能が標準で搭載されることによって、各無線LANベンダにおけるPCカードタイプのクライアントの出荷台数が減少する恐れがあり、大きな脅威となり得る。
また、標準搭載によって、各無線LANベンダはIntelの無線の仕様に合わせざるを得なくなるという無線LANのディファクト・スタンダードが生まれることも懸念される。
Intelには、Wi-Fiの仕様に正しく則った無線LANの仕様にすることが求められる。
ZDNetで11a/11gのパフォーマンスチェック [2003.3.12]
ZDNetのリビング+で、SONYの11a製品とLinksysの11g製品を使った無線LAN環境のパフォーマンスについて検証が行われています。
細かい検証を行っているわけではないので、参考程度にしかなりませんが、一見の価値あり。
記事は、AV用としては干渉の少ない11aを、家庭内でインターネットなどをするなら11gを使用するのがお勧めと、ある意味当たり前の結論で結ばれている。
松下、映像用5GHz無線LANチップセットを開発 [2003.3.7]
松下電器産業は3月5日、映像伝送に適した5GHz帯無線LANチップセットを開発したと発表した。デジタルTVとホームサーバを結ぶ「無線AVホームネット」の普及を図る。
MAC/BBチップの「MN103S640L-H」とRFチップの「AN27551A」「AN27552A」の3チップ構成。
3月からエンジニアリングサンプルの出荷が始まる。サンプル価格は1万円。
メルコWLI-CB-G54ロット不良品を回収・交換 [2003.3.6]
MELCOは11gカードWLI-CB-G54の初期ロットに不良があることが判明したことから、初期ロット品の全品を無償で回収・交換すると3月6日付けで発表した。対象ロットは、裏面シールのMACアドレスの下に小さく書いてある番号で確認する。該当品は、「1A」と記載されている。
原因は「品質基準に満たない不具合品が混入し、出荷されていたため」とある。が、本当の原因は何なのか疑わしい。Broadband Watchによると、アンテナ部分の不良であるらしい。
これについては、3月5日くらいから店頭での回収が始まっており、MELCOの発表以前にインターネット上では「不良品では?」話題となっていた。6日の午前中にMELCOのサポートに電話で確認したところ、使用して不具合が確認できたカードのみ交換するといわれたのだが、結局は午後になって全品回収のアナウンスが出た。こういったサポートのいい加減な対応は実に腹立たしい。
交換受け付けは3月7日から5月末までなので、手配を忘れずに。
IEEE802.11g、6月にも最終承認か [2003.2.17]
これまで、IEEE802.11gの最終承認が5月末だの7月末だのといろいろな情報が飛び交っていたが、どうやら6月の中旬になる見通しが立ったもよう。規格公開は7月になる。
どうやら7月になるのをまずいと感じた11gのスポンサー企業がIEEEに圧力をかけ、時期を早めたようだ。
その中で、IEEE802.11 Working Group議長が見切り発車で11g製品をリリースしている企業を批判、同広報部長は11gを買うのは正式に規格が制定されてからにすべきと注意を促している。
無線LAN各社、a/g両対応で混乱回避へ [2003.2.10]
再びZDNetの記事。「aかgか、どちらにすべきか――」今さかんに議論されているこのネタには、a/gコンボチップで解決するという内容。それは分かりきっていることだが、注目すべきは、多くの無線LANベンダが互換性の確認が取れていない製品を市場へ投入することを懸念しているというところだ。コンシューマが混乱することだけが原因でなく、自社製品のチップがよいという膨大である意味無駄な宣伝を避ける意味もあるらしい。
802.11gの見切り発車をめぐる議論 [2003.2.3]
MELCOらの11g製品の見切り発車について、NDNetで新たな記事が掲載された。
気になる他のチップとの互換性の問題は、IntersilやBroadcomは問題ないとしている。Atherosはいずれ解消されるだろうと表明しているが、コンシューマの無線LANに対する悪印象に繋がると懸念する。
この問題は、ある程度製品が出回ってからでないと答えが出ないものであろう。
ちなみに、記事にはないが、どうも11gの規格制定は当初の5月末より2か月ほど遅れて7月になるらしいと業界ではもっぱらの噂。IEEEはちんたらしている場合か。
802.11g、規格制定前の製品投入に懸念 [2003.2.1]
Broadcomの11gチップを搭載したMELCOとAPPLE、Intersilのa/gコンボチップを搭載したCoregaが3月までに相次いで11g対応製品を市場に投入する。これまで何度も説明してきたように、11gの規格制定は5月末から6月を予定されており、これらの会社がリリースする製品はドラフト版の11gに対応したものである。少しでも11g製品群の中で優位に立とうと、思いっきりフライングのスタートをしている。
MELCOなどは、将来11gの規格が正式に決まれば、ファームウェアのバージョンアップでそれ以前に出した製品を対応させるようにするといっているが、本当に可能であろうか。11g規格制定前の製品と、制定後の製品はハードウェア的に変えるところがないというのであろうか。
今、11g製品を買う必要は全くない。規格が決まって、ある程度落ち着いてから買うに超したことはない。企業の都合でしっかりと定まっていない製品をリリースするのは勝手だろうが、それにより消費者が混乱することは全く問題視されていない。現に、Atheros社が6月にリリース予定のa/gコンボチップの試作版と、Broadcomのgチップに一部互換性がないことがこれまでに判明している。これは、Broadcomに合わせなかったAtherosのせいか?否、規格も決まっていないような段階で市場に製品を投入する、自分のことしか考えない一部の企業のせいではなかろうか。
最近のMELCOの11g攻勢には目に余るものがある。11aで出遅れたMELCOは、11a製品を少量ながらリリースしておきながら、11gがリリース可能と見るや11aをばっさりと切り捨て、挙げ句の果てには11aをカス扱いした。さらには、日本で11b製品のシェア50%を誇ることをいいことに、そのユーザを11gへと誘導しようとあの手この手の汚いともいえるやり方を進めている。11gを市場へ投入すると同時に、小売店で自社の11bをたたき売り。本当にこれでいいのであろうか。これで11gが11aに大きく水をあけ、再びMELCOが日本で無線LANベンダのトップになればいいのか。
MELCOのやり方を見ていると、アメリカの覇権主義・パックスアメリカーナを思い起こさせる。自社の利益のためになりふり構わず、消費者の混乱もよそに11gを推し進めるのは、トップ企業のエゴという他はない。
MELCOの11b無線ルータを1万円で11gのルータに [2003.1.31]
MELCOは、11b対応のアクセスポイント内蔵ルータ「WBR-B11」を11g対応の「WBR-G54」相当へと有償でアップグレードさせるサービスの予約を受付開始した。費用は1万円で、4月末日まで受け付ける。
国内シェア50%のMELCO 11bユーザを11gへと取り込み、11gの普及へと弾みをつけたいMELCOの必死さが伝わってくるサービスだ。どうせなら、タダでやってもよかったのでは。
802.11g、その実際の実力は...こんなもん? [2003.1.23]
ImpressのBroadband Watchに連載中の「清水理史のイニシャルB」で、Linksysのアメリカ製11gアクセスポイントのレビューがされている。
誰もが注目する肝心のスループットの測定では、全ての計測においてNECの11a製品に負け、9〜10Mbpsという、11bの倍程度の散々な結果であった。11a製品の多くがスループット20Mbpsを超えることを考えると、これはいくら何でもひどすぎる話である。
また、11bの無線LANを同時に使用している場合、電波の干渉によりスループットが1〜2Mbpsに低下。これでは全く使い物にならない。
11aでは、アクセスポイントが出回り始めた当初のスループットは13〜15Mbpsが普通であったが、各社のファームウェアの更新により20Mbps以上にまで性能がアップしたことを考えると、11gもしばらくすればスループットの向上があり得る話である。しかし、それもこの結果を見た限りでは、精一杯に頑張ってせいぜい15Mbpsというところで、11aには速さでは及ばないと思わざるを得ない。
11g製品のみに力を注ぐMELCOは、理論値の最大スループットが11aで24Mbps、11gで18Mbpsといわれているのを打ち消し、11aを批判するために、「11gは11aより格段に速く、何倍も飛ぶ」と宣伝しているが、限りなく怪しくなってきた。
レビューされたLinksysの11gアクセスポイントも、Melcoの11g製品も同じ米Broadcom社の無線チップを使っている。Melcoは11gがコンシューマの様子見による買い控えを見越し、11g製品の定価を下げてきたが、結果はいかに。
[2003.1.29追記]
ZDNetおよびPC WatchでMELCOの無線ルータWBR-G54についてレビューが掲載された。どちらもやはり10Mbpsちょっとという芳しくない結果であった。Broadcomのチップがヘボいのか、11g自体がヘボいのか。
どちらにせよ、もうちょっと頑張りが必要なようだ。
すごい技術? MagisのAir5 [2003.1.21]
コンシューマ向け展示会International CES 2003で、Magis NetworksのAir5という無線LAN技術が話題になったそうだ。何でも、5GHz帯で信頼性の高いQoSを実現し、飛びも格段によくなって75m飛ばせるとか。
気になる人は、ZDNetの記事を参照されたし。
Wi-Fi Alliance、11a準拠Wi-Fi取得無線LAN製品を公開 [2003.1.21]
米Wi-Fi Allianceは現地時間16日、IEEE802.11aおよびIEEE 802.11a/bに準拠した無線LAN製品を公開した。
初のWi-Fi認証11a製品となる。
- Atheros - AR5001AP Reference Design Access Point
- Cisco - Aironet 1200 Series Access Point
- Cisco - Aironet 5GHz WLAN Adapter
- Intel - PRO/Wireless 5000 LAN CardBus Adapter
- Intermec - MobileLAN Access
- Intersil - Indigo Station Card
- Proxim - ORiNOCO 5GHz Kit with the AP-2000 Access Point
- Atheros - AR5001X CardBus Reference Design Board
Apple副社長「802.11aに市場なし」と11aを辛辣に批判 [2003.1.10]
Apple副社長Greg Joswiak氏は1月8日、同社の会見で「802.11aは意味がない。まったく無意味だ。aの市場が存在するとは考えられない」と11aを批判した。これは同社が11gのみ対応の製品をリリースすることを受けてだが、Appleはどうやら、今後a/gコンボの製品をリリースするようなことはないようだ。